投稿者: YUICHI

  • 【世界遺産五箇山】白川郷との違いは?おすすめの宿泊施設や名物も紹介!

    【世界遺産五箇山】白川郷との違いは?おすすめの宿泊施設や名物も紹介!

    今回の記事では、富山県南西部にある五箇山合掌造り集落を紹介します。

    五箇山合掌造り集落は日本の原風景が観られる観光地として人気があります。

    五箇山は、「ごかやま」という読み方になります。菅沼地区と相倉地区で構成されており、1995年に白川郷荻町地区とともにUNESCOの世界文化遺産に登録されました。

    白川郷・五箇山の合掌造り集落は、いずれも山あいに佇む集落です。作地面積が少なく、冬には降雪の多い地域。人々は互いに協力し合って、雪や雨風の脅威に耐えうる家を建て、そこで生活を営んでいます。

    合掌造りの家屋に見られる昔ながらの建築形態には、歴史的・文化的価値があると評価され、世界遺産に登録されました。

    五箇山へのアクセス

    五箇山へ行くときは高岡駅または新高岡駅から世界遺産バスを使うのが最も便利です。

    他の地域から各集落へ行くときは以下のようになります。

    所要時間
    富山から約2時間富山駅-(あいの風とやま鉄道)→ 高岡駅-(世界遺産バス)→ 菅沼、相倉
    金沢から1時間10分金沢駅-(北鉄バス)→ 菅沼相倉は降車不可
    東京から約4時間30分東京駅-(北陸新幹線)→ 新高岡駅-(世界遺産バス)→ 菅沼、相倉

    白川郷と五箇山の違い

    以下が大まかな白川郷と五箇山の違いです。

    白川郷五箇山
    都道府県岐阜県富山県
    江戸時代の行政区分天領(幕府直轄地)加賀藩
    合掌造り家屋の数60棟(明善寺庫裏含む)相倉20棟、菅沼9棟
    建築形態切妻造り入母屋造り
    茅葺の刈り方きれいに揃えて刈られている
    (力強い印象)
    丸めに刈られている
    (優美な印象)
    玄関屋根の斜面側屋根の妻側
    文化的特徴どぶろく祭り、
    報恩講(仏教の催事)
    こきりこ節

    白川郷の合掌造り家屋(補足)

    白川郷の合掌造り家屋は、以下の理由で妻(屋根の無い部分)が南北に向けられています。

    • 茅葺屋根は一日中日が当たり、融雪を促進できる
    • 風の当たる面積を少なくできる(白川郷は南北から強い風が吹くという地形的特徴があるため)
    • 夏は逆に屋根裏部屋の窓を開放し、風通しを良くして飼育している蚕が暑さで弱らないようにする

    五箇山の合掌造り家屋(補足)

    五箇山の合掌造り屋根は、入母屋造りに近い構造です。白川郷よりも湿気が多く重い雪が降る(積雪は50〜150cm程度)ため、白川郷よりも屋根の傾斜角度が大きいのが特徴です。

    このように違いを見ていくと、白川郷が江戸幕府の影響が強いのに対し、五箇山は加賀藩の影響で上品なイメージに仕上がっています。また、地理的条件や気候によっても建物の構造に違いが見られますね。

    五箇山合掌造り集落で宿泊できる?

    相倉合掌造り集落では、なんと合掌造り家屋に宿泊することができます。ただし、一日一組(2~4名)限定なので皆さんの旅行日が宿泊できるかどうか問い合わせてみることをお勧めします。

    INFORMATION 勇助

    住所:〒939-1915 富山県南砺市相倉591
    料金(一名あたり):大人2名 13,000円、大人3名 12,000円、大人4名 11,000円、子供(5歳以上、小学生まで) 8,000円

    ※2023年9月より料金(一名あたり):大人2名 14,000円、大人3名 14,000円、大人4名 13,000円、子供(5歳以上、小学生まで) 10,000円

    TEL:0763-66-2555

    URL:https://yusuke-gokayama.com/guesthouse

    大自然に包まれた合掌造り集落に宿泊し、囲炉裏を囲んで頂く食事は格別な思い出になりますよ。

    五箇山合掌造り集落の名物は?

