こんにちは。富山観光コンシェルジュのユウナギです。
今回は富山市まちなかを訪れた方にお勧めの松川遊覧船を紹介します。
松川遊覧船は名前の通り、遊覧船に乗って富山市内を西から東へ流れている松川をクルージングできるサービスです。
富山駅から徒歩で10分ほど先にある松川茶屋から乗船できるので、とてもお手軽です。
周辺には、かつて大きくうねって富山市を流れていた神通川の面影が残っているスポットも点在しています。江戸時代の富山の町に思いを馳せながら散策できる場所でもあるので、歴史好きの方も必見ですよ。
松川遊覧船への行き方
松川遊覧船に乗るには、富山駅から南へ10分ほど歩いた先にある松川茶屋で乗船券を購入する必要があります。

路面電車で向かう場合、富山駅 路面電車③番のりばから「環状線」、または④番のりばから「富山大学行」に乗車して、「県庁前」電停で降りて約5分です。
気になる料金は?
松川遊覧船の料金は、桜の開花時期とそうでない時期によって異なります。
通常料金 | スプリングクルーズ期間 (3月下旬~4月下旬) | |
大人 | 1,600円 | 2,000円 |
小人(3歳~小学生) | 750円 | 1,000円 |
松川遊覧船のルート
松川遊覧船は、松川茶屋を中心に西へ10分、折り返して東へ20分、合計約30分の行程です。同じ富山市内の富岩運河水上ラインに比べて、気軽にクルージングを楽しめるのが魅力ですね。
船上の風景

実は、元々神通川は川幅が200メートルの大河川であり、明治時代の改修工事以前は大きく蛇行していました。
改修工事が完成した後も、当時の人々は神通川の川の流れを後世に伝えたいと考え、幅を10メートルまで狭めて川を残すことにしました。それが現在の松川の姿です。
神通川上流方向へ
松川遊覧船は、松川茶屋を出発し、まずは松川を西(上流)へ向かいます。

朱塗りの七十二峰橋、路面電車の通過する安住橋、かつて船を並べて繋いだ舟橋などのユニークな橋が観られます。


神通川下流方向へ
松川遊覧船は、上流方向を鱒寿しストリートのある七軒橋付近で折り返します。
そして、再び富山城址公園や松川茶屋へ戻った後、今度は東(下流)へ向かいます。

下流には富山市役所や市電通りが縦断する桜橋などを頭上に観ることができます。桜橋や周辺の建造物は大正時代に建てられたもので、歴史的な風情を楽しめるエリアです。
周辺の散策スポット
松川遊覧船のコース周辺には、明治以降近代化を進めてきた富山市の発展の過程をうかがい知ることができる場所が幾つもあります。遊覧船の後に散策してみるのもいいですよ。
七軒町エリア
七軒町エリアでは松川から北へ向かうと、ほんのわずかに勾配が見られます。

ここには蛇行部分の神通川だったころの土手があったようです。当時の神通川のスケールの大きさに驚かされますね。
歩道には舟橋の舟をあしらった模様が描かれており、なんともニクい演出。

舟橋の南側には鱒寿司店が点在しています。富山藩の足軽たちがこの流域で魚を獲ってお寿司のネタにしていたそうなので、このエリアには鱒寿司店が多いのですね。
松川茶屋と滝廉太郎
実は乗船場のある松川茶屋も見逃せません。実は富山市って滝廉太郎が幼少時代を過ごしたことのある町なのですよ。
松川茶屋の中には滝廉太郎記念館があります。館内には滝廉太郎の銅像やピアノが設置されており、同氏が当時富山で生活していた様子がわかるようになっています。

滝廉太郎は、幼少期に過ごした富山市で音楽の感性を培ったと言われていますね。
富山市役所~桜橋
松川茶屋を東へ進んだところで見えてくるのが、富山市役所と桜橋です。
富山市役所は何度か建て替えられた経緯があり、現在は5代目です。天辺のアンテナまで約100メートルあり、現代風のスタイリッシュな建物です。展望塔からは富山平野、能登半島、立山連峰などが見渡せるビュー・ポイントとして賑わっています。

桜橋は市電通りと交差しており、周辺は橋を含めて古き良き日本を感じられる建造物が多いです。

遊覧船に乗りながら、大正ロマンに思いを馳せてみるのもいいですね。
まとめ
本記事では、富山市で楽しめる松川遊覧船についてご紹介しました。いかがでしたか?
松川遊覧船の乗り場は富山駅から歩いて10分先にあり、乗船時間は30分。とてもお手軽な観光スポットです。
松川は四季折々の風情を感じられる川です。また、クルージングの間は、鱒寿司店が点在するエリアやユニークな橋を下から見上げたり、スタイリッシュな富山市役所や大正ロマンを感じさせる市電通りなど見どころが満載です。
松川遊覧船は、富山市を1~2時間程度サクッと散策したい方にはお勧めのクルージングです。ぜひ富山市観光を計画されているなら、旅程に組み込んでみてくださいね。
それでは。最後まで記事をご覧いただきありがとうございました!