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  • 【1年半ぶりの投稿】2025/01 シンガポール旅行

    【1年半ぶりの投稿】2025/01 シンガポール旅行

    こんにちは。当ブログ管理人の YUICHI です。かなり久々の投稿になります。最後の投稿は2024年9月だから相当前ですね。当ブログにちょっとでも足を運んでいただいた方には、運営が本当に適当になってしまい申し訳ありませんでした。

    運営が滞ってしまったのには様々な理由があるのですが、最低限お伝えできる大きな変化としては、当サイトを「富山の観光について語る」超特化ブログから雑記ブログに変更したということです。

    こうすることによって色々な縛りから解放され、純粋な意味でブログとして機能してくれるのではないかと思ったから。

    さて、富山を紹介する超特化ブログから雑記ブログに路線変更したわけでして、ぼくが体験した様々な周辺事情を遠慮なくお話しできるので、楽しく執筆できそうです(WALK TOYAMA 英語版 Koshi no Ao では引き続き訪日外国人向けに富山情報を発信していきます)。まずは第一弾として2025年1月に訪れたシンガポール旅行について、そしてシンガポールを久々の海外渡航先に選んだ理由について書いてみようと思います。

    海外旅行へ行かなかった空白の時間

    じつはシンガポール以前の最後の海外旅行は、コロナ禍の頃はおろか、なんと2017年まで遡ってしまいます。

    選んだ場所はカンボジア。うちの嫁さんと行ってきました。

    コロナ禍はわかるけど、「そんなに海外旅行が好きなら、なんで2018年〜2019年は海外旅行に行かなかったの?」という疑問が飛んでくるかもしれませんね。

    自分の中で明確な理由は見出せないのですが、多分通訳案内士としての仕事に集中したかったからなのかも。全国通訳案内士の資格取得後、通訳ガイドとして仕事を始めたのが2018年。コロナウイルス感染問題がテレビで取り沙汰されたのが2020年初頭でして、通訳案内業を含め観光関連産業はすべて止まりましたからね。

    2023年末に政府の出入国における水際対策が緩和されたことで、本来は2024年1月に計画していたシンガポール旅行だったのですが…。皆さんご存知かとは思いますが、能登半島地震という皆が悲しく辛い出来事があったので自粛させていただきました。

    シンガポール|コロナ禍明けに選んだ初の渡航先

    ぼくは海外旅行をするときは冬を選ぶことが多いです。

    なぜなら「日本の冬は寒い」から。

    特にぼくは日本海側に住んでいるのでどうしても寒さから逃れたいという思考が働いてしまいます。なので、常夏のシンガポールは選択肢としては当然頭に浮かびますね。チャンギ国際空港に降り立ったときの高揚感は今でも忘れられませんね。何しろ7〜8年ぶりの海外旅行ですから。

    久々の渡航先として選んだシンガポールの3つの魅力

    「あたたかい国が好きなのはわかった。じゃあなんでシンガポールなんだ?あたたかいとこならタイやインドネシア、ひょっとしたら沖縄でもいいんじゃないか?」って思う人もいるかもしれませんね。

    ぼくが7〜8年ぶりの海外旅行にシンガポールを選んだのには以下の理由があります。

    • 多民族国家の雰囲気に触れたかったから
      シンガポールは、マレー系、インド系、華僑という3つの異なる民族で構成・共存されている国です。単一民族国家である日本から見ると大変新鮮な印象を受けます。非日常を味わうのが好きで7〜8年海外旅行できなかったぼくにとってはうってつけの渡航先でした。ノービザで気軽に行けるしね。
    • ぼくの通訳ガイドサービスにシンガポール人のゲストからの依頼が増えていたから
      コロナ禍後、通訳ガイドの依頼主は米国やカナダ、オーストラリア、NZだけでなくシンガポールからも激増していました。シンガポールも英語圏といっても差し支えないくらいのレベルですからね。通訳ガイドの需要はありました(特に冬の岐阜県飛騨地方、長野県、富山県など)。
    • ホーカーズに興味があったから
      ホーカーズ(Hawkers)とは、ほぼほぼシンガポールのローカル用語で屋台の集まった施設のことを指します。そこに行けばマレー料理、インド料理、中華料理をお手頃な値段で食べられます。シンガポールといえば、少し割高な旅行先というイメージがあるかもしれませんが、じつは歩き方次第で意外に安く旅行を楽しめます。

    主な理由としてはその3つです。あと通訳ガイドとしては、英語で交流したいって思うから沖縄っていう選択肢も外れるかな。沖縄も興味はあるのですが。

    ということで、以下に3つの理由について詳しくお話ししていきます。

    多民族国家シンガポール

    先ほどお話ししたように他民族シンガポールには3つの異なる文化的・歴史的背景を持った人たちが共存しています。

    マレー系

    ぼくもまだ勉強不足で恐縮なのですが、マレー半島(タイの南にある細長い半島)から移民してきた人たちでしょうか。軒先に書かれていたウォールアートからはアジア系の素朴さを残しつつ、南国の開放感も感じられました。

    インド系

    インドといえば、日本でもお馴染みのカレーの国(笑)。仏教やヒンドゥー教の発祥地でもある巨大な国ですね。シンガポールはインド系の移民も数多く住んでおり、Little India という地区へ行けばインドと錯覚するくらい、インド系移民んが多いです。

    中華系

    日本でも超お馴染みの中国系の移民が住んでいる地域も多くあります。なので、本格的な美味しい中華を食べる機会が多くあり、壮大な中華文明に気軽に触れられるのもシンガポールの魅力ですね。

    通訳ガイドサービスを利用するシンガポール人が増えている?

    これが久々の海外旅行にシンガポールを選んだ2番目の理由です。ぼくの住んでいる富山県においても、立山アルペンルートや黒部峡谷など、壮大な自然景観を楽しみたいというシンガポールの方からの依頼が多く入りました。なのでゲストの国をちょっとでも身近に感じてみたいというプロ意識(?)から、シンガポールに行きたいと感じました。実際、このときは生まれも育ちもシンガポール人であるガイドさん(英語)のモデルガイディングにも参加しています。自分がゲストの立場でガイディングに参加してみるのはとても参考になりましたよ。

    美味しい食べ物が集まるホーカーズ!!

    3番目の理由。というかこれがメインの理由かな(笑)ぼくはかなり Foodie なので、美味しいものが食べられる国に行かないわけがありません!ホーカーズへ行けばマレー料理、インド料理、中華料理など美味しいものが食べ放題!しかも、日本ではほとんどありつけないものばかりです(材料とレシピが手に入るなら日本でも食べれますが)。

    まとめ

    約1年半ほどサボってきたブログを、超特化ブログの縛りを外して再開してみました。いかがでしたか?

