投稿者: YUICHI

  • 地場もん屋総本店|富山市まちなかの野菜直売所で買える野菜や食品が凄すぎる?

    地場もん屋総本店|富山市まちなかの野菜直売所で買える野菜や食品が凄すぎる?

    地場もん屋総本店(以下地場もん屋)は富山市まちなかエリア、総曲輪商店街の中にある野菜直売所です。

    こんにちは。全国通訳案内士のYUICHIです。

    地場もん屋では主に富山市産の穫れたて野菜を買うことができます。

    今回の記事では、地場もん屋で販売されている野菜の魅力を紹介します。僕自身も地場もん屋の野菜を使って料理を楽しんでいます。富山市産の野菜は大きくてジューシー。旨味もあるので、煮込みやグリルなど色んな調理法で美味しく食べられますよ。

    富山市内には調理のできるゲストハウスが数件あります。皆さんにとっても、地場もん屋の野菜を宿に持ち帰って料理してみることは富山旅行の良い思い出になるのではないでしょうか。


    地場もん屋へはどうやって行けばいい?

    JR富山駅から1.5キロメートルほど離れた場所には総曲輪通りとして知られるアーケード街があります。富山駅 路面電車①番のりばから出発し、「西町」電停で下車し、徒歩3分で地場もん屋に到着します。

    車で地場もん屋を訪れるなら
    車の場合は、グランドプラザのパーキングを利用するのがお得です。2,000円以上の買い物で2時間分の駐車料金が無料になります。


    地場もん屋ではどんなものが売られているの?

    地場もん屋で販売されている野菜は、一言で言うとめちゃくちゃ大きいです。

    白オクラ
    一般のスーパーで販売しているオクラより、5センチほど長いです。生で食べると食感がシャキシャキしているのが楽しいですよ。
    バターナッツ

    カボチャの一種です。普通のカボチャより柔らかく、あっさりとしているので食べやすいです。天ぷらやグリル焼きにするのがオススメです。

     

    コリンキー
    こう見えてかぼちゃの一種。漬物にして食べられます。漬物なんだけど、しっかりとかぼちゃの香りがします。
    白ゴーヤ
    普通のゴーヤよりも苦みが抑えられていて食べやすいです。ゴーヤチャンプルとして食べるのが一般的だけど、漬物にしてもお酒のつまみとして活躍しそうですね。
    米なす
    外の皮がしっかり、中身はトロ~りとしたなすです。料理するなら、僕はムサカやなすステーキをおすすめしたいです。
    とうがん
    肉厚なとうがんは、みそ汁に入れるのが一般的でしょうか。天ぷらやフリット、ステーキなどにしても食べ応えがあっていいですよ。肉料理の代わりにヘルシーフードとして活躍できるのではないでしょうか。
    梨(あきあかり)
    写真では分かりにくいですが、直径15センチもある大きななしです。水分が多く、ほのかな甘みがあり、シャキシャキとしっかりとした食べ応えです。



    野菜以外の食品も魅力的!?

    地場もん屋では野菜のみならず、ユニークな食品がところ狭しと並べられているので、観ているだけでも楽しいですよ。ウインドウショッピングをするみたいにゆっくり物色してみるのもいいかも。

    カウヒーソフト(350円)
    カウヒーソフトは地場もん屋が販売する「とやまアルペン乳業」プロデュースのソフトクリームです。丸みを帯びたルックスに、富山県のお家芸ともいえるほのかな甘みを感じられる味わい。レジで注文できます。(販売時間10:00-17:00)

    シズエさんのおはぎ(210円)
    おはぎは、どこか懐かしいお母さんの味って感じですよね。あんこ、きなこ、ごまの3種類がパックされて販売されています。こちらも富山お得意のほのかな甘さを提供しています。

    食パン専門店5の食パン
    こちらは例外的に高岡市からの出品です。芳醇な香りがあり、しっとりもちもちの食パンです。何もつけず、シンプルにそのまま食べるのがおすすめですよ。


    地場もん屋では弁当も売っている?

