投稿者: YUICHI

  • 富山まちなか 夜桜 2023|暖冬の影響で早咲き?お花見散策へ

    富山まちなか 夜桜 2023|暖冬の影響で早咲き?お花見散策へ

    今シーズンの富山まちなかエリア(富山城址公園、松川べり、いたち川)の桜は、なんと3月25日にほぼ満開を迎えました!

    東京や名古屋など太平洋側の都市とほとんど変わらない異例の早咲きです。

    しかし本日(2023年3月25日)は残念ながら曇り空。

    あまり桜は映えませんね。桜のシーズンに曇り空は富山ではあるあるですが…。

    しかし、夜桜ならキレイに観られるのではないか?ということで、家内と意見が一致したため、慌てて花見に出かけることになった次第です。

    まちなかエリアの桜なら、県外から訪れた方でも気軽に観に行けるのでお勧めですよ。

    富山まちなかでお花見ってどんなコース?

    今回は富山市まちなかエリアを流れる2つの川沿いを中心にお花見散策してきました。

    路面電車「荒町」電停から41号線沿いに東へ5分ほど歩くといたち川が見えます。

    そこから川沿いに北西へ進み、今木橋常夜灯富山市役所松川茶屋を超えて富山城址公園へ向かいます。

    お花見散策の所要時間は約1時間みておきましょう。

    富山駅へ戻りたい方は、「丸の内」電停から路面電車に乗って戻ってきましょう。

    散策途中の見どころは?

    松川といたち川は富山市中央部を流れる川幅の狭い川です。

    実は、今回歩いたエリアは、神通川を本流に持つ「松川」と、常願寺川を本流に持つ「いたち川」が交差する場所なのです。

    いたち川〜今木橋常夜灯

    まずは北新町交差点から西へ少し入ったところの橋の上から散策を始めました。

    この辺りは人通りが少ないので、落ち着いてお花見を楽しめます。

    人ごみの苦手な人には、とてもオススメできるルートですよ。今や県内有名観光地はどこも賑わいを見せていますが、いたち川周辺はまだまだ富山観光の穴場と言えそうです。

    では、ここからいたち川の川べりを歩いていきましょう。

    途中には、なんとワイタパという名のワインバルがあるじゃないですか!ワイン好き(僕も含め)は要チェックです。

    お店の大きな窓がいたち川に面しているので、花を観ながらワインを楽しむってのもオシャレですよね。

    ワイタパから少し歩くと今木橋常夜灯が見えてきます。

    近くには人気のビジネスホテル、マンテンホテルもあります。県外から訪れた方であればここを拠点に散策してもいいですね。

    松川べり〜富山市役所

    今木橋常夜灯を超えると、市電通りに出てきます。

    ここでは路面電車が行き交うところも観られるので県外客の方にも人気のスポット。また、橋を境に人手が一気に増える地点です。

    この橋から西は松川べりと呼ばれるエリアです。

    松川べりはとてもきれいに整備されています。また、富山駅から10分で来れるので、訪日外国人観光客もこの辺りで花見を楽しんでいる姿をよく見かけます。

    松川べりには富山市役所も見えます。

    市庁舎は昭和時代に建てられてた建物なのですが、とてもスタイリッシュで現在の街の風景にもしっかりなじんでいます。当時の設計者のセンスが良かったんですね。

    ところで、富山県には、なんとか川べりという名称が付けられたスポットがいくつかあります。

    愛知出身の家内には少し違和感のある言葉らしいのですが、この言葉に風雅さを感じるのは僕だけでしょうか。

    松川茶屋〜富山城址公園

    城址大通りに面した松川茶屋では、松川を30分クルージングできる松川遊覧船の乗船受付(3月〜11月)もしています。

    川の方から桜を見上げながら進むクルージングは別格の旅の思い出になりますよ!

    松川茶屋を過ぎるといよいよ富山城址公園に到着です。

    七十二峰橋の上から川の全景を見るとこんな感じ。

    水面にも桜の並木道が、まるで蝶のように映り込んでいます。

    七十二峰橋から本丸の方へ向かうと屋台が増えてきましたね。皆吸い込まれるように屋台へ向かっていきます。

    とてもいい匂いがしてきます。やっぱり花より団子かな?