    ぼくは、富山県の通訳ガイドとして、地元を紹介するために当ブログを立ち上げましたが、そのコンセプトを大幅に変えてみました。ぼくは稼いだお金で富山県外、国外へ足を運んで新しい世界や非日常を体験するのが大好きなタイプなので、そんな無謀な性格をちょっと披露してみようかなと思っての方針転換です。1年半前までは、少し営利的なことも考えていたので、本当の意味でブログになっていなかったのかなと少し反省しています。

    日々の仕事について、趣味について、興味のあることについて思うがままに書いてみようと思っているので本当に雑記のような感じになりますが、こんな小さなブログからでも、あなたが少しでも何かを感じ取っていただければ幸いです。

    それではまた!

  • 米国のご夫妻(2024/9/27)「神社の参拝方法を教えてほしい」

    米国のご夫妻(2024/9/27)「神社の参拝方法を教えてほしい」

    こんにちは。全国通訳案内士のYUICHIです。

    通訳ガイドエージェントからのご依頼を受け、米国・カリフォルニア州の素敵なご夫妻を高山へご案内してきました!

    お客様は日本の伝統文化にとても興味をお持ちでした。旅程には宮川朝市が含まれていましたが、お土産物よりは神社やお寺など日本の宗教建築に興味を持っていらっしゃったので、朝市はささっと通り抜けて、高山市内で最も大きい「櫻山八幡宮」へ向かいました。

    ご滞在は「飛騨亭花扇」

    飛騨亭花扇は高山市の中心市街地から3〜4キロメートルほど離れた場所にある旅館です。

    高山駅から少し距離があるため利便性は落ちますが、高級感のある旅館なので富裕層の観光客にとても人気があります。旅館のシャトルバスを活用すればわりと快適に市内観光できます。

    お客様のご要望

    旅程には「宮川朝市」や「高山陣屋」など、高山市内を代表するスポットが設定されていました。しかし、今回は4時間の行程だったので、なるべく無駄を省きつつ、お客様のご要望をしっかり叶えてあげようと思いました。

    お客様のご要望をヒアリングしたところ以下のように仰っていました。

    • 今後の旅程が長いから、お土産物を買うのは控えたい
    • 日本の神社・仏閣に興味がある。参拝マナーを含めぜひ教えてほしい
    • 日本酒も少し興味があるので途中で立ち寄りやすい利酒のお店があれば行ってみたい

    櫻山八幡宮の鳥居をくぐるときは…

    櫻山八幡宮の鳥居をくぐるときは…

    クリスチャンであるお客様にとって、日本古来の宗教である神道は本当に未知の宗教。まずは鳥居の通り方からお伝えしたいと思ったのですが、一点気になることがありました。

    宮川朝市から櫻山八幡宮に行こうと思うと、ついつい朝市の北の端である弥生橋の先へまっすぐ進んでしまうのですが、そうすると鳥居の裏に辿り着くことになります。

    鳥居は俗世と神社の境界線です。日本人であれば、鳥居をくぐる前に神聖な雰囲気を感じとり、一礼するもの。

    なので、お客様に鳥居についてちゃんと説明したいときは、少し面倒ですが、一旦弥生橋を渡って川の西側にある道からアクセスするのが一旦弥生橋を渡って川の西側にある道を通り、宮前橋から入るのがおすすめです!

    神道の説明をすると…

    撮影日:2024年春

    お客様ご夫妻は敬虔なクリスチャンでしたが、とても真剣に神社の参拝方法について聞き入っていらっしゃいました。

    お客様には、唯一神Godを信じるキリスト教と違い、神道には火の神様や水の神様、武芸の神様、学問の神様など、色々御坐すことを説明させていただきました。神道が多神教の性格を持つものはご存知だったようです。

    またご主人様は「世の中で信じられている神様はたくさんいるけど、神様自身はなにも信じていないんじゃないかな」ととても興味深いことを仰っていました。

    さんまちの酒造店へ

    櫻山八幡宮から高山陣屋へ向かう途中でたまたま見つけた「平田酒造場」造り酒屋さんに入ってみました。

    お客様は、純米酒、吟醸酒、古酒など色々なタイプのお酒が並んでいるのを見て、圧倒されていました。好みを伺うとあまり香りの主張がなく米由来の風味だけを感じられるお酒が良いと仰っていました。

    ということで、僕が勧めたのは純米酒。精米歩合が低く、米本来の雑味や香りのみ感じられるタイプのお酒です。

    まとめ

    今回は米国カリフォルニア州からお越しのご夫妻を高山へご案内しました。

    飛騨亭花扇にご滞在のところを8:30にピックアップさせていただき、シャトルバスで宮川朝市へ。旅程によると朝市にウエイトが置かれていましたが、お客様は日本の伝統的な神社やお寺をみてまわりたいと仰っていたので、櫻山八幡宮を中心に案内させていただきました。

    団体ツアーと違って、お客様のご要望や体調に合わせて柔軟に旅程を変更できるのがFITツアーの良いところですね。

    今回の記事が現役通訳ガイドの方やこれから通訳ガイドを始める方のお役に立てれば幸いです。

  • 【お知らせ】 WALK TOYAMAの過去の記事を整理しています。

    現在ブログの見やすさ、使いやすさを改善するため、これまでに書いた観光、グルメ、宿泊などの記事を整理しています。

    具体的には、過去の記事を順次新しいナビゲーションバーへ仕分けしています。

    整理前の記事以下のリンクまたはトップページ上部のナビゲーションバーにある「通訳案内士」→「観光コラム」へお進みください。
    https://walk-toyama.com/category/columns
    整理後の記事以下のリンクまたはトップページ上部のナビゲーションバーにある「観光」「宿泊・温泉」「グルメ」へお進みください。

    観光   : https://walk-toyama.com/sightseeing
    宿泊・温泉:https://walk-toyama.com/hotel
    グルメ  :https://walk-toyama.com/food

    時間のかかる作業になり大変ご不便をおかけしておりますが、何卒よろしくお願いいたします。

  • 訪日外国人観光客に付き添う通訳ガイドとして仕事を獲得する5つの方法

    訪日外国人観光客に付き添う通訳ガイドとして仕事を獲得する5つの方法

    日本政府は新型コロナウイルス感染症に関する水際対策を緩和する方針を表明、そして2022年10月11日以降日本を訪れる入国者数の上限が撤廃されました。

    これを受けて日本を訪れる訪日外国人観光客の数が再び増加。再び僕たち通訳案内士に通訳ガイド付きツアーの依頼が数多く舞い込んでくるようになりました。

    しかし、せっかく全国通訳案内士や地域通訳案内士の試験に合格しても、どうやって仕事をとっていいのか分からない人は多いのではないでしょうか。

    当記事では通訳案内士の資格で訪日客向けツアーガイドとして仕事を獲得したいと思っている方々へ、通訳案内士として5年の業務経験がある僕が仕事の獲得するための方法を紹介させていただきます。

    インターネットのマッチングサイトを利用する

    インターネットのマッチングサイトを利用する
    メリットデメリット
    ・オンラインで登録できる
    ・プロフィールやツアーを作成すれば依頼を受けられる
    ・自分のオリジナルツアーを作成することができる
    ・ツアーの成約代金に代金から20〜30%の紹介手数料がかかる
    ・交通費や宿泊費なども考慮して料金を設定しなければならない