    じつは地場もん屋では、県産食材をふんだんに使った弁当まで販売しているんですね。

    ドーミーインや御宿野乃に宿泊されていれば、地場もん屋まで徒歩3分です。

    地場もん屋はひとり旅にはありがたいお店でもあります。


    地場もん屋 まとめ

    今回は、富山市まちなかエリアの野菜直売所、地場もん屋を紹介しました。いかがでしたか?

    富山市は県内のほかの地域に比べて野菜の収穫量や少ないのかと思いきや、全然そんなことはないんですね。むしろ大きくて美味しい野菜がたくさん穫れるんです。

    僕は、地場もん屋で野菜を購入して、ゲストハウスで調理をすることをおすすめしています。ゲストハウスで出会った旅仲間と一緒に料理を楽しむのもひとり旅の醍醐味ではないでしょうか?

    それでは最後まで記事をご覧いただきありがとうございました!

  • 魚津観光まとめ|遊ぶところや有名なものが見つかる海沿いのエリア

    魚津観光まとめ|遊ぶところや有名なものが見つかる海沿いのエリア

    魚津市は富山県東部にある富山湾に面した港町です。

    魚津は新鮮な海の幸が取れることで有名です。また、蜃気楼が見える街としても知られています。

    また魚津は、富山駅から大変アクセスしやすい街です。富山地方鉄道またはあいの風とやま鉄道のどちらを使っても約30分で到着します。

    それでは、魚津市はどのように観光すれば良いのでしょうか。

    今回の記事では魚津市観光のお勧めスポットを紹介します。記事を最後まで読んでいただき、魚津旅行の参考にしていただければ幸いです。

    魚津市へは富山駅から直通約30分の好アクセス

    魚津市は、富山駅から最もアクセスしやすい街のひとつです。公共交通によるアクセス方法は以下のようになります。

    魚津駅
    あいの風鉄道 富山駅 約24分
    新魚津駅 電鉄魚津駅 西魚津駅
    富山地方鉄道 電鉄富山駅 約56分 約54分 約52分

    魚津駅前の柿の木割り(繁華街の名称)やありそドームを訪れるだけならあいの風鉄道を、歴史的な場所の散策やレジャー目的であれば、富山地方鉄道を利用することになります。

    魚津駅前|「柿の木割り」と呼ばれる繁華街を街歩き

    「柿の木割り」とは魚津駅前の繁華街の愛称です。

    みなさんがグルメ目的で魚津を訪れるなら「柿の木割り」は必ず行きましょう。「柿の木割り」では魚津の海の幸、山の幸を使ったすべての料理を味わうことができますよ。ちなみに、魚津市はどちらかといえばこぢんまりとした街ですが、人口当たりの飲食店の数が日本一だそうです。

    魚津駅前観光案内所では観光情報やレンタサイクルを提供

    観光案内所内には観光コンシェルジュが常駐しています。魚津の美味しい飲食店や観光スポットだけでなく、魚津の歴史・文化・産業など、みなさんの色んな疑問に答えてくれる頼もしい案内所です。

    案内所入り口には、魚津市のゆるキャラ「ミラたん」や魚の絵が描いてあり、旅人へのおもてなし感が満載ですね。

    魚津駅前観光案内所ではレンタサイクル「みらくる」も提供しています。利用料金は以下のとおり。

    利用時間 電動アシスト付き自転車(大人) 子供用自転車
    4時間まで 300円 100円
    8時間まで 500円 300円
    1泊2日 1,000円 500円

    ※レンタルには身分証明証の提示が必要。(高校生以下が利用する場合は保護者のもの)

