富山市

【八尾観光(富山県)見どころ】おわら風の盆で有名な坂の町のおすすめは?

YUICHI

富山市八尾町は、毎年9月1日~3日に開催される「おわら風の盆」という民謡の町流しで有名な坂の町です。富山駅から電車で約30分、車で約50分ほどの移動で立ち寄れるので、富山市内からの日帰り観光も充分可能です。

こんにちは。全国通訳案内士のYUICHIです。

八尾の古い町は、富山市北部の港町岩瀬と同様、江戸時代から続く町人文化が薫る町です。岩瀬は北前船の交易で栄えた商業都市だったのに対し、八尾は養蚕や和紙など伝統産業が盛んだった山あいの町です。

八尾では、毎年5月には「越中八尾曳山祭」が、9月には「おわら風の盆」が開催され、祭りの盛んなエリアともいえます。

県外の観光客の皆さんは、だいたい祭りを目当てに訪問されますが、じつは祭りの時期以外がおすすめです。しっとりとした古き良き時代の日本の街並みが残っており、あまり人が歩いていないので、ゆっくりと流れる時間の中で散策を楽しめます。

それでは、今回はそんな八尾の町の見どころを紹介していきますので、最後まで記事を読んでいただければ嬉しいです。

八尾町へは富山市内から30~50分でアクセス可能

公共交通機関で、JR富山駅から八尾へ向かう方法には以下の二通りの方法があります。

  • JR高山本線
    「富山駅」乗車、「越中八尾駅」で下車(約25分)。そこから歩いて坂の町まで約20分
  • 路線バス(地鉄バス)
    「富山駅前⑥番のりば」で乗車、「八尾鏡町」で下車(約45分)

のんびり散策しながら坂の町を目指すのもいいですが、旅程が詰まっている人や急いでいる人には、坂の町に直接乗り入れられる路線バスをお勧めします。

おわら風の盆|夏の終わりの風物詩を現地で堪能

「盆」というのは、八尾の言葉で「休日」を意味するそうです。つまり「おわら風の盆」とは、風の日の祝日のような意味合いなのでしょうか。

二百十日の強い風が吹きあれる日に、風を鎮め、五穀豊穣を願うために唄われる伝統行事です。行事当日は夕方ごろから町流しが始まり、夜通しそれが続きます。

町流しは予約の必要がなく、無料で見学できます。

「おわら風の盆」に関する詳細情報は以下の記事をご覧ください↓

https://walk-toyama.com/2022/08/01/owara/

おわらだけじゃない?坂の町の見どころ

八尾は5月に曳山祭があり、9月に「おわら風の盆」が開催され、期間中はかなり多くの観光客が坂の町を訪れます。

じつは八尾をゆっくり観光するなら、そのような行事に重ならない時期がおすすめかもしれません。

行事の期間は華やかに見える坂の町ですが、普段の八尾はもっと静かでしっとりとした空間。日頃の喧騒を抜け出してゆっくり散策するには最適な場所と言えます。

以下は八尾のおすすめ観光スポットです。

■ 曳山展示館(越中八尾観光会館)
館内には山車が設置されており、絢爛豪華なたたずまいに思わず息を呑むほど。会館奥には、町の伝統産業だった養蚕業にまつわる展示品が並べられています。

■ 諏訪町通り
日本の道百選にも選ばれた町人文化の情緒あふれる石畳の通りです。「おわら風の盆」で一番盛り上がる町としても知られています。

■ 桂樹舎
八尾和紙は国の伝統工芸品に指定されています。桂樹舎では中国をはじめ、世界各国の手すき紙文化が紹介されているので、八尾の手すき和紙と見比べてみるのも楽しいと思います。また桂樹舎では、予約すれば手すき体験にも対応してもらえます。

■ 禅寺の坂
坂の町を横から眺めてみるのも面白いですよ。八尾の坂の町は山間地を切り開いて町が建設されています。町を支える石垣を見れば、地元の人がここに町を作るのがいかに大変だったかが分かると思います。

八尾のグルメと言えば…?

じつは、八尾は美味しい特産品にも恵まれている町なのです。

■ 手打ちそば高野
特におすすめしたいのが八尾のそば料理。八尾のそばは平べったい形状で少し食べ応えを感じる麺を使っているのが特徴です。出汁が美味しいのはもちろんのこと、そばの良い香りに食べ応えのある麺はついつい大盛りを頼んでしまうくらい美味しいですよ。

「手打ちそば高野」については以下の記事もご覧ください。

https://walk-toyama.com/2022/08/13/soba_takano/

■ 越中八尾ベースOYATSU
OYATSUは宿泊とカフェを兼ねた施設です。もちろんカフェだけを利用することも可能。kuraと名付けられたコーヒーの味わいが秀逸です。なんと、OYATSUが入っている建物は明治5年に建てられています。元々は生糸問屋で商用私用を兼ねた邸宅。敷地内には蔵もあり、製品を保管しておく場所として使われていました。とても多機能な建物なので、かつては人の往来が多かった場所だったことが想像されます。

■ おわら玉天本舗
八尾といえば、外せないのが和菓子の「玉天」です。寒天と砂糖を固めたものをたまごの黄身でコーティングした和菓子です。こんがりと黄色に焼きあがった「玉天」は見た目がかわいらしいのと、ふわっと漂う香りがたまらないということで、女性を中心にとても人気があります。

玉天についての詳細は以下の記事をご覧ください。

https://walk-toyama.com/2022/08/14/tamaten/



八尾観光 まとめ

今回の記事では、八尾の有名な民謡行事「おわら風の盆」や見どころ、グルメスポットなどについて紹介しました。いかがでしたか?

八尾の坂の町が盛り上がるのは例年5月と9月ですが、いずれの行事も大変な盛り上がりを見せており、大勢の観光客が坂の町を訪れます。

そんな八尾も普段はひっそりとした静かな町。八尾の町は、行事の時期を少しずらして訪れてみるのがおすすめですよ。

それでは、最後まで記事をご覧いただきありがとうございました!

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著者プロフィール
YUICHI
YUICHI
全国通訳案内士
富山県富山市生まれ。観光庁認定英語通訳案内士。
愛知県の航空機関連メーカーで務めたあと、全国通訳案内士国家資格を取得。通訳ガイドとして、訪日外国人の観光ガイドを主に富山、石川、岐阜の観光名所・史跡を案内する。近年はHTML/CSSやPHP、Photoshopなどを使ってWEB制作にも携わっている。趣味はウォーキング、温泉、読書、料理など。

「せっかく富山に来たのなら、たくさん楽しんでいってくださいね!」
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