    インターネットには、「日本の観光地を母国語で案内してくれる通訳ガイドを探している訪日外国人」と「日本の観光地で通訳ガイドサービスを提供したい通訳案内士」が知り合うことができる、通訳ガイドマッチングサービスというものがあります。

    マッチングサービスを使えば、訪日外国人のゲストが検索窓から地域や日程で絞り込んで通訳ガイドを探すことができます。あなたの地域に該当し、あなたが作成したツアーに興味を持っていただければ、お客様からメッセージが届きます。

    以下、幾つかのマッチングサイトを紹介します。

    GoWithGuide

    GET YOUR GUIDE

    通訳案内士協会や自治体などの研修に参加する

    通訳案内士協会や自治体などの研修に参加する
    メリットデメリット
    ・(人や組織にもよるが)紹介手数料を払わなくてよい・入会要件に通訳案内士資格やTOEICスコアを求められる場合がある

    全国通訳案内士協会や地方自治体、NPO法人などに入会し、研修などに参加することで横のつながりが増えていきます。自分の語学力や観光知識を披露することで実力が認められれば、同じ協会や研修会に所属する現役の通訳ガイドさんから仕事を依頼されることもあるでしょう。

    また組織や自治体によってはインターネットで通訳ガイドのプロフィールを公開できるので、ホームページ経由でゲストやエージェントから直接依頼が来る可能性もあります。

    ツアー会社や通訳ガイドエージェントに登録する

    ツアー会社や通訳ガイドエージェントに登録する
    メリットデメリット
    ・自分でマーケティングする必要がない
    ・公共交通機関の不便な地域で、大抵の場合会社ハイヤーの提供がある
    ・自分のオリジナルツアーを実施することはできない

    ツアー会社や通訳ガイドエージェントは国内外問わず数多く存在しています。そのような企業に履歴書・職務経歴書などを送って登録することで仕事の依頼を受けることができます。

    飲食店、ホテル、文化施設などから依頼を受ける

    飲食店、ホテル、文化施設などから依頼を受ける
    メリットデメリット
    ・報酬の受け取りが比較的スムーズ(現金払いなど)
    ・実力があれば無資格でも仕事を獲得できる
    ・報酬交渉は自分でしなければならない
    ・それほど多くの案件はない

    外国人がよく訪れる飲食店、ホテル、文化施設などへ営業しに行ってみるのもお勧めです。私はコロナ前に訪れたインド料理店さんと名刺交換をしたことがあります。コロナ禍を挟みましたが、そのお店のオーナーさんからインドの観光客を立山黒部アルペンルートへ案内してほしいという依頼を受けたことがあります。

    飲食店、ホテル、文化施設など、多くの外国人が利用するところでは、言語障壁のおかげでトラブルがあったり、依頼を受けたくても受けられないと困っているという声をよく耳にします。通訳ガイドツアー中に自分の仕事ぶりを見ていただき、顔を覚えてもらうようにしましょう。

    自分でホームページを立ち上げてツアーを販売する

    自分でホームページを立ち上げてツアーを販売する
    メリットデメリット
    ・自分のオリジナルツアーを作成することができる
    ・ブログで自分の活動実績をアピールできる
    ・ホームページ作成やSEO対策の知識・スキルが必要
    ・ある程度文章力が必要

    ホームページの立ち上げにはある程度のスキルが必要ですが、自分のカラーを100%出せるプラットフォームなのでとてもやりがいがあります。僕自身も曲がりなりにも自分でホームページを制作して活動実績をアピールしているところです。

    ただし、宿泊や交通機関などを含めてツアーを作成する場合は「旅行業務取扱主任者」の資格と法人格が必要になりますので、資格・条件がなければ、「通訳ガイド」の範囲内でサービスを提供することになります。

    以下は僕が作成したホームページです。

    WALK TOYAMA
    対象:北陸・飛騨地方で通訳ガイドとして仕事をしたい方、北陸・飛騨地方を訪れたい観光客

    WALK TOYAMA -en
    対象:北陸・飛騨地方を訪れたい外国人

    上記2つのサイトは、僕がWordPressというCMS(コンテンツ・マネジメント・システム)やHTML/CSS、PHPなどコーディングの技術を使って作成したサイトです。

    まとめ

    今回は全国通訳案内士や地域通訳案内士の資格を取得したや駆け出しの通訳ガイドの方へ向けて、お仕事の獲得方法を紹介しました。

    通訳ガイド業は会社勤務と異なり、自分で仕事を獲得していかなければならない少しシビアな業界です。逆に言えば、安定して仕事を獲得できる環境を整えることができれば自分で仕事量を調整できるのであなたにとって理想のライフワークバランスを実現できるかもしれない業種の一つです。

    これまでに紹介したように、マッチングサイト、研修機関、エージェント、お店の紹介、ホームページなど、仕事を獲得する方法はたくさんありますので、ぜひあなたの理想のライフワークバランスを実現してみてくださいね。

    それでは最後まで記事をご覧いただきありがとうございました!

  • 【カルデラ砂防の歴史】立山を案内するときに知っておきたいストーリー

    【カルデラ砂防の歴史】立山を案内するときに知っておきたいストーリー

    こんにちは。全国通訳案内士のYUICHIです。

    今回は訪日観光客向けの話題として、少しシリアスな内容を含む立山カルデラ砂防施設を紹介します。

    立山カルデラは、東西約6.5km、南北約4.5km、標高差が500~1700mもある巨大なくぼ地です。立山カルデラでは過去何度も崩壊した土砂が溜まり、大雨のたびに溜まった土砂が平野部へ流出し、大きな被害をもたらしました。

    富山平野を守るために明治時代以降に砂防工事が始まり、かれこれ1世紀以上にわたって工事が続いています。

    立山カルデラの砂防システムについては、立山黒部アルペンルートへ向かう途中の地鉄電車の中、特に「千垣駅」や「有峰口駅」あたりでお話しするとよさそうな内容です。

    最近では北陸地方のガイド案件に、金沢や白川郷のみならず、彫刻で有名な井波町や立山黒部アルペンルートなども入ってくるようになってきました。いつ案件が入ってきてもいいように話題を仕込んでおきましょう!