    INFORMATION 魚津駅前観光案内所
    営業時間:9:00-18:00 年中無休(年末年始を除く)
    TEL:0765-22-2244

    サンプラザはご当地感満載のショッピングモール

    サンプラザは昭和時代の高度経済成長期に魚津市街地の中心にオープンしました。そして何度も訪れた経済危機を乗り越えてなお、ご当地感を損なわずに営業を続けています。

    全国的に大型ショッピングモールが蔓延する中、貴重な地元志向のショッピングモールということで地元民のみならず、県外から訪れた人からの好感も良いようです。

    サンプラザの外観は富山県のお家芸ともいえるガラス張りのデザイン。

    館内には大阪屋ショップ(ローカルスーパー)やアパレルショップ、ダイソー、英会話のNOVA、パソコン教室、ブックストアなど、一通りのお店が揃っています。

    階段で移動すると、移動量ごとに消費カロリーが記載されており、来館者の健康を気遣ってくれています。

    電鉄魚津駅|米騒動発祥の地や上杉謙信の歌碑が残る歴史的なエリア

    魚津駅前が昭和レトロな雰囲気を醸し出しているのに対して、電鉄魚津駅は歴史的な史跡や神社が集まる歴史・文化の中心として、観光客の注目を集めています。

    ■ 魚津城跡、上杉謙信の歌碑、ときわの松
    富山県にゆかりのある武将といえば、佐々成政や前田利長を思い浮かべますが、じつは、戦国時代の魚津城は上杉謙信の勢力版図でした。1582年(天正10年)に織田勢の総攻撃を受けて魚津城は陥落。魚津城跡周辺ではそのころのエピソードが語られています。ガイドさんに案内してもらうと面白いでしょうね。

    ■ 米騒動発祥の地(旧十二銀行の米倉庫)
    大正時代に勃発した民衆によるムーブメントですね。みなさんも日本史の教科書などでお馴染みのエピソードではないでしょうか。地元のお母さんたちが当時の利権者と一生懸命戦っていた姿が想像できる場所です。

    ■ 諏訪神社たてもん祭り
    毎年8月中旬に行われるご当地祭り。夏の風物詩として、県内外から見物客が集まります。90個もの提灯をフレームに飾り付けて船に見立てた山車が街で引き回され、最後には諏訪神社に奉納されます。

    早月川エリア|魚津水族館やミラージュランドなどアミューズメントを楽しむ

    早月川エリアへは、富山地方鉄道「西魚津駅」からアクセスするのがおすすめです。魚津水族館とミラージュランドは隣接している施設なので、両方とも「西魚津駅」から歩いて10分程度です。

    ■ 魚津水族館
    日本でもっとも古い水族館として知られています。魚津近海に生息している水生生物のほか、約330種の珍しい海の生き物を観ることができます。
    ミラージュランド
    大観覧車やメリーゴーラウンド、プール、バーベキュー施設など、富山湾沿岸で楽しめるアミューズメントが満載です。

    天神山エリア

    数多くの果樹園が広がる高台エリアです。最近は富山県東部初のKANATA WINERYというワイナリーが誕生しました(2023年10月現在)。

    海と山による水循環が一つの市で完結するという世界的にも稀な自治体である魚津市のワイン…。想像しただけでワクワクしますよね!

    https://walk-toyama.com/2023/10/17/kanata-winery/

    天神山周辺は果物の種類も豊富です。アケビなんていう珍しい果実も採れちゃいます(^^)

    魚津観光に便利な宿泊施設

    1~2日かけて魚津をじっくり観光するなら魚津市内で宿泊するのが一番です。

    以下に魚津市内のおすすめの宿泊施設を紹介します。

    宿泊施設名 宿泊料金(1室1名) 魚津駅からのアクセス 詳細情報
    魚津マンテンホテル 6,500~11,200円 徒歩1分 楽天トラベル
    金太郎温泉 12,320~15,920円 送迎車で10分 楽天トラベル
    お宿 いけがみ
    ↑当サイト記事あり
    28,050~29,700円 市バスで30分 楽天トラベル



    まとめ

    今回は富山県魚津市の見どころをまとめてみました。いかがでしたか?