    本丸の西側の広場にはなぜかイルミネーションをまとった大きな木がありました。

    富山城天守やまちなかのビル群とうまく馴染んで、とてもオシャレな雰囲気がありますね。

    イルミネーションで飾られた木から西へ進むと円形の広場を見渡せる場所へ出てきます。景観に曲線美を取り入れるのは富山のお家芸のひとつですね。

    富山城天守もクールにライトアップしています。都市の雰囲気にしっかり馴染んでいる感じがありますね。

    天守から大手町方面へ抜けてきました。

    天守の立派な石垣(江戸時代から現存)を背にすると、普段の都市風景が見えてきましたよ。

    ここでお花見散策を終えました。

    お花見散策2023 まとめ

    今回は、開花が異常に早かった富山市まちなかエリアのお花見散策を記事にしてみました。いかがでしたか?

    今シーズンの富山は冬の間も気温の高い日が少なくなかったせいか、桜の開花も早かったです。急いでお花見に出かけてみましたよ。

    北新町(荒町電停から徒歩5分)からいたち川沿いに富山城址公園まで、所要約1時間のお花見散策。

    道中にはワインバルあり、遊覧船あり、お城ありで見どころも満載ですよ。

    見頃はあと一週間続くかな?もし間に合わなくても富山にはまだまだ桜の名所がたくさんありますのでご安心を!

    それでは記事を最後まで読んでいただきありがとうございました。

  • 富山市のおすすめイベント6選|季節の情緒が感じられる人気のイベントとは?

    富山市のおすすめイベント6選|季節の情緒が感じられる人気のイベントとは?

    富山市では富山駅を中心に数多くのイベントが開催されています。

    富山市の観光といえば、「富岩運河環水公園」や「富山市ガラス美術館」などが有名ですが、もっと富山旅行を楽しみたい人にとっては、イベント情報も見逃したくないですよね。

    今回は一年を通して富山市で開催されるイベントを整理してみたので、お気に入りのイベントを狙って富山市を訪れてみてください。


    TOYAMA スノーピアード|12月~1月

    「TOYAMAスノーピアード」とは、例年12月初旬から翌年1月下旬まで設置されるイルミネーションのことです。

    イベントとは少し意味合いが違うかもしれませんが、街の至るところで観られる光のオブジェは、寒い北陸の街をあたたかく感じさせてくれます。

    具体的には以下のようなオブジェやデコレーションがご覧になれます。

    • 富山駅南口駅前広場 イルミネーションゲート
    • 富山駅北口駅前広場 光のツリー
    • セントラム外装および車内(路面電車 環状線)

    ぜひお手持ちのスマホを片手にインスタ映えする写真を撮りに出かけてみてください。


    全日本チンドンコンクール|4月

    「全日本チンドンコンクール」は富山市で毎年4月に開催される春の風物詩です。

    昭和20年の大空襲により壊滅状態になった富山市は、戦後の復興とともに全国のチンドンマンを呼び集めてパフォーマンスを競わせるという、大胆かつ珍しいイベントを発案、実施しました。

    残念ながら富山市は文化財は多くが空襲により焼失。また特に伝統的な伝統行事も先祖から伝わっていなかったことから、桜の時期に合わせてそのように華やかな行事が誕生しました。

    長い冬が終わり、桜を迎える暖かい季節にピッタシの楽しいイベントなので、春に富山を訪れたいと考えている人はぜひ、「全日本チンドンコンクール」を狙って来てくださいね。


    岩瀬曳山車祭|5月

    富山市まちなかエリアの北に位置する港町・岩瀬では毎年5月になると各町が色々な想いを込めて作った「たてもん(高さ17メートルの帆柱)」付きの山車が町中を曳き回されたり、曳き合わされたり(ぶつかり合ったり)します。

    各町の山車は昼に町中を練り歩いた後、諏訪神社と金屋の宮で参拝します。

    山車が引き出される際にはお囃子が聴けたり、夜になると町の決められた場所で曳き合いが観られたりするので、1日中楽しめる祭りですね。


    山王まつり|6月

    「山王まつり」とは毎年5月31日から6月2日にかけて行われる日枝神社のお祭りであり、富山市の初夏の風物詩です。

    祭りの歴史はなかなか古く、富山藩2代藩主前田正甫公が神輿を民に寄進したことがはじまりとされており、現代に至るまで地元では「さんのはん」と呼ばれて幅広い年代の人から親しまれています。