    立山砂防の歴史は安政の飛越地震に始まった

    1858年4月に跡津川断層の活動によりマグニチュード7.3〜7.6の大きな地震が発生しました。

    この地震により、立山カルデラの南側に位置している大鳶山(おおとんびやま)と小鳶山(ことんびやま)が崩壊。大量の岩石や土砂がカルデラ内の川の流れを堰き止め、多くの堰き止め湖ができました。この事象は地元で「鳶崩れ」と言われています。

    「鳶崩れ」から2ヶ月ほど経過し、堰き止め湖が2回決壊。大規模な土石流が常願寺川一体に大きな被害をもたらしました。

    現在こそ富山県は災害の少ない県として知られていますが、過去に「鳶崩れ」のような大きな災害に度々見舞われた災害の多い県でした。

    富山県は短い距離の中に3,000mの標高差を持つ地形が存在しており、雪や雨の降る日が多いことから、数多くの急流河川があります。

    砂防工事の始まり(1906年)

    じつは、明治初期の頃、富山県はまだ石川県の一部でした。

    しかし、立山など広大な山岳地帯が住民へもたらす脅威が大きく、政治的課題として治水や砂防工事が重視されたことから現在の富山県に分県されました。

    当時の富山県は、あまりにも頻繁に土砂災害が発生したことから砂防事業を始めましたが、富山県だけではなかなか工事が捗りませんでした。そこで国の直轄工事として立山砂防工事事務所が事業を引き継ぎました。

    砂防工事に関わった人々

    赤木正雄

    1926年、赤木正雄氏が初代立山砂防工事事務所所長に就任。白岩砂防ダムなど常願寺川の砂防に尽力した砂防の第一人者。

    砂防関連の政策に関して、大胆なアイデアを出して、難関工事と言われた立山砂防システムを完成させた。

    ヨハネス デ・レーケ

    オランダ出身の1873年より、内務省土木関係部署に土木技師として所属。木曽三川や淀川、常願寺川などの治水事業に携わりました。1891年にデ・レーケ氏は初めて崩壊したカルデラを見ることになり、その光景に圧倒されたようです。デ・レーケ氏は、山の土砂の流れを食い止める巨石堰堤という工法で土砂を食い止めることに成功しました。

    まとめ

    これまで紹介したように、ご両人の大胆な構想や卓越した技術、そして関係者の不断の努力のおかげで、富山平野は土砂災害や水害から守られています。

    しかし、立山カルデラはまだまだ膨大な土砂が残っているため、富山平野の安全を守るためたゆみない努力が求められている場所なのです。

    富山は災害が少なく住みやすい地域とは言われていますが、今回ご紹介したとおり、先人たちの不屈かつたゆまぬ努力の上に得た安全であることを知り、感謝の気持ちを持って生活したいものですね。

    それでは、最後まで記事をお読みいただきありがとうございました!

  • 富山城址公園を通訳ガイドするとき訪日客に説明したい3つのポイント

    富山城址公園を通訳ガイドするとき訪日客に説明したい3つのポイント

    通訳案内士として北陸地方を案内された経験のある方であれば、金沢城を案内することがとても多いのではないでしょうか。

    しかし、中には日本の歴史やお城に興味があって、「富山城も見てみたい」と仰るお客様もいるかもしれませんね。

    今回は「金沢だけじゃなく富山も見てみたい」というリクエスト(それほど多くはないと思いますが…)に応えるために必要な知識について書きました。

    皆さんが訪日観光客の方をお連れする際に参考にしていただければ幸いです。

    個人的には富山城址公園を案内する機会があるなら、ぜひ挑戦すべきだと思っています。

    その理由は、富山城には江戸時代から現存している大変貴重な遺構が残っているし、富山藩の歴史や領域について正しく認識すれば北陸のガイディングに厚みが増すからです。

    訪日客の皆様に説明しておきたいポイントは以下の3つです。

    • 富山城が築かれた経緯
    • 富山藩の領域
    • 富山城址公園に現存する遺構(千歳御門、鏡石、搦手石垣)

    富山城はいつから存在していた?

    富山城の古い歴史については謎に包まれた部分が多く、はっきりとした変遷がわかるのは中世以降のことになります。

    中世(戦国時代)の富山城

    富山城は1543年(天文12年)神保長職(じんぼ ながもと)という戦国大名によって築かれました。ところが、現在の富山市周辺はかつて上杉謙信や織田信長、一向一揆勢など大きな勢力がひしめき合う争奪の場でした。つまり現在の富山市周辺は確固たる勢力の確定していない地域だったということですね。

    この点において、中世に浄土真宗の一向一揆勢力の拠点だった尾山御坊(現在の金沢市)とは事情が大きく異なっていました。

    近世(江戸時代)の富山城|前田利長公が整備

    徳川家康が関ヶ原の合戦に勝利し、江戸幕府を設立しました。日本国内の争乱は平定され、平和な時代が訪れました。

    そんな中、富山城を整備したのは加賀前田家の初代藩主 前田利長 です。ところが、利長がせっかく整備した富山城は大火事で焼失。1615年に江戸幕府が発布した一国一城令によって廃城になりました。

    江戸時代の前田家加賀藩は徳川幕府に次いで2番目に大きな武家勢力でした。二代藩主 前田利常 は自分たちの血統を絶やさないよう、大乗寺藩(現在の加賀温泉駅あたり)、七日市藩(現在の群馬県富岡市)、そして富山藩という支藩を設けることにしました。

    この時に富山城が再建され、前田利常 の次男 前田利次 が初代藩主として入城しました。富山藩は所領十万石の小さな藩領で、現在の富山城址公園にはかつて富山城の本丸が存在していました。

    金沢城のある本家加賀藩(現在の石川県)はなんと百万石。富山藩とは明らかに規模が違いますね。

    しかし、この小さな富山藩から富山の売薬産業が産声を上げたのです。

    現在の富山城

    現在のお城(天守閣)は、西暦1954年(昭和29年)に富山産業大博覧会という戦後復興の一大イベントに合わせて再建されたものです。日本で初めて再建された天守として話題になりました。大げさかもしれませんが、戦後日本復興のシンボルとも言えるのではないでしょうか。

    富山藩の領域|富山藩=富山県ではない?

    現在の県名は富山県。江戸時代の小藩であった富山藩と同じ名前がついているため、てっきり富山県全部が富山藩の支配下にあったのだろうと思いますよね。

    そのような誤解はとても多いのではないでしょうか。

    じつは富山藩に属していたのは以下の地域のみです。

    • 富山町(富山まちなかエリア)
    • 四方
    • 西岩瀬
    • 旧・八尾町
    • 旧・大沢野町の一部
    • 旧・細入村

    ちなみに、観光地として知られている岩瀬エリアはかつて東岩瀬と呼ばれており、じつは加賀藩領です。なので、厳密に言うと、岩瀬の北前船文化というのは加賀藩が築いたものなのですね。

    富山城址公園周辺を散策してみよう

    現在の城址公園の広さは甲子園球場の2倍程度。公園内にはこじんまりとした天守閣と日本庭園があります。そんなに混みあうことはないと思うので、30分ほどかけてゆっくり散策してみましょう。

    通訳案内士の方であれば、特に千歳御門、鏡石、搦手石垣などは江戸時代から現存している遺構なのでチェックしておきたいところです。

    以下の記事で富山城址公園への行き方や見どころを解説しているのでご参考になれば幸いです。

    まとめ

    今回は富山城址公園を通訳ガイドする際に、訪日客の皆様にお伝えしたい3つのポイントについて解説しました。

    北陸地方で通訳ガイドをするとなると金沢がメインになりますが、じつは北陸の歴史を語るうえで、富山にも興味深い観光スポットが存在します。

    富山城址公園に佇む天守は戦後に再建されたものですが、千歳御門や鏡石など江戸時代当時の遺構も残っているので、日本の歴史に興味のあるお客様にはぜひお勧めしたい観光スポットです。

    ぜひ通訳案内士の皆様には、機会があれば富山城址公園も旅程に含んでいただければと思います。

    それでは、最後まで記事をご覧いただきありがとうございました!