    五箇山では、庄川の清らかな水で育ったイワナ山菜天ぷらそばなどを食べられます。富山県といえば魚が美味しい県として知られていますが、五箇山は内陸、しかも飛騨山脈の山々に囲まれているので山の幸が美味しい場所です。

    それらの名物を網羅的に提供しているのが相倉合掌造り集落の「お休み処・茶屋 まつや」です。

    INFORMATION お休み処・茶屋 まつや

    住所:〒939-1915 富山県南砺市相倉445

    営業時間:8:00-17:00

    定休日 :年中無休

    TEL:0763-66-2631

    そもそも合掌造りって?

    合掌造りの家は海外の人から見れば大変珍しいもの。それだけに白川郷と五箇山は人気の観光地です。

    とはいえ、僕たち日本人にとってもあまり馴染みのない建物ですよね。そもそも合掌造りってどんな建物で、どんな目的をもって建てられたのでしょうか?

    ここでは五箇山の合掌造りの家を例に、家の構造について少し触れていきます。

    合掌造り家屋の形態

    合掌造りの家の特徴として最初に挙げられるのは、急傾斜の屋根を持っているということ。

    屋根の形状が合掌しているようにみえるから「合掌造り」と呼ばれています。

    五箇山の合掌造りは「入母屋造」に分類され、以下の2種類の屋根を組み合わせているのが特徴です。

    • 切妻屋根:柱のないA型の屋根。
    • 寄棟(よせむね)屋根:四方が壁に向かって下り勾配になっている屋根

    合掌造りにするとどんなメリットが?

    実は合掌造りの家って、皆さんが思っているよりも高機能な家なのですよ。

    切妻屋根は柱を使わないため、2階に広い作業場を設けるための十分なスペースを作ることができます。

    また、2階の部屋では室内に太陽光をふんだんに取り込んだり、風通しを良くしたりできます。このことは養蚕を行うために必要なことです。

    しかし、切妻屋根は棟方向に働く力には弱いです。そこで、1階には切妻屋根の重みや風・地震による水平荷重に耐えられる丈夫な寄棟屋根を採用しています。

    白川郷や五箇山地域など農作物が栽培できない地域では、養蚕は重要な産業の一つ。そのため、合掌造りの家屋は養蚕の作業場を確保するために最適化されているのです。

    積雪による被害を防ぐ工夫

    五箇山には、僕たちが体験したことのないほど厳しい冬の暮らしがあります。 そのため、コミュニティはこの困難に対処するために、丈夫で機能的な家を作る必要がありました。

    前項でも触れましたが、屋根には柱を使わない切妻構造を採用しているため屋根の傾き調整が容易です。

    日本の住宅では45度の屋根が一般的です。 しかし、合掌造りの家は積もった雪が滑り落ちやすくするために60度になっています。

    また、合掌造りの家の隣には小さな池が設けられていることもあり、積もった雪を溶かすのに役立ちます。

    複数の機能を備えた間取り図

    合掌造りの家の間取りも機能的です。

    「イデ」と呼ばれる部屋は、家族の儀式や仏事などに使用され、日光が十分に確保できる方角に配置されます。催事、仏事などにお客様を招待するなら、光の加減って結構重要ですよね。

    「オエ」は、デエとニワ(台所と仕事場)の間にある、客室や仕事場として使われる大きな部屋です。

    合掌造りの家は、仕事場にもなるしプライベートの空間にもなるわけですね。白川郷と五箇山の合掌造りの家には、本当に人間が厳しい自然を生きていくための知恵が詰め込まれているようです。

    まとめ

    今回は、1995年に世界遺産に登録された富山県の五箇山合掌造り集落について、同じく登録されている白川郷合掌造り集落との比較をしながら紹介させていただきました。

    飛騨山脈の山あいにある五箇山合掌造り集落は、山の中に佇んでいることから、決して楽な自然環境にはありません。

    しかし、厳しい自然環境の中で育まれた人の知恵や独特の文化が息づいている地域です。

    都会での生活からちょっと抜け出して、週末にでも合掌造り集落に滞在してみるは新鮮な体験になります。

    ぜひ富山観光をご検討中の方は、五箇山の合掌造り集落を訪れることも選択肢に入れていただければと思います。

    それでは。記事を最後まで読んでいただきありがとうございました。

  • 【写真あり】瑞龍寺(富山)の行き方、見どころ、所要時間などを解説

    【写真あり】瑞龍寺(富山)の行き方、見どころ、所要時間などを解説

    富山県高岡市にある瑞龍寺は、加賀藩二代目藩主前田利常が、初代藩主利長の菩提をとむらうために建てられたお寺です。1997年に山門、仏殿、法堂が国宝に指定されました。

