仕事獲得

訪日外国人観光客に付き添う通訳ガイドとして仕事を獲得する5つの方法

訪日外国人観光客に付き添う通訳ガイドとして仕事を獲得する5つの方法
yuichi3

日本政府は新型コロナウイルス感染症に関する水際対策を緩和する方針を表明、そして2022年10月11日以降日本を訪れる入国者数の上限が撤廃されました。

これを受けて日本を訪れる訪日外国人観光客の数が再び増加。再び僕たち通訳案内士に通訳ガイド付きツアーの依頼が数多く舞い込んでくるようになりました。

しかし、せっかく全国通訳案内士や地域通訳案内士の試験に合格しても、どうやって仕事をとっていいのか分からない人は多いのではないでしょうか。

当記事では通訳案内士の資格で訪日客向けツアーガイドとして仕事を獲得したいと思っている方々へ、通訳案内士として5年の業務経験がある僕が仕事の獲得するための方法を紹介させていただきます。

スポンサーリンク

インターネットのマッチングサイトを利用する

インターネットのマッチングサイトを利用する
メリットデメリット
・オンラインで登録できる
・プロフィールやツアーを作成すれば依頼を受けられる
・自分のオリジナルツアーを作成することができる
・ツアーの成約代金に代金から20〜30%の紹介手数料がかかる
・交通費や宿泊費なども考慮して料金を設定しなければならない

インターネットには、「日本の観光地を母国語で案内してくれる通訳ガイドを探している訪日外国人」と「日本の観光地で通訳ガイドサービスを提供したい通訳案内士」が知り合うことができる、通訳ガイドマッチングサービスというものがあります。

マッチングサービスを使えば、訪日外国人のゲストが検索窓から地域や日程で絞り込んで通訳ガイドを探すことができます。あなたの地域に該当し、あなたが作成したツアーに興味を持っていただければ、お客様からメッセージが届きます。

以下、幾つかのマッチングサイトを紹介します。

GoWithGuide

GET YOUR GUIDE

通訳案内士協会や自治体などの研修に参加する

通訳案内士協会や自治体などの研修に参加する
メリットデメリット
・(人や組織にもよるが)紹介手数料を払わなくてよい・入会要件に通訳案内士資格やTOEICスコアを求められる場合がある

全国通訳案内士協会や地方自治体、NPO法人などに入会し、研修などに参加することで横のつながりが増えていきます。自分の語学力や観光知識を披露することで実力が認められれば、同じ協会や研修会に所属する現役の通訳ガイドさんから仕事を依頼されることもあるでしょう。

また組織や自治体によってはインターネットで通訳ガイドのプロフィールを公開できるので、ホームページ経由でゲストやエージェントから直接依頼が来る可能性もあります。

ツアー会社や通訳ガイドエージェントに登録する

ツアー会社や通訳ガイドエージェントに登録する
メリットデメリット
・自分でマーケティングする必要がない
・公共交通機関の不便な地域で、大抵の場合会社ハイヤーの提供がある
・自分のオリジナルツアーを実施することはできない

ツアー会社や通訳ガイドエージェントは国内外問わず数多く存在しています。そのような企業に履歴書・職務経歴書などを送って登録することで仕事の依頼を受けることができます。

飲食店、ホテル、文化施設などから依頼を受ける

飲食店、ホテル、文化施設などから依頼を受ける
メリットデメリット
・報酬の受け取りが比較的スムーズ(現金払いなど)
・実力があれば無資格でも仕事を獲得できる
・報酬交渉は自分でしなければならない
・それほど多くの案件はない

外国人がよく訪れる飲食店、ホテル、文化施設などへ営業しに行ってみるのもお勧めです。私はコロナ前に訪れたインド料理店さんと名刺交換をしたことがあります。コロナ禍を挟みましたが、そのお店のオーナーさんからインドの観光客を立山黒部アルペンルートへ案内してほしいという依頼を受けたことがあります。

飲食店、ホテル、文化施設など、多くの外国人が利用するところでは、言語障壁のおかげでトラブルがあったり、依頼を受けたくても受けられないと困っているという声をよく耳にします。通訳ガイドツアー中に自分の仕事ぶりを見ていただき、顔を覚えてもらうようにしましょう。

自分でホームページを立ち上げてツアーを販売する

自分でホームページを立ち上げてツアーを販売する
メリットデメリット
・自分のオリジナルツアーを作成することができる
・ブログで自分の活動実績をアピールできる
・ホームページ作成やSEO対策の知識・スキルが必要
・ある程度文章力が必要

ホームページの立ち上げにはある程度のスキルが必要ですが、自分のカラーを100%出せるプラットフォームなのでとてもやりがいがあります。僕自身も曲がりなりにも自分でホームページを制作して活動実績をアピールしているところです。

ただし、宿泊や交通機関などを含めてツアーを作成する場合は「旅行業務取扱主任者」の資格と法人格が必要になりますので、資格・条件がなければ、「通訳ガイド」の範囲内でサービスを提供することになります。

以下は僕が作成したホームページです。

WALK TOYAMA
対象:北陸・飛騨地方で通訳ガイドとして仕事をしたい方、北陸・飛騨地方を訪れたい観光客

WALK TOYAMA -en
対象:北陸・飛騨地方を訪れたい外国人

上記2つのサイトは、僕がWordPressというCMS(コンテンツ・マネジメント・システム)やHTML/CSS、PHPなどコーディングの技術を使って作成したサイトです。

まとめ

今回は全国通訳案内士や地域通訳案内士の資格を取得したや駆け出しの通訳ガイドの方へ向けて、お仕事の獲得方法を紹介しました。

通訳ガイド業は会社勤務と異なり、自分で仕事を獲得していかなければならない少しシビアな業界です。逆に言えば、安定して仕事を獲得できる環境を整えることができれば自分で仕事量を調整できるのであなたにとって理想のライフワークバランスを実現できるかもしれない業種の一つです。

これまでに紹介したように、マッチングサイト、研修機関、エージェント、お店の紹介、ホームページなど、仕事を獲得する方法はたくさんありますので、ぜひあなたの理想のライフワークバランスを実現してみてくださいね。

それでは最後まで記事をご覧いただきありがとうございました!

スポンサーリンク
ABOUT ME
YUICHI
YUICHI
全国通訳案内士
富山県富山市出身。観光庁認定英語通訳案内士。愛知県の航空機関連メーカーで務めたあと、全国通訳案内士国家資格を取得。通訳ガイドとして、訪日外国人の観光ガイドを主に富山、石川、岐阜の観光名所・史跡を案内する。近年はHTML/CSSやPHP、Photoshopなどを使ってWEB制作にも携わっている。趣味はウォーキング、温泉、読書、料理など。

「通訳案内士になって、訪日観光客の皆様に日本の素晴らしさを体験していただきましょう!」
Multiplex広告
記事URLをコピーしました