    魚津市は、海もあり山もあり自然がとても豊かな場所です。自然から享受する美味しい食材が豊富なだけでなく、魚津城址や米騒動発祥の地など日本の歴史的なエピソードもたくさんあるので、魚津市内で宿泊して1泊2日で観光するのもおすすめです。

    ぜひ自然と歴史と食の魅力にあふれた魚津市を観光してみてくださいね。

    それでは、最後まで記事をご覧いただきありがとうございました。

  • 【富山マンテンホテル】立山連峰を望む大浴場が魅力のビジネスホテル

    【富山マンテンホテル】立山連峰を望む大浴場が魅力のビジネスホテル

    マンテンホテルは、北陸3県に展開しているホテルチェーンです。なかでも富山マンテンホテルは、男性用大浴場で立山連峰を望みながら湯舟に浸かれるので、男ひとり旅に大変人気のあるホテルです。

    こんにちは。全国通訳案内誌のYUICHIです。

    富山マンテンホテルは、景色の良いところでゆっくりとお湯に浸かりたい人に大変おすすめのビジネスホテルです。

    富山駅からは少し離れますが、周辺には魅力的な居酒屋やカフェも多いのでグルメの旅にも最適。

    しかも客室料金が5,500円位(ネット予約)から設定されており、大変コストパフォーマンスが高いです。また、会員なら各種料金からさらに100円値引きされます。

    男ひとり旅が好きな人なら富山の定宿候補に入れてもいいかもしれませんね。

    それでは、富山マンテンホテルの魅力を色々と紹介していきますので、ぜひ最後まで記事を読んでいただければと思います!


    富山マンテンホテルへのアクセス

    公共交通機関
    富山マンテンホテルは、富山駅の路面電車①番のりばから路面電車に乗って「桜橋駅」下車し、すぐそばに見えます。所要時間6~7分。

    歩いても10分ほどで着くので、比較的利便性も良いですね。

    自動車
    北陸自動車道「富山IC」を出て、国道41号線を北上します。「一番町」交差点を右折し、「西町」交差点を左折します。あとは路面電車の軌道に沿って真っすぐ北に向かえば、2~3分ほどで右手に富山マンテンホテルが見えます。

    駐車場は1泊(入庫から24時間まで)1,000円。100台収容可能です。駐車場の規模に関しては、富山市内のホテルで最大級と言えるでしょう。


    富山マンテンホテルで使える設備・アメニティは?

    富山マンテンホテルでは、バスタオルやドライヤー、館内着、テレビ、スリッパなど一般的なビジネスホテルで提供されているものの他にも便利なものが揃っています。

    富山マンテンホテルの便利な設備・アメニティ
    [室内備付け]
    Free Wi-Fi、洋服ブラシ、電話器、消臭スプレー、靴べら


    [フロントで申し出]
    LANケーブル、延長コード、携帯充電器、電気スタンド、時刻表、裁縫セット、つめ切り、アイロン、カミソリ、歯ブラシ、体温計

    ビジネスで富山を訪れた人なら打ち合わせ前に身だしなみを整えたいと思うもの。ビジネス、ワーケーション、男ひとり旅などをしている人には、大変ありがたいグッズが揃っていますよね。


    大浴場(男湯)で立山連峰を望みながらゆったり湯舟に浸かろう

    富山マンテンホテルの大浴場(男湯)は最上階にあります。大浴場では湯舟に浸かりながら、立山連峰や富山の市街地を一望できます。

    ウォーターサーバーからは、なんと立山の冷たい水が出てきます。サウナ→冷水ゴクゴク→美しい景色を観ながら休憩、の繰り返しでしっかり「ととのう」ことができます。

    風呂から出たら湯上り処でちょっとくつろいでくるのもいいですよ。ビールサーバーが置いてあるので、部屋に戻る前にグィっと一杯飲んでいきましょう。


    富山マンテンホテルの朝食は付けるべき?

    富山マンテンホテルは朝食が好評です。

    朝食はバイキング形式で提供されています。ごはん(コシヒカリ)、焼き魚、刺身、煮物など和食のほか、スクランブルエッグ、ポテトサラダ、スープなど洋食系の料理も選べます。

    しかし、せっかく富山に来られたのですから、温かいコシヒカリのごはん、焼き魚、なるとのカマボコなどを食べてほしいです!

