富山市

【穴場】猪谷関所館で富山藩の歴史を学ぶ。VRによる籠渡しも体験?

YUICHI

こんにちは。全国通訳案内士のYUICHIです。今回の記事では、日本の歴史が好きなインバウンド観光客にぜひ立ち寄っていただきたい富山県の観光スポットのひとつをご紹介します。

猪谷関所館への行き方

富山市の山奥に佇む猪谷関所館ですが、意外に富山駅からのアクセスは超簡単。電車に乗って50分〜60分ほどでたどり着けます。

JR高山本線「富山駅」から特急ひだ、または各駅停車の電車に乗り、「猪谷駅」で下車。猪谷駅からなんと徒歩1分!

【前提知識】富山県=富山藩ではない?

これはよくある誤解なのですが、越中国、つまり現在の富山県のほとんどの地域は加賀藩領でした。

しかし、1639年に加賀藩主・前田利常公が次男の利次公に婦負郡10万石を富山藩として分け与えたことで、越中国には加賀藩と富山藩が混在することになりました。

以下は旧藩領および郡名と現在の地名を照らし合わせたものになります。

旧藩領郡名現在の地名
加賀藩(富山県内)射水郡高岡市、射水市、氷見市
礪波郡砺波市、小矢部市、南砺市
新川郡魚津市、滑川市、上市町、立山町、舟橋村、黒部市、入善町、朝日町
富山市の一部
富山藩新川郡富山市の一部(常願寺川と神通川に挟まれた地域)

猪谷関所は加賀藩と天領に接する要衝地

富山藩が誕生したとき、蟹寺にあった関所が西猪谷(猪谷関所館がある場所)に移転し、それを富山藩が管理することになりました。

南に隣接しているのは天領(徳川幕府直轄地)。富山藩は「ご本家様に迷惑はかけられない」ということで、鉄砲2挺、槍2本、手鎖(現代の手錠)2個を用意して、厳重に警備を行いました。

上の立場を重んじる、富山人らしい姿勢を感じますね。

猪谷関所館でVR体験ができる?

猪谷関所館では、江戸時代に飛騨と越中を往来するために使われていた「籠渡し」という乗り物(?)をVRゴーグルで体験できるコーナーがあります。

しかも無料!

猪谷は富山県と岐阜県の県境に位置するエリアです。今の感覚なら県境を越えるだけの話ですが、江戸時代の頃は飛騨国と越中国の国境に相当します。そのため、軍事上、治安上の理由から橋をかけることを許されませんでした。

しかも国境間には深いV字峡谷の断崖絶壁が。人々はこの峡谷に架けられた縄を伝う籠に乗って移動していたのです。

江戸時代ですから、もちろん動力は人のチカラでした。縄が切れる可能性もあったわけですから、江戸時代の人は本当に命懸けで国境間を移動していたのですね。

VRゴーグルをかけて、当時の籠渡しが再現された仮想空間を移動するというちょっとしたアトラクションを楽しめます。

このアトラクション、動力は何なの?って気になる方もいますよね。もちろん、館長(?)の方のチカラで動きます(笑)

まとめ

今回は富山市(富山藩)の南端、富山県と岐阜県の県境にある猪谷関所館を紹介しました。

猪谷関所館では、幕藩体制が敷かれていた頃の国境の様子を窺い知ることができます。

現在は県境に国道が通っているので、富山県と岐阜県を簡単に往来できますよね。

しかし、江戸時代の頃、猪谷関所は富山藩と天領を分け隔てる国境。しかも険しいV字峡谷のため、籠渡しじゃないと行き来できない難所でした。

猪谷関所館では籠渡しの様子のほかにも、今では考えられない当時のエピソードを色々と知ることができます。

希望されれば館長(?)が猪谷関所について熱く語ってもらうことができます。

かなりマニアックですが、歴史に興味のあるインバウンドのお客様なら喜んでいただけると思いますよ。

ぜひ富山県で訪日観光ツアーを組まれる際は猪谷関所館を候補に入れてくださいね。

それでは、また!

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著者プロフィール
YUICHI
YUICHI
全国通訳案内士
富山県富山市生まれ。観光庁認定英語通訳案内士。
愛知県の航空機関連メーカーで務めたあと、全国通訳案内士国家資格を取得。通訳ガイドとして、訪日外国人の観光ガイドを主に富山、石川、岐阜の観光名所・史跡を案内する。近年はHTML/CSSやPHP、Photoshopなどを使ってWEB制作にも携わっている。趣味はウォーキング、温泉、読書、料理など。

「せっかく富山に来たのなら、たくさん楽しんでいってくださいね!」
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