    「山王まつり」は富山県内で最大規模の祭りであり、中心繁華街はほとんどが歩行者天国になり、500店以上もの露店が立ち並ぶほか、ライブが催されたり、神輿が繁華街を練り歩いたりします。今は廃れてしまったけれど、昭和時代には見世物小屋やサーカスを開催していたこともあり本当に華やかな祭りだったそうです。


    富山まつり|8月

    富山まつりは元々秋祭りとして、富山城址公園や城址大通り、県庁前公園などで毎年10月に開催されていた祭りです。

    今はなぜか開催月が8月に代わり、富山市の夏の風物詩として市民に親しまれています。

    富山まつりの特徴として、「おわら踊り」を富山市バージョンで街流ししたり、夏バージョンのチンドンコンクールや素人のおじさんバンドによるロックフェスが開催されたり、多彩なイベントが目白押しなところが挙げられます。

    さらに富山版「よさこい祭り」が開催されるのも興味深いところです。

    太平洋側の地域に比べ、夏の富山は比較的涼しいので、うだることなくゆっくり祭りを楽しめますよ。ぜひ富山の夏の熱気を感じにきてくださいね。


    越中八尾おわら風の盆|9月

    富山県を代表する民謡といえば、富山市八尾地区の「おわら風の盆」。

    本祭は年に一回、9月1日~3日に固定で開催されます。

    「おわら風の盆」の起源は江戸時代まで遡ります。八尾の町が町開きにあたって加賀藩がお墨付きを与えられたことを、町人たちが唄って踊って祝ったのが始まりとされています。

    その繊細で艶やかな踊り方は、日本国内の他の地域では見られることなく、まさに民謡から芸術へと昇華された踊りといっても過言ではありません。

    「おわら風の盆」について詳細は以下のページ(2022年の開催情報)をご覧ください。

    https://walk-toyama.com/2022/08/01/owara/


    不定期に開催されるその他のイベント

    BOOK DAYとやま駅

    1か月に一度くらいで開催される富山駅構内の古本市です。

    主催は富山市と富山古書籍商組合。

    富山・石川の人気古本屋さんが勢揃い、宝物を発掘しに行く感覚で、自分だけの本を探しに行ってみてはいかがでしょうか?


    まとめ

    今回は富山市で開催されるイベントをご紹介しました。いかがでしたか?

    県都富山市では実に多彩なイベントや祭りが開催されています。

    日本は四季折々の風情が魅力の国と言われていますが、富山はそこに祭りというスパイスが加わって、より一層季節感を楽しめる地域です。

    皆さんも、ぜひ気になる季節に富山へ立ち寄ってみてください。

    それでは、記事を最後までご覧いただきありがとうございました。

  • 魚津観光モデルコース【穴場】1泊2日|地鉄で富山県東部の町へ

    魚津観光モデルコース【穴場】1泊2日|地鉄で富山県東部の町へ

    皆さん、こんにちは。全国通訳案内士のYUICHIです!

    今回ご紹介するモデルコースは富山旅の中〜上級者向けです。富山地方鉄道(以下、地鉄と表記)に乗って、魚津市で宿泊し富山県東部の町を訪れるコースを紹介します。

    地鉄に乗れば、魚津市や上市町など県東部の町を訪れることができます。

    なお、このモデルコースには人気観光地の「立山黒部アルペンルート」や「黒部峡谷鉄道」などは含まれていません。

    アルペンルートや黒部峡谷へ行ってみたい人には、
    以下のモデルコースをお勧めしています。
    立山黒部アルペンルート&富山市|1泊2日のモデルコース
    黒部峡谷鉄道&富山市|1泊2日のモデルコース

    地鉄沿線にはどんな町がある?