    さらにサラダとパンが食べ放題。これって男ひとり旅には大変うれしいサービスですよね。


    マンテンホテル周辺の見どころ

    マンテンホテル側の川(松川)に沿って東側へ歩いて行くと松川といたち川の合流する地点があります。

    この辺りはかつて木町の浜と呼ばれていました。

    神通川の上流から運ばれてきた木材がそこで陸揚げされたので、そのような名前が付けられました。

    神通川やいたち川は、北前船が数多くの物資を港町岩瀬まで運ぶための重要な物流経路であった一方、神通川やいたち川は暴れ川だったので、近代以前には洪水のため多くの水死者が出ていました。

    マンテンホテル側の万霊塔は、神通川で水死した人を供養するため江戸時代中期に建てられたものです。

    このように神通川周辺を歩いていると、商業で栄えた光の部分と自然災害によってもたらされた影の部分を垣間見ることができます。



    富山マンテンホテル まとめ

    今回は富山市内で人気のビジネスホテル、富山マンテンホテルを紹介しました。

    立地が良く、アメニティも充実しており、客室料金はお手頃。

    ビジネスホテルとして最低限必要な条件を備えているだけでなく、景色の良い大浴場、サウナ、湯上り処のビールサーバーなどが、旅行者の満足度を高めてくれます。

    出張や旅行で訪れる男ひとり旅なら、間違いなく候補に入れたい宿泊施設です。皆さんもぜひ利用してみてください。

    それでは、最後まで記事をご覧いただきありがとうございました。

  • コンパクトシティのモデル都市・富山市は失敗?メリットやデメリットは?

    コンパクトシティのモデル都市・富山市は失敗?メリットやデメリットは?

    富山市は路面電車など公共交通機関を中心に据えたコンパクトなまちづくりを目指している都市です。(1)公共交通機関の活性化(2)公共交通機関沿線への居住促進(3)中心市街地の活性化をコンパクトシティ政策の柱に位置付けています。

    こんにちは。全国通訳案内士のYUICHIです。今回の記事では、2002年以降本格的に始動した富山市のコンパクトシティ政策についてお話します。

    今回の記事は、観光情報を探している人ではなく、移住情報を探している人向けに書いています。

    コンパクトシティ政策には、人口が減少していく今後の日本社会が持続可能な都市を形成するために効果が期待されています。

    富山市は、日本の人口減少を憂い、いち早くコンパクトシティ政策への舵を切った都市です。

    富山市がコンパクトシティ整備計画に基づいて政策を行ったことにより、具体的には何が変わってどのような効果を生み出したのでしょうか。

    なぜ富山市はコンパクトシティを目指したのか?

    日本経済が力強く成長した1950~1970年代、一般家庭への自家用車の普及が一気に進み、公共交通網が縮小していきました。それにともなって市街地が拡張し、郊外に多くの店やショッピングモールが建設されました。

    その結果、中心市街地に人が集まらなくなっただけでなく、住民の車依存度はますます高くなっていったのです。

    人口が郊外へ拡散していくと、富山市は住民サービスや市街地整備を行うために多額のコストがかかります。

    水道管や電線を遠くまで伸ばさなければならなかったり、何かの仕事で職員が遠方へ向かう際にはガソリンだったり電車の運賃がかかったりします。

    富山市にしてみれば、行政コストはかさむし、少子高齢化で税収は目減りしていく一方。これでは市の財政が立ち行かなくなるのでは…と心配になりますよね。

    そのため富山市は路面電車など公共の交通網を充実させて、その周辺地域に居住することを推奨し、中心市街地の再開発を行うことで街の魅力を高めることを考えました。

    これが富山市のコンパクトシティ構想なのです。

    コンパクトシティ富山市はいつから、どんな取り組みを行なってきたの?

