【富山 ひとり旅の穴場】富山地鉄のローカル3駅を訪れるディープな旅
こんにちは。通訳案内士のYUICHI です。
今回は、富山地鉄 本線の沿線に点在するレトロでシブ~い駅を紹介しますね。
いずれのエリアも家族やカップルで行くというよりは、気楽にひとり旅で行きたい場所です。
3駅とも新川とよばれる県東部への入り口に位置しており、富山駅から地鉄で10~20分ほどでたどり着くことができます。
半日観光にはちょうど良い場所ではないでしょうか。
[東新庄駅] 北国街道沿いにある神話信仰の町
当駅はレトロな駅舎自体が見どころと言えます。
駅のホームを出てみましょう。振り返って駅舎を見ると、ひし形の軒先が張り出しているのが少し興味をそそります。
なんでこんなへんてこりんな形をしているんでしょうね。
そして、駅名がローマ字で書かれている。他の駅舎はローマ字で駅名が書かれているところは無いはずです。このエリアは外国人が多いのかもしれませんね。
駅舎に書かれた文字は、相当前に書かれたものだと思います。昔から外国人が多かった場所なのか…謎が深まりますね。
それでは、ちょっとここで簡単に周辺の観光情報を。
- 金岡邸
駅から北東に向かって5分ほど歩くと、岩瀬のようなちょっと古い町並みが見られます。その一画に「薬種商」と書かれた大きな幕が軒先にかかっています。金岡家は江戸時代末期から薬種商として財を築きました。その大きな資本を使って富山の産業や教育を発展させたと言われています。家屋は総檜造りの伝統的な木造建築物であり薬種商としての繁栄ぶりと格調の高さをうかがうことができます。Info. 薬種商の館 金岡邸 営業時間 9:30-17:00 (休館日:火) 住所 〒930-0992 富山市新庄町1-5-24 TEL 076-433-1684
- 新川神社
富山市市街地の片隅にある小さな神社…?と思ったら大間違い!その歴史は貞観9年(西暦867年)までさかのぼるとても由緒ある神社なのです。その頃この地域は新川郡と呼ばれており、その地で第56代清和天皇から官位を授けられたのが「大新川命」。新川郡ではこの神様が御祭神として祀られていたそうです。神様を慕う人々が多い地域柄だからでしょうか、神様&神社のファンクラブ「新川神社崇敬会」という組織があるようです。
[越中荏原駅]中小規模の工場が立ち並ぶ、ちょっと賑やかな住宅街
荏原エリアには多くの企業が進出しています。
そのためか、先述の東新庄駅とは違ってこちらの駅は乗客が多くてちょっと賑やか。
富山第一高校の最寄り駅でもあるので学生さんも多いです。
利用客数が多いため駅員さんも終日常駐しています。やっぱり駅員さんがいるのといないのでは安心感が全然違いますね。
駅舎が改修されているので、地鉄の駅の中では新しい駅のひとつです。
地鉄は古い駅ばかりなので、県外から来る人にとっては古い駅に目が行くしれないけれど、僕のような地元民は逆に新しい駅の方に興味があったりします(地鉄の駅は全体的に古いイメージがあるので)。
周辺にはコンビニがあり、居酒屋あり、荏原鉱泉という名の銭湯あり。しかし情報が少ない…。
まあ何の変哲もない住宅街って言ってしまうとそれまでですが、もしかしたら未踏の名店が見つかるかもしれないエリアかもしれませんね。
荏原エリアについての詳細は以下の記事をご覧ください。
https://walk-toyama.com/2023/10/10/matome-ebara/
[寺田駅]本線と立山線が分岐する撮り鉄の聖地
この駅、乗客数はそれほど多くないし、駅周辺はお店も住宅も少ないです。それにもかかわらず、ふたつの幹線が分岐する主要な駅ではあります。
そして寺田駅は撮り鉄さん憧れの駅。駅舎の屋根から三角形の切妻屋根が突き出ており、屋根の真ん中には「驛田寺」と右から左に向かって書かれています。
駅の字が旧字体になっているのもシブい!
分岐の駅なのでひとつの線路は南の方へ配線されていき立山駅へ、もう片方の線路は東に向かって上市駅へ伸びています。
そのため、駅を全体として見てみるとハの字か扇形のように見えます。そして駅の中央には重厚感を醸し出す駅舎がどっしりと構えています。
これが珍しいんですね!
なので、寺田駅は撮り鉄さん憧れの駅なのです。
富山地方鉄道ローカル3駅 まとめ
地鉄本線の沿線3駅はいかがでしたか?
古い駅もあれば新しい駅もあり、ちょっと風変わりな駅もあり…。
誰に気兼ねすることもなく、ひとり旅でゆっくりと富山の庶民的な街の風景の中に溶け込む…。
そんな地鉄の駅巡りっていう旅のプランも全然ありだと思うのです。
それでは、最後まで記事を読んでいただきありがとうございました!