    まずは地鉄沿線の町を紹介していきます。

    地鉄で訪れられるの町の特徴のひとつに、豊かな自然景観があります。

    すでにご存じの方も多いと思いますが、富山県は3000メートルクラスの山々や深さ1000メートルを超える富山湾など、大変ダイナミックな景観を持っています。

    富山県東部の町には、雄大な自然景観はもちろんのこと、自然環境に根差した信仰文化や食文化があります。なので、加賀藩領時代の伝統文化の影響が強く残っている県西部とは少し違ったものを観たり出会ったりすることができます。

    以下に、今回モデルコースで訪れる上市町、魚津市、舟橋村のほか、滑川市や立山町も紹介させていただきます。

    上市町|雄大な自然観によって形成された「信仰の里」

    上市町は富山市中心部から車や電車で約30分の距離にある山あいの町です。富山市から近いこともありベッドタウンとしても人気のある町です。

    積雪量が多かったり急流河川があったりなど、少し大変な自然環境にあるため、信仰心が篤い人々が多い地域です。そのため、とても真言密教や禅宗の立派なお寺が数多くあります。

    また、登山家にとっては憧れの名峰である劔岳のふもとに位置する町でもあります。

    上市町の詳細については以下の記事をご覧ください。

    https://walk-toyama.com/2022/03/21/matome_kamiichi-town/

    魚津市|最高クラスの温泉とグルメでもてなす「海と山しかない町」

    魚津市は水の循環が一つの自治体で完結する世界的に珍しい町です。

    富山湾で海水が蒸気になって雲を作り、それが山に当たって雨を降らし川へ流れていく。

    この過程が魚津市だけで完結するのです。

    とにかく美味しい水に恵まれた町なので、肉や魚など、あらゆる食材のクオリティが高いですよ。

    魚津市の詳細は、以下の記事で紹介しています。

    https://walk-toyama.com/2022/08/31/matome_uozu/

    舟橋村|若年人口の割合が日本一の「日本一小さな村」

    「日本一小さな村」である舟橋村は、上市町と同様、富山市から車や電車で20分程度の距離にあるベッドタウンです。

    人口の多い富山市に比べて静かで落ち着いた生活が送れますし、富山市に近いことから通勤・通学の利便性も良いですし、福利厚生も充実しています。

    若い子育て世代にとっては大変生活しやすい地域と言えるでしょう。

    今回のモデルコースでも紹介していますが、舟橋村にも散策スポットがありますよ。詳細については以下の記事もご覧ください。

    https://walk-toyama.com/2022/02/17/funahashi-mura/

    立山町|様々なレジャーを楽しめる立山連峰のふもとの町

    立山町といえば「立山黒部アルペンルート」に注目が集まりがちですが、じつはそれだけではありません。

    平野部にも、ハーブアロマやサウナを体験できる「ヘルジアンウッド」や森林浴を楽しめる「グリーンパーク吉峰」など魅力的な観光スポットがいくつか点在しています。

    また立山町は冷涼な気候から、町を流れる水がとても冷たく、良質の米が穫れる町でもあります。立山町を訪れる機会があれば、ぜひ立山町産の米を食べてみてくださいね!

    滑川市|海洋深層水など海洋資源に恵まれた港町

    滑川市は富山市から約20キロメートル離れた場所に位置する港町です。

    ホタルイカが獲れる場所として知られているほか、海洋深層水を採取しやすい環境にあるため、海洋深層水を使った飲料やお風呂などを楽しむことができる町です。

    海洋深層水に興味があれば、滑川市民交流プラザの「あいらぶ湯」やほたるいかミュージアムを訪れてみましょう。

    1日目|地鉄電車に乗って信仰の里上市町を訪れる

    さて、富山県東部の町について学んだところで、モデルコースの紹介をさせていただきますね。

    第1日目は信仰の里上市町、水とお魚の美味しい魚津市を訪れます。

    時間 エリア やること
    7:20 東京 「かがやき503号」に乗車
    9:29 富山 富山駅に到着。
    10:10 電鉄富山駅から地鉄電車で上市駅へ
    10:36 上市 上市駅に到着
    10:50 上市町営バス「柿沢・大岩線」に乗車
    11:07 大岩(バス停)に到着。「金龍」で昼食
    大岩山日石寺を散策
    15:00 大岩(バス停)から上市町営バス「柿沢・大岩線」に乗車
    15:14 上市駅に到着。
    15:40 魚津 地鉄電車で電鉄魚津駅へ
    16:06 電鉄魚津駅に到着。魚津市内観光に出かける
    米騒動発祥の地や魚津海岸を散策
    17:25 電鉄魚津駅から地鉄電車で新魚津駅へ
    17:27 新魚津駅に到着。魚津マンテンホテル駅前にチェックイン