    実は2022年に国宝指定された勝興寺(1471年建立)よりも新しい曹洞宗のお寺で、境内の芝の青さやシンメトリカル(左右対称)な外観が大変美しく、訪れる人々を魅了します。

    瑞龍寺へのアクセス

    瑞龍寺へはJR「新高岡駅」とあいの風とやま鉄道「高岡駅」のあいだにある寺院です。どちらからも歩いて10~15分ほどの距離にあります。

    富山駅、金沢駅から瑞龍寺へ行くときは以下のようになります。

    所要時間行程
    富山から30~40分富山駅-(あいの風とやま鉄道)→ 高岡駅-(徒歩/バス)→瑞龍寺
    金沢から50分金沢駅-(IRいしかわ鉄道)→ 高岡駅-(徒歩/バス)→瑞龍寺
    東京から2時間30分東京駅-(北陸新幹線)→新高岡駅-(徒歩/バス)→瑞龍寺

    瑞龍寺の見どころ・拝観所要時間

    瑞龍寺は、一般的な観光客からお寺好きの人まで様々な人が拝観するので、所要時間は1~3時間とまちまちです。

    瑞龍寺は敷地が大変広く、国宝に指定された山門、仏殿、法堂のほか、重要文化財に指定された総門、僧堂(禅堂)、大庫裡(台所)、回廊、そしてトイレの神様として親しまれている烏蒭沙摩明王(うすさまみょうおう)など見どころが満載です。

    お寺が好きな人なら拝観だけではなく、住職さんやボランティアガイドさんから説明を受けたりするでしょうから、2時間程度ほしいところです。

    国宝に指定された山門、仏殿、法堂。その理由とは

    瑞龍寺の伽藍は、鎌倉時代に中国から禅宗とともに輸入された、七堂伽藍という建築様式をベースに建てられています。

    総門(重要文化財)、山門(国宝)、仏殿(国宝)、法堂(国宝)がひとつの直線上に配列されており、それぞれの建物がシンメトリカル(左右対称)な形状をしています。

    またその直線を挟んで、左に僧堂(重要文化財)、右に大庫裡(重要文化財)が配置されており、それぞれが回廊によってつながれています。また、上空から見たその伽藍配置もシンメトリカルな形状をしているのだから驚きですよね!

    このように、瑞龍寺は大規模な禅宗寺院の七堂伽藍を現在も当時の姿そのままに残しており、歴史的・文化的価値の高さから国宝に指定されているのですね。

    烏蒭沙摩明王(うすさまみょうおう)はトイレの神様!?

    烏蒭沙摩明王は、禅宗の世界で「東司(とうす)の守護神」と呼ばれています。瑞龍寺では、本物が法堂で、レプリカが回廊で祀られています。

    明王様がスゴんで左足を高くあげ、いまにも不浄な亥(いのしし)に罰を下そうとしている様子が鮮烈に分かりますよね。

    頼りない表情を見せる亥が、ウチのわんこを思わせて、なんとも笑えます。

    東司とはいわゆるトイレのこと。そのため、烏蒭沙摩明王は植村花菜さんのヒット曲「トイレの神様」と掛け合わせて人気を博している明王様なのです。

    瑞龍寺ではライトアップイベントも

    国宝瑞龍寺では、定期的にライトアップ+αのイベントが開催されています。

    以下は仏殿を使ったプロジェクションマッピングです。7種類の光のファンタジーが楽しめます!

    ライトアップだけでもワクワクするのに、門前市や夏祭りまで楽しめるので、もはや行かなかったら人生損をするレベルです!(←言い過ぎかも)

    まとめ

    今回の記事では、富山県高岡市のまちなかに佇む国宝瑞龍寺を紹介しました。

    瑞龍寺は、1997年に国宝指定された仏殿、法堂、山門のほか、境内に敷きつめられた青い芝生や白い砂利、そして全体的にシンメトリカルな外観など見どころが大変多い寺院です。

    お寺好きな人も、それほど好きではない人も、高岡に立ち寄ったらぜひ観ておきたい伽藍です。

    皆さんも富山県西部を観光する際は、ぜひ瑞龍寺に立ち寄ってみてください。ついつい長居したくなるかもしれないので、半日くらいの旅程を確保しておいてくださいね!