  • 【通訳案内士は覚えておきたい】神社の参拝作法を英語で説明する方法

    【通訳案内士は覚えておきたい】神社の参拝作法を英語で説明する方法

    こんにちは。全国通訳案内士のYUICHIです。

    通訳案内士として仕事をするなら避けて通れないのが、神社を参拝するときのお作法です。

    日本人にはお馴染みの神社。皆さんのお家の近くにも一つや二つは必ずありますよね。

    しかし、いざ参拝の作法を人に教えるとなると「そういえば、正しくはどうするんだっけ?」とアタフタしてしまう人も多いのではないでしょうか。

    今回の記事は、神社をお参りするときの作法とそれを英語で説明する方法をお伝えしますので、最後まで記事をご覧いただければ幸いです。

    鳥居をくぐる

    鳥居をくぐる

    神社を訪れたら必ずといっていいほどお目にするのが「鳥居(とりい)」ですね。

    神道の考えによると、鳥居とは「神さまが降りてくる神聖な場所と人間が住む世界の境界を作るために置かれたもの」です。

    鳥居の説明

    英語の場合、僕は鳥居について以下のように説明しています。

    Tori gate was placed to indicate the border between the sacred area, where deities descend, and the human world.

    もし、長ったらしくて覚えにくいな、と思った方は “where deities descend(神様が降りてくる)”を省略しても、とりあえずは大丈夫です。

    ただし、“gate” は必ず含めるようにしましょう。

    僕たち日本人なら、「鳥居」は「神社の入口にある門のようなもの」だと知っていますよね。しかし、外国の方は「トリイ」とだけ聞いてもパッとイメージできません。

    “gate” は辞書どおりに訳すと「入口」や「門」を表す単語ですよね。”gate”という単語を含めることによって、外国の方は「ああ、鳥居は “gate(入口)” なんだ」と即座に認識することができます。

    なので、まずは頭の中でイメージを作っていただくために、”tori gate” と伝えてあげましょう。

    表現方法は色々ありますが、とにかく説明の中に “gate” という単語を入れてあげることが重要です。以下に良い例文とダメな例文を挙げましたので、ご参考になさってください。

    × That is called “tori”. Tori is placed to indicate the border between…

    ⚪︎ That is a gate called “tori”. The tori gate is placed to indicate the border between…

    鳥居をくぐるときは…

    先ほども説明しましたが、鳥居は神聖な場所と人間世界の境界を示します。なので、鳥居から先へ進む前に神殿の方向に向かって軽く会釈しましょう。

    英語では以下のように説明します。

    Please bow once before you pass through the tori gate.

    手水舎(てみずや)で禊を

    手水舎(てみずや)で禊を

    拝殿と鳥居のあいだには、たいてい手水舎といわれる手洗い場が設置されています。手水舎では、両手を洗って、口をすすぎますね。

    この行為を「禊(みそぎ)」、英語では “purification” といいます。

    禊(みそぎ)とは

    神道の考え方によると、「神さまに向き合うときは、穢れ(けがれ)のない清らかな気持ちを持ち、神さまへの敬意を示しましょう」とされています。鳥居をくぐるだけでも身を清める行為といえますが、よりしっかりと穢れをなくすために、手水舎で禊を行います。

    英語では以下のように説明します。

    That is a water pavilion / fountain called “temizuya” where you are supposed to purify yourself with clean water.

    手水舎に相当するものは外国にはありません(鳥居は “gate” と置き換えることはできますが)。

    そこで、無理やり感はあるけれど、形の似ている “water pavilion(水のパビリオン)” や “fountain(噴水)” などで代用して、建造物としての形を表現します。

    神聖なものに対して「パビリオン」とか「噴水」っていうのはいささか抵抗がありますが、本当にしっくり該当する単語がないのでしょうがありませんね。

    個人的には、大きさや役割を考えると、 “water tent” でもいいかなと考えています。

    禊(みそぎ)の作法

    たいてい手水舎には水盤が設置されており、柄杓が添えられています(新型コロナ感染防止対策として置いていないところも)。

    以下が禊の手順です。英語での説明の仕方も一緒に書いておきますね。

    1. 柄杓を右手に持って水を汲み、左手に注ぐ → 左手が清められる
      Take the dipper with your right hand, scoop the water from the basin and pour it into your left hand.
    2. 清められた左手に柄杓を持ちかえて、右手に注ぐ → 右手が清められる
      then switch the dipper with your left hand, scoop the water from the basin and pour it into your right hand.
    3. 清められた右手に再度柄杓を持ちかえて、左手の手のひらをすぼめて水をそそぎ、その水で口をすすぐ → 口が清められる
      Finally, swithch the dipper with your right hand again, scoop the water, make a hand cup with your left hand, fill the cup with the water and rinse your mouth with the water.

    拝殿の前で正しく拝礼を

    拝殿の前で正しく拝礼を

    最後に拝殿での拝礼の手順を説明します。

    神社を参拝する行為は、日本人にとってごく普通の習慣です。皆さんも最低年に一回は神社を参拝しているのではないでしょうか。年始の初詣が代表的な例ですね。

    神社を参拝することは「祓(はらい)」の行為の一つとされています。「祓(はらい)」とは、神さまの前で自分の罪や穢れた嫌な思いをきれいさっぱりと捨てて、清らかな気持ちを持って新たな日常を過ごすことを意味します。

    拝礼自体はキリスト教やイスラム教にも存在する概念ですから、それほど神経質に説明にこだわる必要はありませんね。なので、神社における拝礼の仕方をシンプルに説明してあげましょう。

    1. 拝殿の天井から吊り下げられた鈴を鳴らす → 自らを祓い清め、神さまをお招きする
      Ring the bell to remove the evil spirit and invite deities.
    2. お賽銭を捧げる → 世間に及ぼした罪を償う(強制されるものではない)
      Throw money into the offering box to compensate for the loss by the guilty (This should be done at your will).
    3. 二礼二拍手一礼を行う
      Bow twice, clap twice and bow once again deeply.
    4. 願い事があれば、それを心の中で述べる
      State your wish (if there is) in your heart.

    まとめ

    今回は神社の参拝方法とそれを外国のお客様にお伝えするときのフレーズを説明しました。

    神社へお参りに行くことは、僕たち日本人にとって日常的なことですよね。

    しかし、日本人といっても、いざ外国からいらっしゃった方に参拝方法を説明するのはちょっと難しく感じるのではないでしょうか。

    神社の参拝手順は、おおまかに、鳥居をくぐる → 手水舎で身を清める(禊)→ 拝殿で拝礼を行う(祓)、と説明できます。

    まずは①参拝の手順を復習し、②その手順に込められた意味を理解し、③それに対応するフレーズを覚える。そうすれば、スッキリと外国の方にも理解してもらうことができます。

    皆さんも当記事の説明を参考にしていただいて、ぜひ外国の方に英語で案内してみてくださいね!