    ※地鉄の乗車時刻は平日ダイヤを元に表示しています。

    2日目| 日本一小さな村と薬種商の館を訪れる

    2日目は新魚津駅から再び地鉄電車に乗って、舟橋村と富山市新庄エリアにある薬種商の館「金岡邸」を訪れます。

    時間 エリア やること
    9:25 魚津 新魚津駅から地鉄電車で越中舟橋駅へ
    10:06 舟橋 越中舟橋駅に到着。舟橋村観光に出かける
    12:32 越中舟橋駅から地鉄電車で東新庄駅へ
    12:41 富山 東新庄駅に到着。薬種商の館「金岡邸」を見学
    14:37 東新庄駅から地鉄電車で電鉄富山駅へ
    14:44 電鉄富山駅に到着
    15:11 JR富山駅から新幹線「はくたか568号」で東京駅へ
    17:52 東京 東京駅に到着。長旅お疲れさまでした!

    ※地鉄の乗車時刻は平日ダイヤを元に表示しています。

    富山地方鉄道 沿線の旅 まとめ

    今回は富山県東部を走るローカル線である富山地方鉄道沿線の町を紹介しました。

    ガタン、ゴトン、と地鉄電車に揺られて見知らぬ町へ行くのって旅の情緒が感じられて楽しいですよね。

    ローカル電車に乗って素朴な旅をしてみるのも新たな発見があって大変お勧めですよ。

    それでは、最後まで記事をご覧いただきありがとうございました。

  • 【写真あり】まんだら遊苑(富山県)で天国と地獄を散策?

    【写真あり】まんだら遊苑(富山県)で天国と地獄を散策?

    こんにちは。全国通訳案内士のYUICHIです。

    富山県をすっかり旅慣れた皆さんは立山町にある「まんだら遊苑」という観光スポットに行ったことはありますか?少しアクセスが大変なのですが…。

    「まんだら遊苑」は、あの有名な「立山黒部アルペンルート」へ向かう途中にある世にも不思議なテーマパークです。園内には立山曼荼羅の世界観をベースに天国と地獄を表現した様々な造形物やインスタレーションが用意されています。


    「まんだら遊苑」はどこにある?

    「まんだら遊苑」は立山信仰の世界観から造られた独特のテーマパークです。それだけにどんなところなのか、想像しただけでもワクワクしますよね。

    でも「まんだら遊苑」は立山町(平野部)と立山黒部アルペンルートの中間に位置しており、どうやって行けばいいか分からない人も多いのではないでしょうか。

    車で「まんだら遊苑」へ行く場合

    富山市中心部からは車で「まんだら遊苑」まで45分程度です。車で行く場合の順路は色々ありますが、まずは富山市中心部から「上滝駅」、「立山あるぺん村」を経由するのが簡単だと思います。

    「立山あるぺん村」では、地場野菜やお土産などを販売しているほか、フードコートもあるので食事もできます。また、「立山あるぺん村」に併設されているセブンイレブンは、ローカルコンビニの「サンダーバード」を除けば、立山の手前にある最後のコンビニなので、必要なものがあればここで揃えておきましょう。

    ちなみに、ローカルコンビニの「サンダーバード」ですが、ここはここでとてもユニークなコンビニなので、いつか記事で特集してみたいと思います!

    電車(富山地方鉄道)で「まんだら遊苑」へ行く場合

    「まんだら遊苑」の最寄り駅は「千垣駅」または「有峰口駅」となります。

    富山駅そばにある「電鉄富山駅」から出発し、「千垣駅」または「有峰口駅」で下車。そこから車道へ出て30~40分ほど東へ歩いていくと右手に「まんだら遊苑」の入り口が見えてきます。

    とはいえ、電車で行くのは不便なので、よっぽど歩きたい人以外は車を検討するか、千垣駅から出ている「立山博物館」行きのバスの利用をおすすめします。




    「まんだら遊苑」では何が観れる?