    それでは。記事を最後まで読んでいただきありがとうございました。

  • 勝興寺(富山)の見どころは?|国宝に選ばれた理由や七不思議を紐解く

    勝興寺(富山)の見どころは?|国宝に選ばれた理由や七不思議を紐解く

    2022年12月12日、富山県高岡市の寺院である勝興寺(読み方:しょうこうじ)の本堂大広間式台が国宝に指定されました。

    勝興寺を訪れた人からは「大変すばらしいお寺。なぜもっと早く国宝に指定されなかったのか」という声が聞かれます。

    今回の記事では、知名度が飛躍的に高まった勝興寺への行き方や見どころについて紹介していきます。

    勝興寺への行き方

    勝興寺へは、あいの風とやま鉄道「高岡駅」からJR氷見線の電車に乗って「伏木駅」で下車。そこから徒歩7分で勝興寺に到着します。

    他の地域から勝興寺へ行くときは以下のようになります。

    所要時間行程
    富山から40~50分富山駅-(あいの風とやま鉄道)→ 高岡駅-(JR氷見線)→ 伏木駅-(徒歩)→勝興寺
    金沢から50~60分金沢駅-(IRいしかわ鉄道)→ 高岡駅-(JR氷見線)→ 伏木駅-(徒歩)→勝興寺
    東京から2時間30分東京駅-(北陸新幹線)→高岡駅-(JR氷見線)→伏木駅-(徒歩)→勝興寺

    勝興寺は意外な人が住職を?

    江戸時代の話ですが、実は加賀前田家のお殿様が住職を務めていた時期がありました。

    お殿様の名前は10代藩主・前田治脩(まえだ はるなが)

    前田治脩は5代藩主前田吉徳の10男であり、もともと藩主の座など到底望める人物ではありませんでした。

    父親が5代目なのに息子が10代目…。そのように聞くとすぐに気付くと思いますが、6代から9代までの藩主は皆治脩の兄たちなのですね。

    色々な理由でお兄さんたちを早く亡くしてしまったようです。加賀百万石の藩主が短期間に5人も交代したのだから、藩財政は大変な痛手を被ったことは容易に想像ができますね。

    そんなわけで、藩主になれるなんて思いもしなかった治脩は出家して勝興寺の住職を務めていたのでした。

    ところが兄たちが早世したことで、治脩は再び俗世に戻り、10代藩主を務めることになったのです。

    大変珍しい経歴のお殿さまなのですね。

    本堂の大きさが江戸時代最大規模

    勝興寺の本堂は全国9番目の規模を誇ります。

    前田治脩は、還俗して藩主になったとき、次の住職に建て替えを命じました。

    そして、上方(大坂・京都)からやってきた浄土真宗門徒を手厚く受け入れるために、大きな資金を投入して本堂を整備しました。

    本堂の建築には本願寺の宮大工が関わっており、見応えのある装飾彫刻が施されています。

    大広間・式台も国宝指定

    先に述べたように、加賀藩と勝興寺は大変高いホスピタリティ精神を持っていたようで、浄土真宗門徒を大変手厚く受け入れていたようです。

    その厚遇ぶりは拡張整備の規模の大きさに現れているようですね。

    大広間の畳は2列から3列に広げられたり、格式の高い浄土真宗スタイルの対面所(賓客向けの応接間)を設けたりしたところに現れています。

    勝興寺の七不思議とは?

