富山市

富山城址公園|アクセス、駐車場、見どころ、おすすめランチスポットを紹介!

YUICHI
YUICHI
YUICHI

「富山城址公園(以下、見出し以外「城址公園」)」は、富山市中心市街地にある公園です。お城が観れる公園として、地元の人や観光客に親しまれています。

 

 

路面電車 富山駅③番のりば
所要時間(路面電車+徒歩)5~6分
所要時間(徒歩)15分
滞在時間1時間(公園の散策のみ)

城址公園は、スタイリッシュな環水公園とは対照的。富山城を中心に庭園があったり、立派な門が立っていたりして、日本の伝統的な美しさを感じられる公園です。

また、お隣、石川県の兼六園や金沢城公園と比べてこじんまりとした公園なので予定にも組み入れやすいですね。

今回の記事では、城址公園へのアクセス方法と松川遊覧船を含めた見どころを紹介します。

富山城址公園へのアクセス

以下が城址公園へのアクセス方法です。なお、城址公園への入場は無料です。

  • 路面電車(所要時間:富山駅から10分)
    富山駅 路面電車③のりばから路面電車に乗車(運賃は一律210円、全国系ICカード対応)し、「国際会議場前」で下車。
  • 徒歩(所要時間:富山駅から15分)
    富山駅前にあるCICビルを正面に見て左側の大通り(城址大通り)を南へ歩きます。
  • マイカー(所要時間:富山ICから15分)
    北陸自動車道「富山IC」から一般道へ入り、国道41号線を北へ向かって進み、交差点「城址公園前」左に富山城が見えます。

富山城址公園へ向かう2つの道

富山駅南口を出ると正面にCICビルという建物があります。

CICビルをはさんで南北に2つの道路が敷かれています。

CICビルの右側は、路面電車が走っている「すずかけ通り」、

CICビルの左側は、並木道の続く道路で「城址大通り」といいます。

富山城址公園へは、どちらの道から歩いていっても15分ほどでたどり着けます。

鉄道ファンならCIC右の「すずかけ通り」を歩きましょう。

すずかけ通りなら、路面電車を眺めながら歩けます。近未来的なデザインの車両から、昭和時代から活躍している車両まで、さまざまな路面電車をご覧になれますよ。

おしゃれな街並みが好きならCIC左の「城址大通り」を歩きましょう。

この並木道(城址大通り)沿いには、富山市役所や県民会館など、ガラス張りのスタイリッシュな建物が立ち並んでいるので見ごたえ抜群です。

ちなみに並木道のほうは、冬の間「ホワイトイルミネーションとやま」と呼ばれるライトアップ期間があります。

開催期間は年によって違いますが、大体12月から翌2月中旬までの間になることが多いです。「ホワイトイルミネーションとやま」について詳しい事は他の記事で紹介する予定です。

いずれの道を通っても、富山駅から15分ほどで富山城址公園に到着します。

すずかけ通りから富山城址公園へ

まずは、川の前にある「安住橋」という交差点を左に曲がります。

そこから1分ほど歩いた先にある「七十二峰橋(しちじゅうにほうばし)」と呼ばれる微妙な曲線がきれいな橋をわたると公園内に入ります。

さらに「景雲橋」という朱色の橋を超えると、いよいよ富山城天守閣の見える場所へ出てきます。

ここで紹介した「安住橋」、「七十二峰橋」、「景雲橋」、そしてこの後紹介する「塩倉橋」、「桜橋」はいずれも「松川の七橋」と称されており、いずれも個性的なデザインを観て楽しめます。

並木道(城址大通り)から富山城址公園へ

富山駅を出て、CICビルの左側の並木道は「城址大通り」と呼ばれています。名前からうかがうに、古くから格式のある道として存在していたのでしょうか。

富山駅からこの通りに沿って10分歩くと、左手に富山市役所が見えてきます。

そして、富山市役所のすぐ先にある「塩倉橋」を超えて1分ほど歩くと、千歳門という立派な門から天守閣の見える敷地へ入ることができます。

千歳門をくぐるとすぐ右手に日本庭園が見えます。天守閣の後ろに見えるのがANAクラウンプラザホテルです。まるでビル群を「借景」にしているみたいですね(笑)

ふつう借景というと、奈良県にあるような立派なお寺の庭が周辺の山を背景にして一体となった景観のことを指します。でも、ここで見えるのは山ではなくビル群…独特のモチーフですね。

そして富山城の天守閣。実際にはその場所に天守閣があったわけではありません。現在建っているのはレプリカです。そもそも鉄筋コンクリートでできています。

とはいえ、富山城は戦後に一番最初に国内で再建されたお城です。今は富山市郷土博物館と名前を変えて郷土の歴史を伝える施設になっています。

富山市の歴史をもっと知りたい人なら中に入ってみるのもオススメです!