    それでは。最後まで記事をご覧いただきありがとうございました。

  • インド人が見た立山黒部アルペンルート(2024/06/05)

    インド人が見た立山黒部アルペンルート(2024/06/05)

    こんにちは。全国通訳案内士のYUICHIです。

    今回はインド人の団体ツアー客を立山黒部アルペンルートへご案内したときのことをお話しします。

    富山市内のインド料理レストランのオーナーさんから依頼を受けた案件です。

    お客様は長野県の松本に滞在され、立山黒部アルペンルートを通り抜け、立山駅から金沢に向かわれました。

    今回の案件は僕にとって全てが初めての体験。なかなかの珍道中になりました。

    インド料理店から突然のご依頼が!?

    今回のツアー案件は、富山駅近くにあるインド料理店のオーナーさんからのご依頼でした。マッチングサービス経由でもエージェント経由でもありません。

    詳しいいきさつは聞いていませんが、オーナーさんはインド出身であり、知人かビジネスパートナーのような方から依頼を受けたのではないかと思います。

    業務報酬は諸手当込みで50,000円。支払いはPayPalで。

    富山駅ー松本駅 + 立山黒部アルペンルート(電鉄富山駅まで)の交通費を差し引くと、報酬としては平均的。 ツアー終了後にPayPalですぐに支払い対応していただいたのは有り難かったです。

    ツアー中に同行していた旅行会社のCEOの方に話をうかがうと、同社はムンバイで人気の旅行会社さんとのこと。前回ベトナムやカンボジアへお連れしたときとほぼ同じお客様を、今度は日本へお連れしたようです。

    松本(長野県)発で立山黒部アルペンルートを通り抜け

    以下がお客様(旅行会社)のご依頼内容です。

    インドからの団体ツアー客22名(引率のCEO含む)を松本でピックアップし、プライベートタクシーに乗せて次のルートで立山駅まで連れていってほしい。

    松本 → 扇沢駅 → 立山黒部アルペンルート → 立山駅

    その後、お客様ご一行は立山駅からは同じプライベートタクシー2台で金沢に向かうというご予定でした。

    なかなか大掛かりな旅程です。僕は前回(2024年5月31日〜6月2日)のツアー催行中にこのご依頼を引き受けました。急な案件でしたが、たまたまスケジュールに空きがあったので対応することに。

    本業で通訳案内業をするなら、フットワークの軽さも必要ですね。

    お客様は圧倒的な自然の造形美や建造物に感動

    今回の旅程のハイライトは、黒部ダムと閉幕間近の「雪の大谷」。

    長野県側から立山黒部アルペンルートに入ると以下のような行程になります。

    扇沢駅 ー[電気バス]ー 黒部湖(黒部ダム)ー[ケーブルカー]ー 黒部平 ー[ロープウェイ]ー 大観峰 ー[トロリーバス]ー 室堂 ー[高原バス]ー 美女平 ー[ケーブルカー]ー 立山駅

    なかなか壮大な行程ですよね。ちなみにトロリーバスは今年(2024年)で現役引退となります。トロリーバスに乗るなら最後のチャンスですよ。

    立山黒部アルペンルートについて詳しくは以下の記事をご覧ください。

    黒部ダム

    黒部ダム

    黒部ダムは高さ186メートル、幅492メートルにも及ぶ日本最大のダムです。そして2億立方メートル分の蓄電容量(東京ドーム160個分)を誇り、関西地方へ電力を供給するとても重要な発電施設でもあります。

    黒部ダムには人間の叡智と努力の結晶とか、自然と協調した姿とか、色々な見方がありますが、はるばるインドからいらっしゃったお客様方には写真を撮るのに夢中で、せっかく僕が準備したトークにはなかなか耳を貸してもらえませんでした。(泣)

    以前白川郷へお連れしたインドネシアからのお客様のことを思い出します。アジア圏からいらっしゃったお客様は家族や仲間と写真を撮ることをとても重要視されているので、僕たち通訳案内士もそれに合わせてガイド内容を考えたほうがいいかもしれませんね。

    雪の大谷(室堂)

    雪の大谷(室堂)

    「雪の大谷」は室堂ターミナルを出て歩いて5分ほどの地点から始まる壮大な雪の壁。全国的にも訪日観光客のあいだでも有名な観光スポットです。

    ツアー催行日が6/5ということもあり、雪の壁のシーズンは終わりかけ。なので、雪の壁の高さは10メートル程度まで下がっていましたが、充分見応えはありました(ちなみに雪の大谷を見たのは僕も人生初でした)。

    「雪の大谷」というと少し暖かい格好で出かけたほうがいいと思うかもしれませんが、6月に行くと気温は15℃〜20℃程度。半袖でも充分過ごせます。むしろ、日差しもあり少し汗ばむほどの陽気です。

    目の前に雪の壁があるのに、気温を暑く感じるのは不思議な感じでした。

    例によって、僕のウンチクトークを披露する余裕もなくお客様方は写真撮影に没頭…。挙句はCEOさんの写真撮影にみっちり付き合わされる始末でした。

    CEOさんはオシャレにこだわりのある方でした。「YUICHI、雪の壁の前では厚めのシャツを羽織ったほうが似合ってる?それともTシャツだけのほうがいい?」とか「シャツのボタンを付けている写真と外している写真両方ほしいな」とか色々なリクエストを頂きました。(笑)

    やはり、アジア圏のお客様には写真撮影対応やグループコントロールをメインにお世話させていただくほうが良さそうです。

    まとめ

    今回は富山のインド料理店のオーナーさんからいただいたツアー案件で、インドからいらっしゃった団体のお客様を、富山県屈指の観光地「立山黒部アルペンルート」へお連れしました。

    なんと、催行日3日前に頂いたツアー案件で少し慌てました。富山駅からはるばる長野駅を経由して松本駅へ。お客様をピックアップして扇沢駅へむかい、立山黒部アルペンルートを通り抜けてきました。

    お客様方は、黒部ダムと雪の大谷が見せる壮大な景色に感動されたようで、仲間や家族とワイワイ写真を撮って楽しんでいらっしゃいました。

    通訳案内士の仕事としてはトークを披露するよりも、前回のインドネシアからのお客様同様、写真撮影のお手伝いやグループコントロールなどのお世話に集中したほうが上手くいくと感じました。

    そもそも僕は立山黒部アルペンルートのご案内は初めてでした。それだけに、なかなかの珍道中でしたね。

    しかし、当記事が、通訳案内士としてお仕事をされている方や、通訳案内士として仕事することを目指していらっしゃる方にとって少しでも有益な情報になれば嬉しいです!

    それでは、また。記事を最後までご覧いただきありがとうございました。

  • 高山の出張宿泊で僕が「ホテルウィング飛騨高山」を選ぶ3つの理由

    高山の出張宿泊で僕が「ホテルウィング飛騨高山」を選ぶ3つの理由

    こんにちは。全国通訳案内士のYUICHIです。

    高山での通訳案内業務に対応していると、時々「白川郷や金沢も含めて2泊3日で案内してほしい」というリクエストを受けることがあります。

    その際は僕自身の宿泊も手配することになるのですが、ホテルウィングインターナショナル飛騨高山(以下、ホテルウィング飛騨高山)を選ぶことが多いです。

    他のリーズナブルな高山駅前のホテルと比較して、やや距離が遠いですが、天然温泉やアメニティーが充実しているので快適に過ごすことができます。

    ホテルウィング飛騨高山がおすすめな人は?