    JR富山港線のLRT(ライトレール)化

    富山市のコンパクトシティ政策は2002年に着工したJR富山港線(富山駅北-岩瀬浜)のLRT化に象徴されます。

    LRTとはLight Rail Transit(ライトレール交通網)の略です。低床式の車両で市内軌道を走る路面電車による交通網です。

    LRT交通システムには以下のような特徴とメリットがあります。

    • 低床式の出入り口と電停のあいだの段差がなく、高齢者、障がい者、子供でも乗り降りしやすい。
    • 鉄道に比べて車体が小型かつ軽量。そして電動で走る。輸送量は少ないが、ランニングコストが少ない。
    • 路線バスと違い、一般道路の渋滞に影響されにくいため定時性が高い。目的地までスムーズに移動できる。

    LRTは、人、環境、社会にやさしい優れた交通システムであることがわかりますね。富山港線のライトレール化により、富山市に住む高齢者の歩く歩数が、全国平均より1000歩も上回ったという話もあるくらいです。

    市内電車のLRT化とまちなかの賑わい創出

    2000年代初頭まで、富山市には「西武百貨店」と「大和百貨店」のふたつのデパートがあったのですが、市郊外に大型ショッピングモールが進出したことにより、相対的に中心市街地の魅力が低下しました。

    そこで富山市は次々にまちなかを活性化するため、以下の施策を打ち出しました。

    2007年 「大和百貨店」と専門店街を統合した「総曲輪フェリオ」と市民の賑わい広場である「グランドプラザ」を開業
    2009年 明治時代から続く電停「丸の内」と「西町」が新しい軌道線軌道線で繋がり環状線となる。セントラムという近未来的なデザインの車両がデビュー
    2015年 北陸新幹線開業。東京駅と富山駅が2時間10分で往来できるようになる
    2020年 富山港線(富山ライトレール)と環状線が富山駅経由で統合される。これによって岩瀬地区と富山市まちなかエリアの回遊性が高まる

    路面電車沿線の便利な店舗・施設

    今回の記事では、観光スポットではなく、市民目線で路面電車沿線にあるお店や施設を紹介します。

    ■ 富山駅
    北陸新幹線や富山地方鉄道など富山県の公共交通のハブ機能を持つ大きな駅です。東京や金沢のほか、立山黒部アルペンルート、黒部峡谷、歴史都市である高岡など県内の主要都市や観光地を結ぶ駅です。

    ■ 国際会議場前
    名前の通りですが、国際会議場では、国内外の大きなフォーラムやシンポジウムが開催されたり、確定申告の会場が設けられたりします。

    ■ 大手モール 
    電停周辺でトランジットモールが開催されたり、市民プラザで演劇などが催されたりしており、屋内外で色々なイベントが開催される地区です。

    ■ 桜橋
    少し分かりにくいですが、電停を降りて松川を西3分ほど歩いたところに富山市役所があります。

    ■ 西町
    富山市の中心市街地へ出かけたいなら、この電停が便利。他にも富山市立図書館や歯科クリニックなど日常生活に便利な施設も数多くあります。

    ■ グランドプラザ前
    総曲輪フェリオ(富山大和)やグランドプラザなど市街地活性化の中核を担う商業施設やイベント会場があります。休日はグランドプラザまで足を運んで街歩きしてみましょう。

    ■ 西中野
    この電停から富山市科学博物館まで徒歩5分。科学博物館では、科学や宇宙の不思議を体験できるイベントや展示品を観られるので、土日や夏休みは家族連れで賑わいます。

    ■ 堀川小泉
    富山高校、富山いずみ高校、育英センターなど教育機関が多く点在するのがこの地区。路面電車沿線上に住んでいれば通学に大変便利です。

    ■ 安野屋
    富山まちなか病院への診察や富山中部高校への通学に便利な駅。また、毎年8月1日に開催される北日本新聞主催の納涼花火大会の会場の最寄り駅でもあります。

    ■ トヨタモビリティ富山Gスクエア五福前
    アリスショッピングセンターまで徒歩1分。スーパーや100円ショップなど生活に便利な店が色々入っているので、日常生活で必要なものはアリスで調達できます。

