富山市

サウナの聖地【スパアルプス(富山市)】へ行ってみた(宿泊も可)

YUICHI

スパアルプスは、富山市でちょっと格上のサウナ体験を探している人におすすめの施設です。

2021年「ととのう」という言葉が、流行語大賞にノミネートされたこともあり、老若男女問わずサウナファンがとても増えました。

そこで注目されたサウナ施設のひとつが富山市にあるスパアルプスです。

スパアルプスは、富山駅から4キロメートルほど離れた山室というエリアにあります。

山室は北アルプス水系の常願寺川にほど近いエリアです。そのため、立山登山をする登山客が疲れを癒すために立ち寄る場所としても人気があります。

今回の記事では、その聖地と言われる宿泊施設について、ひとり旅をしている皆さんのためにしっかりチェックしていこうと思います!

ひとり旅を満喫したらサウナでしっかり体を「ととのえ」ましょう!


スパアルプスへのアクセス

スパアルプスへは、富山地方鉄道「電鉄富山駅」から不二越・上滝線の電車に10〜15分乗って、「大泉駅」で下車します。「大泉駅」は市街地ど真ん中なので、美しい山並みの景色はまだ見えない位置にあります。しかし、富山の街の景観をぼんやり眺めるのもいいものですよ。

駅を出たら、東(立山連峰が見える方)へ歩きます。道路の左側には団地が続き、右側にはセブンイレブンやトヨタモビリティなどのお店が並んでいるのが見えます。

10分歩いていよいよサウナーの聖地、スパアルプスに到着します。

スパアルプスの気になる料金体系は?

以下に、スパアルプスの入館料を表にしました。入館料は入館時に支払うものです。

スパアルプスの料金体系は少し複雑です。入館料金について、通常料金と3時間コース料金が設定されており、男性、女性、会員であるかどうかによっても料金が異なります。当記事では、とりあえず非会員の料金体系をご案内します。

※館内での食事、カプセルホテル、個室、その他サービス料については、スパアルプス退出時に精算となります。

非会員の入館料金

入館時間 男性 女性
通常コース 4:00-翌1:00 1,900円 1,600円
1:00-4:00 2,800円 2,500円
3時間コース 0:00-4:00 1,400円 1,400円
4:00-21:00 1,300円 1,300円

カプセルホテルは、上記の入館料金に加えて1,000円の利用料が発生します。

つまり、非会員でカプセルホテルを利用して、まともに宿泊したい人の宿泊費用は男性2,900円、2,600ということになりますね。


サウナで「ととのう」ってどういう状態?

ぼくは富山市から手軽に行ける温浴施設(スーパー銭湯、天然温泉など)を15件ほど知っていますが、サウナで「ととのう」体験ができたと感じたのはスパアルプスとサウナタロの2件だけでした。

「ととのう」とは
① サウナルーム(室温90~100℃)で5~10分ほど汗を流す。

② 冷水(水温18~20℃)に2〜3分ほど浸かる。

③ 涼しいところで2~3分ほど休憩する。

④ ①~③を2~3回繰り返す。

「ととのう」とは、つまり心身ともにリフレッシュする状態のことです。「サウナトランス」とも言われ、瞑想効果があるとも言われていますね。

スパアルプスがサウナーの聖地と言われる理由

では、サウナーから聖地と呼ばれている「スパアルプス」の大浴場はどんな感じなのでしょうか。

ぱっと見は、正直どこにでもありそうな温浴施設の浴場にしか見えませんでした。中央には大きな湯舟、右側には打たせ湯、左側には水風呂とサウナがあります。

まずは大浴場の大きな湯舟へ

中央の大きな湯舟も普通な感じ。広い湯舟なので空いている時間帯であれば思いっきり体を伸ばして疲れるのが良いですね。ここで、2~3分ほど湯に浸かりましょう。

蒸気(ロウリュ)の吹き出るサウナ室

室内はウッディーな雰囲気で三段構えのベンチ。下の二段はわりと低温。最上段はちょっと温度が高くなっています。

低温であればストレス発散やリラックス効果が得られるし、高温であれば新陳代謝が活発になりますね。

真ん中にはサウナ用の石が置いてあり、石の上からはアロマ水が落ちてくるようになっています。アロマ水は10~15分間隔で噴き出します。アロマ水が暑くなった石の上に落ちると、蒸気(ロウリュ)が一気に発生し、心地よい熱波が体に吹きかかります。

蒸気が出ているときの湿度と温度の絶妙なバランスがすばらしい!…と感じました。

飲める水風呂?