    ホテルウィング飛騨高山は以下のような方にニーズがありそうです。

    • 出張で高山を訪れるビジネスマン(通訳案内士含む)
    • 主要駅からの距離よりも快適さを重視する方
    • 充実したアメニティを求めている方
    • 手頃に高山の温泉を楽しみたい方

    ホテルウィング飛騨高山の料金は?

    それほど至れり尽くせりのホテルなら、料金が高くないか気になりますよね。以下に客室タイプ別の料金の目安を書かせていただきました。

    シングル(会員):9,300円

    シングル(一般):10,300円

    時々、ホテルウイング飛騨高山の公式ホームページでタイムセールをやっており、以下の金額でも泊まれることもあります!

    シングル(会員):7,900円

    シングル(一般):8,800円

    通訳案内士の皆さんであれば、お客様(直接取引、マッチングサービス経由など)やエージェントから10,000円/泊程度の宿泊手当(Accommodation Allowance)を頂くことが多いので充分滞在可能です。

    ホテルウィング飛騨高山への行き方

    ホテルウィング飛騨高山はJR高山本線「高山駅」から徒歩で約7〜8分の場所にあります。

    お勧めの理由①|清潔感あふれる館内&アメニティ

    お勧めの理由①|清潔感あふれる館内&アメニティ

    清潔感がありキレイなパブリックスペース。飛騨の小京都である高山をモダンに表現したデザインも素敵です。

    お勧めの理由①|清潔感あふれる館内&アメニティ

    ちなみに写真左側に見えているのは電子レンジです。エレベーターの側にあり、宿泊客なら誰でも使えます。

    充実したアメニティー

    充実したアメニティー

    アメニティー類の棚はフロントとエレベーターの間に設置されています。以下がこの棚に置いてあるアメニティです。

    • 歯ブラシ
    • 歯磨き粉
    • カミソリ
    • ヘアブラシ
    • シェービングクリーム
    • クレンジング
    • 洗顔
    • 化粧水
    • 乳液
    • ボディタオル
    • コットン
    • 綿棒
    • ヘアゴム
    • ティーパック

    お勧めの理由②|客室のテレビ画面(YouTube対応)

    お勧めの理由②|客室のテレビ画面(YouTube対応)

    フロア同様、客室の中も清潔感があるので気持ち良く滞在できます。

    部屋のテレビでYouTubeを観られる?

    部屋のテレビでYouTubeを観られる?

    お部屋の中にはベッドの前に大画面のテレビが備え付けられており、地デジ放送はもちろん、YouTubeやHuluも観られます。

    さらにスマホがあれば「キャスト」機能で自分のスマホからYouTubeなどの動画を再生・表示することができます。

    小さなテーブルとソファ

    小さなテーブルとソファ

    最安値のプランの場合、ベッドの隣に小さなソファとテーブルがあります。

    がっつりデスクワークをする方には少し不向きかもしれませんが、通訳案内士にはこれで充分かなと。パソコンで翌日の訪問地を調査したり、WordやExcelで報告書や請求書を書いたりする程度の仕事しかしないので。

    ケトル有り。コーヒーやお茶でほっと一息

    ケトル有り。コーヒーやお茶でほっと一息

    入り口付近にケトルも置いてありました。1階のアメニティーバイキングからコーヒーや煎茶などを持ち出してもいいし、なんならカップラーメンだって作れます。

    全身が映る鏡で身だしなみも完璧に

    全身が映る鏡で身だしなみも完璧に

    入り口近くには全身が映る鏡が。これはとても助かりますね。通訳案内士も身だしなみが大切。鏡があればお仕事に出かける前の最終チェックも完璧です。

    お勧めの理由③|ビジネスホテルなのに天然温泉?

    お勧めの理由③|ビジネスホテルなのに天然温泉?

    なんと「ホテルウィング飛騨高山はビジネスホテルなのに天然温泉に入れるという素晴らしいホテルです。仕事上がりにひとっ風呂浴びるは最高ですね。

    湯船からは時計も見れるので時間管理もしやすいです。↓

    お勧めの理由③|ビジネスホテルなのに天然温泉?

    ホテルウィング飛騨高山 まとめ

    今回は高山へ出張や通訳案内で訪れる方へお勧めしたいビジネスホテル「ホテルウイング飛騨高山」をご紹介しました。

    「ホテルウィング飛騨高山」は高山駅から歩いて9分の場所にあり、利便性の観点からはそれほどお勧めできませんが、出張したときに快適に過ごしたい方にはお勧めできるビジネスホテルです。

    仕事前の身だしなみやリラックスに使えるアメニティーが充実しており、天然温泉も利用できます。また客室にはYouTubeが再生できる大きなスクリーンもついておりゆっくり、快適に、楽しく過ごすことができますよ。

    駅から歩くことに抵抗がない方にはぜひ利用してみていただきたいです。

    それでは。最後まで記事をご覧くださりありがとうございました。

  • 米国からのご夫妻をご案内(2024/5/31)|菅沼集落を絶賛!

    米国からのご夫妻をご案内(2024/5/31)|菅沼集落を絶賛!

    こんにちは。全国通訳案内士のYUICHIです。

    今回はインターネットのマッチングサービスからご依頼のあった米国のお客様をお連れしたときの活動実績です。

    お客様は米国フロリダ州からお越しのご夫妻です。お二人で開業医として動物クリニックを経営されています。

    目的地は高山、白川郷、五箇山、金沢の定番コース。今回は珍しく五箇山地域の集落が訪問地になったのですが、菅沼集落でお客様からお聞きした一言が印象的だったので記事内で紹介します。

    2泊3日の旅程で、最近のガイド業務の中では長めでした。それだけに少しトラブルもあったので共有します。そこで、今回の記事は発生したトラブルとそれをどのように解決したかを中心に書かせていただきました。

    今後通訳案内業務をされるにあたり、皆さまのご参考になれば幸いです。

    お客様のご旅程

    以下が今回のお客様のご旅程です。

    東京 → 箱根 → 高山・白川郷・金沢 → 京都・大阪 →東京

    訪日観光の定番コースですね。

    東京で明治神宮、浅草寺などを観て、箱根で温泉に入り、高山金沢で古い町を歩き、京都・大阪でお寺巡りをするというご旅程でした。

    以下は僕がガイドを担当した訪問地です。高山の翌日は白川郷・五箇山・金沢だったので「ホテルウイング飛騨高山」に宿泊することにしました。

    白川郷荻町集落

    和田家を見学され、合掌造り家屋の構造の機能性に驚いておられました。

    五箇山菅沼集落

    五箇山菅沼集落

    菅沼は世界遺産に指定されている合掌造り家屋がわずか9棟の小さな集落。しかし、奥様は思わず”Adorable”と口にされたほど感動されていたご様子でした。

    Adorable とは

    日本語に訳すと、「崇敬すべき、ほれぼれする」という意味があります。

    ちょっと分かりにくいので、英語で言葉の意味を定義すると以下のようになります。

    Someone or something that is “adorable” is so attractive that they will fill you with feelings to cherish them.(”adorable”とは、大切にしたいという気持ちで満たされるほど対象物がとても魅力的であること)