    ■ 富山大学前
    言うまでもなく、富山大学へ行くための電停。学生街の雰囲気があり、学生に人気の飲食店なども点在しています。

    ■ カナルパークホテル前/インテック本社前
    いずれも富岩運河環水公園も最寄りの電停。富山港線沿線に住んでいれば、電車で気軽に環水公園で散歩できます。

    ■ 粟島
    大阪屋ショップというスーパーに隣接している電停。とやま健診プラザまでも歩いて5分。車を持たない人にはとてもありがたい電停です。

    ■ 越中中島
    中島閘門や「サウナタロ」というスーパー銭湯の最寄り駅。駅前は、雑貨屋や飲食店などが軒を連ねており、小さな商店街を形成されています。どちらかといえば観光客向けの駅でしょうか。

    ■ 蓮町
    馬場記念公園という公園や富岩運河沿いの遊歩道があります。散歩したいときに立ち寄ってみてもいいかもしれません。また「スコップ・トヤマ」という職住一体型のシェアハウスがあり、今後の発展が期待されます。

    ■ 富山競輪場前
    言うまでもなく、地元のお父さん方ご用達の施設の最寄り駅です。レース開催日には大変混雑が予想される駅です。


    コンパクトシティ富山市 まとめ

    今回は、少子高齢化時代を見据えた富山市の取り組みであるコンパクトシティー政策についてお話ししました。いかがでしたか?

    富山市といえば、路面電車で観光できる街として有名ですね。実は路面電車って富山市が都市として持続可能な形を維持するための重要な事業なのです。

    路面電車による交通網は、北は岩瀬地区、南は南富山地区、西は五福地区まで伸びています。路面電車の沿線上に住んでいれば、富山駅や中心市街地まで15分から30分でたどり着くことができ、非常に便利です。

    最近では、富山に1週間ぐらい安く滞在できるウィークリーホテルやゲストハウス、シェアハウスなどが増えてきています。

    皆さんもぜひ、いちど路面電車沿線沿いに宿泊してみてください。きっと快適な市民ライフを疑似的に体験できると思います。

    それでは、最後まで記事をご覧いただきありがとうございました。

  • 【八尾観光(富山県)見どころ】おわら風の盆で有名な坂の町のおすすめは?

    【八尾観光(富山県)見どころ】おわら風の盆で有名な坂の町のおすすめは?

    富山市八尾町は、毎年9月1日~3日に開催される「おわら風の盆」という民謡の町流しで有名な坂の町です。富山駅から電車で約30分、車で約50分ほどの移動で立ち寄れるので、富山市内からの日帰り観光も充分可能です。

    こんにちは。全国通訳案内士のYUICHIです。

    八尾の古い町は、富山市北部の港町岩瀬と同様、江戸時代から続く町人文化が薫る町です。岩瀬は北前船の交易で栄えた商業都市だったのに対し、八尾は養蚕や和紙など伝統産業が盛んだった山あいの町です。

    八尾では、毎年5月には「越中八尾曳山祭」が、9月には「おわら風の盆」が開催され、祭りの盛んなエリアともいえます。

    県外の観光客の皆さんは、だいたい祭りを目当てに訪問されますが、じつは祭りの時期以外がおすすめです。しっとりとした古き良き時代の日本の街並みが残っており、あまり人が歩いていないので、ゆっくりと流れる時間の中で散策を楽しめます。

    それでは、今回はそんな八尾の町の見どころを紹介していきますので、最後まで記事を読んでいただければ嬉しいです。

    八尾町へは富山市内から30~50分でアクセス可能

    公共交通機関で、JR富山駅から八尾へ向かう方法には以下の二通りの方法があります。

    • JR高山本線
      「富山駅」乗車、「越中八尾駅」で下車(約25分)。そこから歩いて坂の町まで約20分
    • 路線バス(地鉄バス)
      「富山駅前⑥番のりば」で乗車、「八尾鏡町」で下車(約45分)