    「まんだら遊苑」は、「地界」、「陽の道」、「天界」、「闇の道」の4つのテーマで構成されています。観覧は以下の地図のように「地界」から始まって「闇の道」を抜けて終わります。

    地獄を表現した「地界」

    地獄と聞いて誰もが想像するのは、罪を持った人間が苦しみを受ける怖い場所ですよね。「地界」ではそんな地獄の様子が色々な造形で表現されています。

    餓鬼道にそそり立つ針山。いきなりとんでもない世界が目の前に現れます。

    八熱地獄のひとつ。見るからに熱そうな血の池が再現されています(実際に熱いわけではありませんが)。

    地界では、常願寺川を借景として見られます。常願寺川はかつて暴れ川として知られていたので、荒々しい世界を表現するのに一役買っていますね。

    地界から突き出た橋を渡って常願寺川を眺められます。




    立山登山道を表現した「陽の道」

    「地界」を抜けるとそこには天界へ通じる「陽の道」へと続きます。

    ここまでくると一安心という感じがありますね。

    「地界」では常願寺川が借景として使われており、荒々しい地獄の世界を表現していたのに対し、「天界」へ向かう「陽の道」では立山連峰を借景に、また立山杉や広葉樹林に囲まれた細長い道を歩いていくことになります。

    また「陽の道」では、立山登山道に設置されている三十三観音に見立てた香りの観音にも出会うことができます。優しい自然の景観と香りに出迎えられて天界へと足を進めます。


    天国を表現した「天界」

    「陽の道」通り抜けて最初に目の前に現れるのが「須弥山」です。ここが天界の入り口です。ここまでくると、立山連峰を背景にいよいよ天界にたどり着くのだという感覚を感じられます。

    こちらは天界広場とされており、その下の天の回廊から天界へと入っていきます。

    天界窟では、天界をテーマにした7名のアーティストのインスタレーションが観られます。

    奏楽洞には天女たちが使う打楽器などが設置されており、自由に音を鳴らせます。

    奏楽洞の天井にはきらびやかな装飾が施されており、極楽浄土の世界に浸ることができます。

    最後には「天至界」というエリアにたどり着きます。ここで観られる「天卵宮(てんらんきゅう)」は大きな卵のような造形です。外から観ても中から観ても心が徐々に穏やかになっていくような不思議な空間です。



    天国から現世へと通じる「闇の道」

    天界を抜けると、いよいよ「闇の道」と呼ばれる現世に通じる穴へ入っていきます。

    近くの立て看板には「闇の道を通りもとの世に再生せよ」と書いてありました。なんだか、にくい造りというか、本当に良くできた施設だと感じます。

    暗いトンネルを抜けて僕たちが住む現世に帰ってきましたよ。「地界」から「天界」までの不思議な旅を終えて外の光や新鮮な空気を感じるとなんだか本当に生き返った感じがします!


    「まんだら遊苑」まとめ

    立山町にあるユニークなテーマパーク「まんだら遊苑」をご紹介しました。いががでしたか?

    じつは富山県屈指の観光地である立山黒部アルペンルート周辺には、他にも魅力的な観光スポットがたくさんあるのです。

    「まんだら遊苑」もそのひとつ。立山信仰の世界観をインスタレーションで表現するという大胆な試みが大変好評を得ています。

    天界や地界で構成される壮大な世界観にぜひ没入してみてくださいね。

    INFORMATION まんだら遊苑
    営業(開館)時間:9:30-17:00
    住所:〒930-0000 富山県中新川郡立山町芦峅寺 古屋敷15
    定休日:月曜
    開苑期間:4/1-11/30
    

    それでは記事を最後までご覧いただきありがとうございました。

  • 高志の国文学館(富山市)で富山の文学に触れてみよう。秀逸な建築設計にも注目!

    高志の国文学館(富山市)で富山の文学に触れてみよう。秀逸な建築設計にも注目!