    実は勝興寺には七不思議と呼ばれる言い伝えが残っています。

    実ならずの銀杏

    お寺の前庭にある樹齢300年ほどの銀杏の木は、ある時からまったく実を付けなくなったと言われています。

    昔、木から落ちてくる銀杏の取り合いで、子供たちがけんかしている様子を見ていた住職が実をつけなくなるお経を唱えたことが原因だそうです。

    しかし、銀杏には雄の木と雌の木があるらしく、そもそも雄の木は実ができないそうですが…。

    天から降ってきた石

    江戸時代後期、国分の浜(雨晴海岸付近)に天から石が落ちてきたと言われています。

    実際には安山岩という火山岩の一種らしく、隕石ではないので、天から降ってきたというのは少し大げさかもしれませんが、そのように信じられていたようです。

    水の枯れない池

    昔、勝興寺で火事があったときに、竜がこの池の水を口に含んで火を消したという伝説が残っていたようです。そのため、どんな干ばつにも負けない(干上がらない)池と言われています。

    そもそも、勝興寺の建てられた場所は、湧き水が湧くようなので干上がることはなさそうです。

    屋根を支える猿

    本堂の4隅上部には、屋根を支えている猿のような生き物の彫刻が見られます。

    住職の方の説明によると、正体は天邪鬼(あまのじゃく)らしいですね。

    へそ曲がりな天邪鬼が重力に逆らってお寺の屋根を支えているのだそう。

    面白い発想ですよね!

    魔よけの柱

    本堂は基本的に欅(けやき)の木で造られているようですが、一か所だけ桜の木を逆さに取り付けた場所があります。

    耐用年数の短い桜を逆さ柱(さかさばしら)として立てることにより寺院の不完全さを演出し、魔除けの効果を得ていると言われています。

    雲龍の硯(すずり)

    もともと宝物子で厳重に保管されていたものですが、今では本堂で見られるようになりました。

    なんでも蓮如上人の愛用品らしいです。門徒さんにとっては、大リーグ大谷選手のバットのように、憧れのアイテムなのかもしれませんね。

    そんなレアアイテムの硯からは、自然に水が湧き出るという言い伝えが残っています。

    それは本当に言い伝えでしかなさそうな感じですね…(汗)

    三葉の松

    日本では珍しく、3枚葉っぱがついている松の木です。

    この松の木から本当に3枚葉を見つけられた人は幸せになれるという言い伝えがあります。

    まとめ

    今回は富山県で2番目に国宝指定された勝興寺をご紹介しました。

    多少いまさら感がなくもないですが、勝興寺は2022年12月12日に国宝指定を受けました。

    勝興寺は、畿内(現・近畿地方)からの多くの門徒を受け入れるために、前田藩や本願寺は大きな資金を使って蘇らせた立派な寺院です。

    七不思議という不思議なエピソードも残っており、見学しているとあっというまに時間が過ぎ去っていくはずです。ちなみに、寺社仏閣に興味のなかったうちの家内が絶賛していたくらいですので、相当見応えのあるお寺のはずですよ。

    ぜひ富山旅行の思い出に勝興寺訪問を加えてみてくださいね。

    それでは。

  • 富山のクルージング まとめ|料金、運行期間、所要時間、申込方法を解説

    富山のクルージング まとめ|料金、運行期間、所要時間、申込方法を解説

    富山県といえば、海、川、湖など、水資源に恵まれた県として知られていますね。

    そんな富山県には、クルーズ船に乗って運河や湾岸を周遊できるコースが数多くあります。

    ほとんどのクルージングサービスは春から秋にかけて運行しています。皆さんの好みや旅程に応じて、気になるものを選んでみてくださいね。

    各クルージングへの行き方、料金、申込方法

    以下に富山県内でご利用いただける代表的なクルーズ船の詳細をまとめました。

    所要時間や申し込み方法はサービスによってまちまちなので、皆さんの旅程に合わせて検討してみてください。

    クルージング名運行期間料金所要時間申込方法
    富岩水上ライン3月下旬~11月下旬大人1,700円
    (路面電車片道乗車券付き)
    約60分・WEB予約
    ・環水公園内乗船場
    ・路面電車等公共交通案内所
    ・岩瀬カナル会館
    松川遊覧船3月下旬~11月下旬大人1,600円
    3歳~小学生750円
    約30分松川茶屋(個人予約不可)
    富山湾クルージング4月中旬~11月下旬大人1,200円
    小中学生600円
    約40分・WEB予約
    ・ホタルイカミュージアム
    ・電話 076-476-9307
    氷見沖クルージング5月上旬~10月下旬大人1,200円
    小学生600円
    約25分氷見市漁業文化交流センター(個人予約不可)

    ※詳細な運行期間については年によって変わるので、おおよその期間で紹介しています。

    富山市のクルージング

    富山市には、自然が生み出した大きな河だけでなく、人の業で造られた運河もあります。

    以下のクルージングは、富山駅からほんの10~15分ほど歩いたところに受付場所があります。とても気軽にクルージングを楽しめるのでお勧めですよ!