    のんびり散策しながら坂の町を目指すのもいいですが、旅程が詰まっている人や急いでいる人には、坂の町に直接乗り入れられる路線バスをお勧めします。

    おわら風の盆|夏の終わりの風物詩を現地で堪能

    「盆」というのは、八尾の言葉で「休日」を意味するそうです。つまり「おわら風の盆」とは、風の日の祝日のような意味合いなのでしょうか。

    二百十日の強い風が吹きあれる日に、風を鎮め、五穀豊穣を願うために唄われる伝統行事です。行事当日は夕方ごろから町流しが始まり、夜通しそれが続きます。

    町流しは予約の必要がなく、無料で見学できます。

    「おわら風の盆」に関する詳細情報は以下の記事をご覧ください↓

    https://walk-toyama.com/2022/08/01/owara/

    おわらだけじゃない?坂の町の見どころ

    八尾は5月に曳山祭があり、9月に「おわら風の盆」が開催され、期間中はかなり多くの観光客が坂の町を訪れます。

    じつは八尾をゆっくり観光するなら、そのような行事に重ならない時期がおすすめかもしれません。

    行事の期間は華やかに見える坂の町ですが、普段の八尾はもっと静かでしっとりとした空間。日頃の喧騒を抜け出してゆっくり散策するには最適な場所と言えます。

    以下は八尾のおすすめ観光スポットです。

    ■ 曳山展示館(越中八尾観光会館)
    館内には山車が設置されており、絢爛豪華なたたずまいに思わず息を呑むほど。会館奥には、町の伝統産業だった養蚕業にまつわる展示品が並べられています。

    ■ 諏訪町通り
    日本の道百選にも選ばれた町人文化の情緒あふれる石畳の通りです。「おわら風の盆」で一番盛り上がる町としても知られています。

    ■ 桂樹舎
    八尾和紙は国の伝統工芸品に指定されています。桂樹舎では中国をはじめ、世界各国の手すき紙文化が紹介されているので、八尾の手すき和紙と見比べてみるのも楽しいと思います。また桂樹舎では、予約すれば手すき体験にも対応してもらえます。

    ■ 禅寺の坂
    坂の町を横から眺めてみるのも面白いですよ。八尾の坂の町は山間地を切り開いて町が建設されています。町を支える石垣を見れば、地元の人がここに町を作るのがいかに大変だったかが分かると思います。

    八尾のグルメと言えば…?

    じつは、八尾は美味しい特産品にも恵まれている町なのです。

    ■ 手打ちそば高野
    特におすすめしたいのが八尾のそば料理。八尾のそばは平べったい形状で少し食べ応えを感じる麺を使っているのが特徴です。出汁が美味しいのはもちろんのこと、そばの良い香りに食べ応えのある麺はついつい大盛りを頼んでしまうくらい美味しいですよ。

    「手打ちそば高野」については以下の記事もご覧ください。

    https://walk-toyama.com/2022/08/13/soba_takano/

    ■ 越中八尾ベースOYATSU
    OYATSUは宿泊とカフェを兼ねた施設です。もちろんカフェだけを利用することも可能。kuraと名付けられたコーヒーの味わいが秀逸です。なんと、OYATSUが入っている建物は明治5年に建てられています。元々は生糸問屋で商用私用を兼ねた邸宅。敷地内には蔵もあり、製品を保管しておく場所として使われていました。とても多機能な建物なので、かつては人の往来が多かった場所だったことが想像されます。

    ■ おわら玉天本舗
    八尾といえば、外せないのが和菓子の「玉天」です。寒天と砂糖を固めたものをたまごの黄身でコーティングした和菓子です。こんがりと黄色に焼きあがった「玉天」は見た目がかわいらしいのと、ふわっと漂う香りがたまらないということで、女性を中心にとても人気があります。

    玉天についての詳細は以下の記事をご覧ください。

    https://walk-toyama.com/gourmet/2022/08/14/matome-tamaten/



    八尾観光 まとめ

    今回の記事では、八尾の有名な民謡行事「おわら風の盆」や見どころ、グルメスポットなどについて紹介しました。いかがでしたか?

    八尾の坂の町が盛り上がるのは例年5月と9月ですが、いずれの行事も大変な盛り上がりを見せており、大勢の観光客が坂の町を訪れます。

    そんな八尾も普段はひっそりとした静かな町。八尾の町は、行事の時期を少しずらして訪れてみるのがおすすめですよ。

    それでは、最後まで記事をご覧いただきありがとうございました!