    高志の国文学館は、富山県ゆかりの文芸作家や作品の発信拠点です。館内の資料から、富山を舞台にした作品を作った宮本輝や新田次郎のほか、堀田善衛や藤子不二雄など富山出身の作家、漫画家の歩んできた人生に触れることができます。

    こんにちは。全国通訳案内士のYUICHIです。

    今回は少し高尚な観光スポット、高志の国文学館を紹介します。

    富山市にはガラス美術館や富山県美術館など様々なスタイルの美術館が数多くある中で、高志の国文学館は文学作品にフォーカスを当てた少し異色の文化施設です。

    高志の国文学館は、館内の展示室を観て歩くことで、富山に愛着のある県外の作家が富山を舞台にどのような作品を書いたのか、また世界的に有名な作品を作った作家や漫画家が生まれ育った富山とはどのような土地柄なのかが分かるようになっている文化施設です。


    高志の国文学館へのアクセス

    高志の国文学館への行き方はとても簡単です。

    富山駅の路面電車③番のりば、または④番のりばから路面電車に乗車。

    「県庁前」電停で下車して西へ5分ほど歩いたところに高志の国文学館があります。

    なんと館長はあの有名な…?

    じつは高志の国文学館は、「令和」という元号を考案したと世間で憶測されている中西進氏です。

    皆さんも、元号が平成から令和に代わったときに聞いたことがある名前ではないでしょうか。

    中西進氏は、様々な大学で教育や研究に貢献された万葉文学者としても知られています。

    そんな同氏が館長を務めている施設なので文学施設としての権威も充分に備わった施設といえるでしょう。


    高志の国文学館は建築デザインにも注目が集まっている?

    文学作品の発信拠点である高志の国文学館には、建築デザインにも注目が集まっています。

    建物は「蔵と土間」のイメージをベースに構成されています。

    そして、外庭は富山市の郊外にみられる屋敷林をイメージして造られています。

    また屋敷林はバランスのとれた緑の量を確保するために、ある程度草木の整理をしながらに既存の樹々を保全し、自然と人工が上手く調和した景観を作り上げています。


    高志の国文学館を訪れた後はおしゃれなレストランでランチを

    せっかく高尚な文化施設を訪れたのだから、食事もおしゃれに楽しみたいものですよね。

    高志の国文学館の近くには以下2店舗のレストランがあります。ぜひ文芸文化の薫る富山の街で、食事も満足していきましょう。

    ■ Chez Yoshi (シェ・ヨシ)
    海の幸や山の幸に恵まれた選りすぐりの県産食材が、フランスで修業した名シェフによって調理され、県内のものづくり企業や作家が制作したおしゃれな器に盛られて振舞われます。

    高志の国文学館を見学した後にフランス料理の名店で食事をすれば、いっそう特別な一日を体験できるのではないでしょうか。

    ■ Cafe etre
    こちらは、なんとオーナーさんが自宅をリフォームしてオープンしたお店です。

    そのためアットホームな雰囲気の中で食事が楽しめるレストランになっています。

    ランチには焼肉丼や唐揚げ定食など庶民的なメニューが用意されており、シェ・ヨシさんとは対照的な印象です。

    自宅をお店にしているため家賃が発生しないので、お客さんのために安くて美味しい料理を作っていらっしゃるので、根強いファンがいそうですね。


    高志の国文学館 まとめ

    今回は富山市まちなかエリアの文化施設、高志の国文学館を紹介しました。いかがでしたか?

    高志の国文学館は富山出身、または富山ゆかりの作家の作品を紹介する文芸文学の発信拠点です。

    館長はなんと「令和」という元号を考案したかもしれないと言われている中西進氏。そんな同氏お墨付きの文化施設ですので、ちょっと富山のハイソな部分に触れてみたいという方にはおすすめの施設です。

    文学ということで、少し小難しく感じる方もおられるかもしれませんが、むしろそんなところへ飛び込んでいってみると、自分の人生に新しい光が差し込むかもしれません。

    その他富山市まちなかエリアでおすすめの観光スポットについては以下の記事もご覧ください。

    https://walk-toyama.com/2022/01/31/matome_toyama_machinaka/

    それでは、記事を最後までご覧いただきありがとうございました。