「富山城址公園」の詳細については以下の記事もおすすめです。

富山城址公園から松川を歩いて富山駅へ戻る

日本海側に面している富山市は四季折々の風景に出会うことができます。

春夏秋冬、四季折々の風景を堪能するのであれば、富山市内において松川はベストです。

路面電車の通りから「安住橋」を超える前、そして並木道の通りから「塩倉橋」を超える前に見える川。

これが松川です。

松川では遊覧船が運行されています。富山市内ではとても人気のある観光スポットです。

なぜ人気があるかというと、遊覧船に乗りながら四季折々の風景が見られるからです。(遊覧船について詳しくは別の記事で紹介します)

春は桜の並木道、夏は緑豊かで涼しげな川、秋は彩り豊かな紅葉、冬は自然の造形ともいえる冠雪した木々(ただし、冬の間遊覧船は稼働していません)

僕は、小さなころからこの松川を愛でながら散歩できる環境にいました。それはとても恵まれたことだなと思っています。

富山城址公園を車で訪れる方へお得な駐車場のご提案

ところで、マイカーで富山城址公園へ行きたいけど、車をどこに停めていけばいいのかわからない…と悩んでいる人は多いと思います。

そこで、富山大和百貨店の提携駐車場で買い物をして、駐車料金の割引サービスを受ける方法を紹介します。

大和百貨店の駐車場割引サービスは、以下のような方におすすめできます。

  • 利用する駐車場は少し離れていても(3〜5分ぐらい)抵抗がない方
  • 車で北陸を周遊しており、富山ICから城址公園などの市内観光を検討している方
  • 観光ついでにお土産を買いたい方

富山大和百貨店は富山県で唯一の百貨店です。

高島屋や三越など他の百貨店のように、レディースファッション、メンズファッション、雑貨書店、レストランなどが入っています。

特に僕が、県外から富山市を訪れた方におすすめしたいのが、富山大和のデパ地下です。

富山で人気の和菓子屋さん、人気イタリアンレストランの惣菜、そして富山湾で新鮮な魚介類を生魚の状態で、または刺身や寿司、かまぼこなどで販売しています。

特にお勧めしたいのが和菓子屋さん。上質の小豆やもち米が穫れる富山では様々な種類の和菓子が造られています。

富山大和で買い物をして、2000円分以上のレシートを富山大和1階(アーケード通り沿いの入り口入って左側)のインフォメーションカウンター駐車券と共に提示しましょう。

2時間分の駐車料金が無料になる割引券がもらえます。

↓富山大和についての詳細は以下の記事をご覧ください↓

以下が、富山大和の提携駐車場です。

  • 富山市営総曲輪駐車場(立体)
    基本料金:330円(入庫から1時間まで)
    加算料金(30分超過ごとに):110円(8時~23時)
    加算料金(60分経過ごとに):110円(23時~翌8時)
  • 真宗大谷派富山別院駐車場(屋根なし)
    基本料金:310円(入庫から1時間まで)
    加算料金(30分超過ごとに):100円(常時)

※ 駐車場に入庫してから起算して2時間無料です。富山城址公園の見学と買い物で合計1時間30分ほど過ごしてからカウンターに行くと余裕があると思います。

富山市郷土博物館|富山城の歴史を知ろう

城址公園ではお城(天守)をご覧になれます。じつはこのお城は、中に入ると「富山市郷土博物館」として運営されている博物館なのです。

富山城の古い歴史については謎に包まれた部分が多く、はっきりとした変遷がわかるのは江戸時代以降のことだけです。

以下に、富山城の歴史を簡単に説明しておきますが、「富山市郷土博物館」の館内ではより詳しい富山城の変遷について知ることができます。

日本史好きや知的好奇心の旺盛な方なら、きっと気に入っていただける施設なのではないかと思います。

江戸時代までさかのぼると、富山城を取りまくこのエリアはかつて富山藩と呼ばれており、所領十万石の小さな藩領でした。そして、城址公園はかつて富山城本丸が存在していた場所です。