    外国のお客様は日本を観光中に色々なものやことを絶賛されますが、たいてい、beautiful、amazing、lovelyのような言葉を発することが多いです。Adorableとおっしゃることはあまり無く、それだけに菅沼集落の価値の高さを再認識させられました。

    五箇山相倉集落

    和紙作りを体験できるショップで、越中和紙が作られる工程をご覧になりました。

    城端

    城端

    ご主人より度数の高い地ビールを飲みたいというリクエストを受けて訪問。度数のみならず、きめの細かい味わいに大満足されていました。

    金沢

    兼六園、ひがし茶屋街のほか、ちょうど百万石祭りが開催されていたので日本の祭りの雰囲気を楽しんでいただきました。またお客様のリクエストで予約していた金箔貼り体験にも挑戦していただきました。

    百万石祭り

    百万石祭り

    お客様は百万石祭りの屋台でビールと焼きそばを召し上がりました。焼きそばの味付けを気にされていましたが、味付けはウスターソースなので醤油よりも食べやすかったようです。

    金箔屋さくだ

    金箔屋さくだ

    お客様は二人とも箸への金箔貼りに挑戦されました。金箔の厚さは1/10000ミリほど。暑い時期でしたが、集中して作業に取り組んでいらっしゃいました。

    対応に困った2つのトラブル

    今回は2泊3日ということで盛り沢山な内容。時には思い通りに旅が進まないことやお客様との間の齟齬などにより、食事の問題などもあって少し大変でしたが、トラブルこそは共有する価値があると考えていますので、自分のとった解決策とともに以下に書かせていただきました。

    小田原駅で新幹線のチケットがとれない?

    お客様は箱根湯本駅の近くの旅館に宿泊されていたようです。人生で初めての温泉にとてもご満喫されたようでした。

    しかし、箱根には新幹線駅がありません。そこをしっかり認識されていなかったお客様は、最速タイプの「のぞみ」の座席を確保できませんでした。

    高山に13時(僕とお客様のミート時間)に到着するどころか、すべての接続の予定が崩れてしまい、結局高山到着は17時を過ぎてしまいました。

    解決策|2日目は目的地の滞在時間を短縮し、高山を含めた

    このトラブルについて僕に落ち度はありませんでしたが、何もしていないのに半日分の通訳案内料をいただくのは気が引けたので、6/1のツアーは1時間早めて、やや駆け足で宮川朝市と高山陣屋をご案内してきました。

    幸いにもお客様は宮川朝市での買い物にあまり興味を持たれませんでした。宮川朝市はさっと通り抜け、その勢いで櫻山八幡宮へ参拝。さんまち通り、高山陣屋も立ち寄ることができました。

    こうして高山の主要観光地はすべてクリア。

    しかも、その後は予定通りすべての合掌造り集落にも立ち寄ることができ、お客様は超満足のご様子でした。

    金沢2日目のディナーは奥様が食べられないものばかり…

    旅行前のメールのやりとりで、お客様より金沢2泊目(6/2)のディナーを予約してほしいと言われていました。高級感のあるお店を希望されていたので、僕は「かなざわ玉泉邸」というお店を予約させていただきました。

    そして僕は次のようにお伝えしました。

    “Please search online the name ”Kanazawa Gokusen-tei” for the details. I need to know whether you and Christina like it. If you don’t, I will cancel it immediately.(「かなざわ玉泉邸」というお店をネットで調べていただき食べられるかどうか教えてほしいです。食べられないならすぐにキャンセルしますので)”

    そして、”Please book it” という回答を頂きました。

    僕の方は料理の内容にご納得いただいた、という思い込みがあり、お客様も「多分大丈夫だろう」と思っていらっしゃったようです。

    ご主人はなんでも食べる方だったのですが、奥様は生魚が食べられない方でした。そして、金沢観光当日に「かなざわ玉泉邸」は生魚しか出さないことが判明…。

    しかも、お客様は、僕が「かなざわ玉泉邸」を予約していたことを忘れており、ANAクラウンプラザホテル最上階の「鉄板焼 加賀」を予約されていたのです!そして「かなざわ玉泉邸」は高級料亭のためキャンセル不可。キャンセルするとコース料金が全額かかってしまいます。

    これは痛かったですね!

    私は「かなざわ玉泉邸」の料理についてもっと念入りに調べておくべきでしたし、お客様には予約していたことを覚えておいていただきたかった。

    解決策|自分がレストランの予約を引受けることを提案するも…

    金沢最後の夜に、お客様が好きな料理を食べられないのは申し訳ない…と思ったので、僕が「かなざわ玉泉邸」の予約をもらうことを提案しました。2名分だけどうちの嫁さんを富山から呼ぶからいいですよ、と言いました。が…

    ”This is our fault. You shouldn’t do such kind of thing(私たちが悪かったのよ。あなたはそんなことをすべきじゃない)”

    と、奥様は頑なに固辞されました。

    結局お客様は「鉄板焼 加賀」をキャンセルされ、「かなざわ玉泉邸」を選ばれました。

    私はお客様に少しでも満足していただければと考えて、「かなざわ玉泉邸」に電話をして、「奥様のためにお料理は極力調理してお出しいただくようお願いいたします」とお願いしました。

    「かなざわ玉泉邸」もそれについては最善を尽くすと仰ってくれたので、とりあえずは一安心といったところです。

    まとめ

    今回は2024年6月に北陸・飛騨地方を訪れた米国のお客様をご案内したときのことを記録しました。

    初日のご到着が遅れたぶん、2日目は訪問地を相当詰め込みました。なんとか菅沼合掌造りも訪れることができたのですが、その時にお客様が口にされた”adorable”という言葉が大変印象に残りました。

    旅程を調整した結果、なんとかお客様のご希望を満足させるもトラブルも少々…。

    通訳案内の案件は、エージェントから頂くほかにマッチングサービスを利用する方法もあります。

    マッチングサービスからのご依頼は全旅程が共有されるエージェントからの案件と異なり、お客様に聞かないかぎり前後のご予定が把握できません。

    そのため、なるべくお客様から全旅程をヒアリングして、スムーズに自分の担当地域に来れるかどうかをチェック・アドバイスしてあげることをお勧めします。

    また、海外のお客様は日本人よりもアレルギーや食事制限が多いことも留意すべき事項です。

    自分の担当地域で予約した体験施設やレストランが、本当にお客様のご要望に当てはまっているかどうか、最終確認はとても大事な作業になります。

    またツアー前には、お客様に最終確認していただくことも必要です。

    これから通訳案内士としてお仕事をされる方も、100%お客様に満足していただけるツアーを提供できるように、失敗も含めて通訳案内の業務経験を積み重ねていきましょう。

    それでは、最後まで記事をご覧くださりありがとうございました!