富山県東部

【写真あり】まんだら遊苑(富山県)で天国と地獄を散策?

YUICHI

こんにちは。全国通訳案内士のYUICHIです。

富山県をすっかり旅慣れた皆さんは立山町にある「まんだら遊苑」という観光スポットに行ったことはありますか?少しアクセスが大変なのですが…。

「まんだら遊苑」は、あの有名な「立山黒部アルペンルート」へ向かう途中にある世にも不思議なテーマパークです。園内には立山曼荼羅の世界観をベースに天国と地獄を表現した様々な造形物やインスタレーションが用意されています。


「まんだら遊苑」はどこにある?

「まんだら遊苑」は立山信仰の世界観から造られた独特のテーマパークです。それだけにどんなところなのか、想像しただけでもワクワクしますよね。

でも「まんだら遊苑」は立山町(平野部)と立山黒部アルペンルートの中間に位置しており、どうやって行けばいいか分からない人も多いのではないでしょうか。

車で「まんだら遊苑」へ行く場合

富山市中心部からは車で「まんだら遊苑」まで45分程度です。車で行く場合の順路は色々ありますが、まずは富山市中心部から「上滝駅」、「立山あるぺん村」を経由するのが簡単だと思います。

「立山あるぺん村」では、地場野菜やお土産などを販売しているほか、フードコートもあるので食事もできます。また、「立山あるぺん村」に併設されているセブンイレブンは、ローカルコンビニの「サンダーバード」を除けば、立山の手前にある最後のコンビニなので、必要なものがあればここで揃えておきましょう。

ちなみに、ローカルコンビニの「サンダーバード」ですが、ここはここでとてもユニークなコンビニなので、いつか記事で特集してみたいと思います!

電車(富山地方鉄道)で「まんだら遊苑」へ行く場合

「まんだら遊苑」の最寄り駅は「千垣駅」または「有峰口駅」となります。

富山駅そばにある「電鉄富山駅」から出発し、「千垣駅」または「有峰口駅」で下車。そこから車道へ出て30~40分ほど東へ歩いていくと右手に「まんだら遊苑」の入り口が見えてきます。

とはいえ、電車で行くのは不便なので、よっぽど歩きたい人以外は車を検討するか、千垣駅から出ている「立山博物館」行きのバスの利用をおすすめします。




「まんだら遊苑」では何が観れる?

「まんだら遊苑」は、「地界」、「陽の道」、「天界」、「闇の道」の4つのテーマで構成されています。観覧は以下の地図のように「地界」から始まって「闇の道」を抜けて終わります。

地獄を表現した「地界」

地獄と聞いて誰もが想像するのは、罪を持った人間が苦しみを受ける怖い場所ですよね。「地界」ではそんな地獄の様子が色々な造形で表現されています。

餓鬼道にそそり立つ針山。いきなりとんでもない世界が目の前に現れます。

八熱地獄のひとつ。見るからに熱そうな血の池が再現されています(実際に熱いわけではありませんが)。

地界では、常願寺川を借景として見られます。常願寺川はかつて暴れ川として知られていたので、荒々しい世界を表現するのに一役買っていますね。

地界から突き出た橋を渡って常願寺川を眺められます。




立山登山道を表現した「陽の道」

「地界」を抜けるとそこには天界へ通じる「陽の道」へと続きます。

ここまでくると一安心という感じがありますね。

「地界」では常願寺川が借景として使われており、荒々しい地獄の世界を表現していたのに対し、「天界」へ向かう「陽の道」では立山連峰を借景に、また立山杉や広葉樹林に囲まれた細長い道を歩いていくことになります。

また「陽の道」では、立山登山道に設置されている三十三観音に見立てた香りの観音にも出会うことができます。優しい自然の景観と香りに出迎えられて天界へと足を進めます。


天国を表現した「天界」

「陽の道」通り抜けて最初に目の前に現れるのが「須弥山」です。ここが天界の入り口です。ここまでくると、立山連峰を背景にいよいよ天界にたどり着くのだという感覚を感じられます。

こちらは天界広場とされており、その下の天の回廊から天界へと入っていきます。

天界窟では、天界をテーマにした7名のアーティストのインスタレーションが観られます。

奏楽洞には天女たちが使う打楽器などが設置されており、自由に音を鳴らせます。

奏楽洞の天井にはきらびやかな装飾が施されており、極楽浄土の世界に浸ることができます。

最後には「天至界」というエリアにたどり着きます。ここで観られる「天卵宮(てんらんきゅう)」は大きな卵のような造形です。外から観ても中から観ても心が徐々に穏やかになっていくような不思議な空間です。



天国から現世へと通じる「闇の道」

天界を抜けると、いよいよ「闇の道」と呼ばれる現世に通じる穴へ入っていきます。

近くの立て看板には「闇の道を通りもとの世に再生せよ」と書いてありました。なんだか、にくい造りというか、本当に良くできた施設だと感じます。

暗いトンネルを抜けて僕たちが住む現世に帰ってきましたよ。「地界」から「天界」までの不思議な旅を終えて外の光や新鮮な空気を感じるとなんだか本当に生き返った感じがします!


「まんだら遊苑」まとめ

立山町にあるユニークなテーマパーク「まんだら遊苑」をご紹介しました。いががでしたか?

じつは富山県屈指の観光地である立山黒部アルペンルート周辺には、他にも魅力的な観光スポットがたくさんあるのです。

「まんだら遊苑」もそのひとつ。立山信仰の世界観をインスタレーションで表現するという大胆な試みが大変好評を得ています。

天界や地界で構成される壮大な世界観にぜひ没入してみてくださいね。

INFORMATION まんだら遊苑
営業(開館)時間:9:30-17:00
住所:〒930-0000 富山県中新川郡立山町芦峅寺 古屋敷15
定休日:月曜
開苑期間:4/1-11/30

それでは記事を最後までご覧いただきありがとうございました。

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著者プロフィール
YUICHI
YUICHI
全国通訳案内士
富山県富山市生まれ。観光庁認定英語通訳案内士。
愛知県の航空機関連メーカーで務めたあと、全国通訳案内士国家資格を取得。通訳ガイドとして、訪日外国人の観光ガイドを主に富山、石川、岐阜の観光名所・史跡を案内する。近年はHTML/CSSやPHP、Photoshopなどを使ってWEB制作にも携わっている。趣味はウォーキング、温泉、読書、料理など。

「せっかく富山に来たのなら、たくさん楽しんでいってくださいね!」
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