金沢城のある本家加賀藩(今の石川県加賀地方)が百万石と言われていますから、規模の違いがイメージできますね。

江戸時代に富山城を整備したのは、加賀前田家の初代藩主、前田利長公です。

その後、大火で焼失したり、徳川幕府より発せられた一国一城令や明治維新に伴う廃城令によって廃城になったりしました。

現在のお城は、昭和29年(西暦1954年)、富山産業大博覧会という戦後復興の一大イベントに合わせて再建されたものです。日本で初めて再建された天守として話題になりました。

大げさかもしれませんが、戦後日本の復興のシンボルと言えるのではないでしょうか。

現在の城址公園の広さは甲子園球場の2倍程度。公園内にはこじんまりとした天守閣と日本庭園があります。そんなに混みあうことはないと思うので、30分ほどかけてゆっくり散歩を楽しみましょう。

富山藩2代目藩主 前田正甫公の像

富山城天守の北側には、お城に向き合う形で2代目富山藩主 前田正甫公の像を拝めます。

じつは、前田正甫公こそ、富山の街をくすりの都と全国に知らしめたお方なのです。

像を拝見すると、いかにもまじめで誠実そうなイメージですね。もしかしたら、質実剛健な富山の県民性は正甫公がオリジナルなのかもしれません。

前田正甫公については、以下の記事で詳しく書いていますのでご覧ください↓

https://walk-toyama.com/2022/02/03/baiyaku-san/

松川遊覧船|城址公園発の遊覧船で更なる見どころ発見!

城址公園の北東には「松川茶屋」という休憩処があります。なんとここから遊覧船に乗って、風情ある松川を周遊することができるのです。

松川の紹介をする前に、まずは神通川についてお話しします。

神通川は、富山県中央部を南から北へストレートに流れている大きな河です。神通川は現在こそはストレートに富山湾に流れ込んでいますが、じつは明治時代末期まで蛇行しており、現在の城址公園の北側を流れていました。

神通川は富山県の改修事業で直線化されたのですが、古い川は現在も残っています。それが現在の松川。とても風情のある川でユニークな橋がいくつもかかっています。

松川遊覧船で、これらの橋を船から見上げながらクルージングを楽しめます。

それでは、松川遊覧船でご覧になれる橋を一部紹介します。

■ 舟橋
神通川の川幅はとても大きかったようで、前田利長公が舟をいくつも並べて、その上に板を置いて橋として使っていたようです。その舟渡しだった場所にちなんで「舟橋」という橋の名前がついたそうです。

橋には当時の様子を描いた絵が彫られており、当時の面影が偲ばれます。

■ 七十二峰橋
なんとこの橋からは、大きな建物の多い富山市街地の中では珍しく、立山連峰を一望できます。立山連峰は七十二の峰が連なっていることからその名が付きました。

■ 塩倉橋
城址公園の北東に位置する場所に掛かっている橋です。近くには富山市役所の建物が見られます。元々富山城内に塩の蔵があったことが名前の由来になっています。また、富山藩でストックされた塩は飛騨街道(現在の国道41号線とほぼ同じルート)を通って高山など飛騨の町へ運ばれていたようです。

■ 桜橋
松川は市電通りと呼ばれるビジネス街を東西に貫いて流れているのですが、桜橋はそのビジネス街に掛かっている橋です。桜橋は石でできており、重厚な存在感を放っています。

富山城址公園 まとめ

城址公園は、富山駅北にある「富岩運河環水公園(以下、環水公園)」とならんで、富山市で人気の観光スポットです。

城址公園は数多くの歴史的悲劇を乗り越えてきました。そして今、我々が生きている現代において非常に誉れ高いお城として復活を果たしました。

富山城はそのシンボルとして富山市街地の真ん中に佇んでいます。

富山を代表する観光スポットではありますが、それほど込み合っている場所ではないので、ゆっくりと散策したい方にとってはとても気持ちよく歩ける公園です。また、富山市の歴史をもっと深く知りたい方なら更に一層楽しめるスポットだと思います。

Ads by Google
著者プロフィール
YUICHI
YUICHI
全国通訳案内士
富山県富山市生まれ。観光庁認定英語通訳案内士。
愛知県の航空機関連メーカーで務めたあと、全国通訳案内士国家資格を取得。通訳ガイドとして、訪日外国人の観光ガイドを主に富山、石川、岐阜の観光名所・史跡を案内する。近年はHTML/CSSやPHP、Photoshopなどを使ってWEB制作にも携わっている。趣味はウォーキング、温泉、読書、料理など。

「せっかく富山に来たのなら、たくさん楽しんでいってくださいね!」
Multiplex Ads by Google
記事URLをコピーしました