「ととのう」ための次のステップは水風呂です。じつはスパアルプスがサウナーの間で聖地と呼ばれる理由がここにありました。

それは水風呂の水が飲めるということです。

北アルプス水系の立山連峰から届いた豊富な天然水が掛け流しになっています。厳しい飲用許可を得られた水らしいので安心して飲めますよ。他のサウナ施設と違って水風呂の水が飲めるので、体の外と中が同時に冷やされるのです。

外気浴は石庭で

そして「ととのう」ための最終ステップは休憩です。スパアルプスの大浴場には外気浴のための庭が設えられています。ここでしばらく新鮮な外気に触れているとき…確かにトランス状態になっているのを感じることができました。

あまりに気持ちがいいので、何時間でもそこに居られる気がしました。この感覚はお風呂の数や人の多いスーパー銭湯では得られにくい気がします。

スパアルプスが聖地とされる理由、それは「ととのう」ための3ステップがしっかり実施できる環境があるということなのですね。


館内の設備が充実!もはやスパアルプスから離れられない?

飲める水風呂の存在で一躍聖地と化したスパアルプスですが、館内設備も充実しています。富山で観光を楽しみ、サウナで疲れた体を癒した後はリラックスタイムが待っています。

休憩室のリクライニング席には、ひとつひとつにテレビが備え付けられています。

数に限りはあるけれど小さなテーブルが付いている席もあります。スマホ、ノートPC、雑誌なども置けるので何時間でも居座れそうです(そのまま寝てしまうかも…)

追加料金1,000円を支払えば個室も利用できます。プライベートをしっかり確保したい方におすすめです。

他には、大きな漫画本コーナー麻雀コーナーゲームコーナーリラクゼーションコーナーなどが併設されています。まるで小さな街のようですね。

ちなみに期間限定でビールが安くなる曜日もあるそうです。スパアルプスを訪れる前にしっかりチェックしておきたいところ。

アルプス食堂でプロの料理人が作る富山料理を満喫!

スパアルプスの「アルプス食堂」では、有名ホテルで修業を積んだというプロの料理人による富山料理が食べられます。

富山を訪れたら絶対食べてみたい海鮮系料理。刺身、干物、てんぷらなどバリエーション豊富。

丼物、鍋物も充実しているのでどれも捨てがたい。なんと海津屋の氷見うどんも定食で食べられます。

スパアルプスならではの料理が「アルプス海鮮サラダ」

しゃきしゃきの野菜や糸寒天の上に富山の海の幸がどっさりと盛られたサラダはヘルシーかつ食べ応え抜群です。


女子ひとり旅でも安心の女性専用ルーム

スパアルプスには、女性専用のお食事処、女性専用の休憩室、女性専用のカプセルホテルがあります。

大抵の温浴施設では館内着が用意されていますが、館内着で出歩くのはちょっと抵抗があったり、男性と共通のカプセルホテルだとなかなか落ち着かないですよね…。女性専用の部屋が用意されているのは嬉しい神対応です。

Info.
スパ・アルプス(年中無休)
住所 〒939-8006 富山市山室292-1
TEL 076-491-5510

スパアルプスから観光へ足を伸ばすとしたら?

最後にスパアルプスを起点に観光を考えている方へのアドバイスです。

富山市東部に位置するスパアルプスは、立山黒部アルペンルートや黒部峡谷トロッコ電車など県東部の観光地への旅行に便利。ただし鉄道で移動される方にとってはちょっと移動に手間がかかることに留意してください。

以下が鉄道による各観光地へのアクセス方法です。

  • 立山黒部アルペンルート
    富山地方鉄道「大泉駅」→「南富山駅」→「立山駅」
  • 黒部峡谷鉄道・宇奈月温泉
    富山地方鉄道「大泉駅」→「稲荷町駅」→「宇奈月温泉駅」
  • 富山市内観光(路面電車で岩瀬、ガラス美術館、環水公園にもアクセス可)
    富山地方鉄道「大泉駅」→「南富山駅」→路面電車「南富山駅」



スパ・アルプス まとめ

今回は、サウナーのあいだで聖地と称されているスパアルプスを紹介しました。いかがでしたか?

スパアルプスは、蒸気(ロウリュ)の出てくるサウナ、飲める水風呂、外気浴できる石庭で「ととのう」環境が用意されているところに人気の秘密がありました。

スパアルプスは富山市東部の山室エリアにあるので、立山黒部アルペンルートの旅の起点としても活用できる宿泊施設でもあります。次の富山ひとり旅では、立山黒部アルペンルートへ行った後にスパアルプスで宿泊してみるのもいいと思います。

それでは、最後まで記事をご覧いただきありがとうございました。

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著者プロフィール
YUICHI
YUICHI
全国通訳案内士
富山県富山市生まれ。観光庁認定英語通訳案内士。
愛知県の航空機関連メーカーで務めたあと、全国通訳案内士国家資格を取得。通訳ガイドとして、訪日外国人の観光ガイドを主に富山、石川、岐阜の観光名所・史跡を案内する。近年はHTML/CSSやPHP、Photoshopなどを使ってWEB制作にも携わっている。趣味はウォーキング、温泉、読書、料理など。

「せっかく富山に来たのなら、たくさん楽しんでいってくださいね!」
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