富山市

【池田屋安兵衛商店】観光の所要時間は?薬作り体験やランチも?

YUICHI

富山市といえば、くすりの街として知られていますね。そして、池田屋安兵衛商店は富山市にある老舗のお薬屋さんです。

最近では観光スポットのひとつとしても注目されており、連日のように多くのお客さんが池田屋安兵衛商店に詰めかけています。

しかし、なぜそれほどまでに昔ながらの薬屋さんが注目されているのでしょうか?

今回の記事では、池田屋安兵衛商店の観光スポットとしての人気のヒミツを探ってみたので、最後まで記事をご覧いただければ幸いです!

池田屋安兵衛商店への行き方

池田屋安兵衛商店は富山市の中心市街地の一角にあるお店です。

富山駅の路面電車①番のりばから路面電車に乗り、「西町」電停で降ります。

そこから3分ほど東に歩いたところに池田屋安兵衛商店があります。

車で行く場合、駐車場(5台)がお店の裏手にあります。料金は無料なので、気軽に立ち寄ることができますね。

池田屋安兵衛商店の観光所要時間は?

池田屋安兵衛商店に観光で訪れたいけど、どのくらいの時間を確保すればいいのかわかりませんよね。

池田屋安兵衛商店はそれほど大きなお店ではないので、店内見学だけであれば30分程度で充分です。

しかし、店主さんからしっかりと話を聞いてみたかったり、丸薬の製造体験、薬膳ランチなどを楽しみたい人であれば、もう少しまとまった時間が必要です。

皆さんのお好みに合わせて調整してみましょう。

店内見学

池田屋安兵衛商店は富山市内で最も古い木造建築のひとつです。

店内は生薬倉庫や座売りスペースが配置されており、2階まで吹き抜けになっています。五箇山の合掌造り集落のように居住空間と作業場が一体化していますね。

引用元:池田屋安兵衛商店 公式WEBサイト

また、店内でレトロなパッケージの和漢薬を販売しています。

引用元:池田屋安兵衛商店 公式WEBサイト

パッケージだけでも部屋に飾りたくなるくらい、オシャレな感じの商品が色々置いてありますよ。

ランチ

池田屋安兵衛商店2階には、「薬都(やくと)」というレストランがあります。かつて製薬所だった場所を改装し、観光客の皆さんに薬膳料理を提供しています。

夏は体を冷やすもの、冬は体を温めるものなど、四季ごとに体に優しい料理を提供しているのが特徴です。

引用元:池田屋安兵衛商店 公式WEBサイト

富山の薬膳料理は、体調を整えてくれる料理ということで、女性のあいだでとても人気がありますね。

薬都

住所  :〒930-0046 富山市堤町通り1-3-5 池田屋安兵衛商店2F

営業時間:11:30-14:00(L.O. 13:30)

定休日 :火、水、年末年始

TEL: 076-425-1873

丸薬製造体験

池田屋安兵衛商店の店員さんの指導を受けながら、丸薬作りに挑戦できます。

裁断された薬を板状の道具(平べったくて重い)を使って、ほどよい力加減でグリグリ板を動かしながら小さな丸薬を作ります。

引用元:とやま観光ナビ

観光で立ち寄った皆さんもしっかりと丸薬作りを体験されているようですね。

越中反魂丹とは?

じつは、池田屋安兵衛商店って、日本の伝統的な薬である和漢薬を現代人の体に合うように新しいかたちで復活させたスゴいお店なのです!

どういうことか。これから説明しますね。


元々、反魂丹は江戸時代中期に流通していた和漢薬。

食生活の乱れが引き起こしがちな胃もたれ、食べ過ぎ、消化不良などを改善して、胃腸の機能を元気にしてくれる薬でした。

江戸時代には大変人気のあった反魂丹ですが、明治以降は政府が西洋医学の推進を行ったため、衰退の憂き目にあいました。

明治政府の政策の影響を受けて、富山県下でも多くの製薬メーカーが西洋医学をベースにした薬を製造するようになりました。

そのような時代の潮流の中にありながらも、池田屋安兵衛商店は「信用」、「伝統」、「研鑽」という三つの家訓をかたくなに守りながら、反魂丹をはじめとした日本の伝統薬を作り続けています。

特に反魂丹は越中反魂丹といわれており、和漢薬の復活を象徴する薬ですね。

越中反魂丹は、動植物性の生薬を効果的に組み合わせて作られており、ストレスにより乱れた現代人の体の自然治癒力をゆっくり時間をかけて取り戻していきます。


どうですか?和漢薬の考え方は西洋薬と対照的な感じがしますね。

西洋薬は抗生物質を使って病原菌を退治したり、炎症を抑えたりするので即効性がある一方、根本的な体の問題を解決してくれるわけではありません。

じっくり腰を据えて、体を治療したいなら和漢薬も検討に値するということかもしれませんね。

まとめ

今回はくすりの街富山にある老舗の薬屋さん池田屋安兵衛商店を紹介しました。いかがでしたか?

池田屋安兵衛商店は、昭和初期に創業した老舗のお薬屋さん。江戸時代に流通していた和漢薬を「越中反魂丹」の名で現代風にリバイバルさせた薬の名店です。

店内では、丸薬の製造体験ができたり、薬膳ランチを楽しんだりできるので、意外に時間が必要かもしれませんね。

お店の人から和漢薬に関する知識が得られるのもうれしいところ。

なにせ、忙しい現代人は、体の不調を早く治さなければいけないということで、西洋薬に頼りがちですからね。僕は医学薬学に関してかなり疎い方なのですが、体の根本的な問題を解決するために和漢薬について少し勉強してみるのもいいかもと思いました。

皆さんも池田屋安兵衛商店で自分にぴったりの和漢薬を発見できるといいですね。

それでは。最後まで記事をご覧いただきありがとうございました。

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著者プロフィール
YUICHI
YUICHI
全国通訳案内士
富山県富山市生まれ。観光庁認定英語通訳案内士。
愛知県の航空機関連メーカーで務めたあと、全国通訳案内士国家資格を取得。通訳ガイドとして、訪日外国人の観光ガイドを主に富山、石川、岐阜の観光名所・史跡を案内する。近年はHTML/CSSやPHP、Photoshopなどを使ってWEB制作にも携わっている。趣味はウォーキング、温泉、読書、料理など。

「せっかく富山に来たのなら、たくさん楽しんでいってくださいね!」
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