    富岩運河水上ライン(富山市)

    「富岩運河水上ライン」とは、「世界一美しいスターバックス」で有名な富岩運河環水公園と富山湾に面した港町岩瀬を結ぶ水上バスのことです。

    環水公園は、富山駅の北側にかつて存在していた鉄道跡地や舟だまりなどの遊休地を、富山県や富山市が「とやま都市MIRAI計画」に基づいて整備した水辺の空間。

    そして岩瀬は江戸時代に北前船の交易で栄えた商家が軒を連ねる港町です。

    水上ラインに乗れば、たったの1時間の乗船時間で富山市が放つ新旧の魅力を感じることができますよ。

    松川遊覧船

    松川遊覧船は富山市を東西に流れている松川で運行されている小さなクルーズ船です。

    江戸時代まで暴れ川として知られていた神通川は富山城の周辺を蛇行していました。明治時代以降日本の近代土木技術のおかげで、神通川本流は南北を流れる富山県中央部の大動脈に、蛇行部分で川幅約200メートルもあった神通川は約10メートルの小さな川に姿を変えました。この小さな川が松川です。

    松川べりは「日本の桜名所100選」のひとつとして知られているほか、様々な彫刻が立ち並ぶ彫刻公園としても整備されています。いちばんお勧めしたい季節は春。ぜひ遊覧船で桜のトンネルをくぐり抜ける体験をしてみてください。

    富山湾沿岸のクルージング

    富山湾といえば、「世界一美しい湾クラブ」に加盟していたり、国土交通省の「ナショナルサイクルルート」にも「富山湾岸サイクリングコース」として指定されていたりと、大変魅力度の高い湾のひとつです。

    富山湾を航行する代表的なクルージングには、滑川漁港からでている富山湾クルージングと氷見漁港からでている氷見沖クルージングがあります。

    富山湾クルージング(滑川市)

    富山湾クルージングでは、富山湾のほぼ中央に位置する滑川漁港から、沖合1000メートル、水深100~200メートルの位置まで船で周遊します。

    引用元:富山湾クルージング公式サイト

    富山湾から、標高3000メートル級の立山連峰や、早月川扇状地に架かっている10の橋を同時に眺められるという何とも贅沢なコースです。

    富山湾は深さ1200メートルにも及ぶ大きな湾であり、太平洋側の駿河湾や相模湾とともに日本三大深湾のひとつです。南に位置する富山平野や立山連峰、北西に位置する能登半島に囲まれています。

    また、富山湾には約500種の魚が生息していると言われており、「天然のいけす」とも称されているほど、魚にとって人気の湾なのです。

    氷見沖クルージング(氷見市)

    氷見沖クルージングは、富山湾クルージングと同じく富山湾を周遊するクルージングです。

    印象元:氷見沖クルージング公式サイト

    航行中に阿尾城跡や氷見沖に設置された定置網漁業の様子を観られるのが特徴。

    氷見は県西部の町なので、残念ながら立山連峰は見づらいですが、船上からはウミネコゆりかもめが飛び交う様子や運が良ければイルカも観ることができ、まるで海上動物園のようなクルージングです。

    お勧めの季節は何といっても夏ですね。潮風に吹かれながら、ゆりかもめやイルカと一緒に楽しめるクルーズ船に乗って、さわやかな夏の思い出を作りましょう。

    富山のクルージング まとめ

    今回の記事では、富山県で運行しているクルージングサービスをまとめてみました。

    富山湾や立山連峰などダイナミックな自然景観や卓越した土木技術によって生まれた文化財を有する富山県では、数多くのクルージングサービスも体験できます。

    富山駅から気軽にクルージングを楽しむなら富岩運河水上ラインや松川遊覧船、富山湾をがっつりクルージングするなら富山湾クルージングや氷見沖クルージングがお勧めです。

    各種クルージングサービスは、春、夏、秋といった暖かい時期に利用できます。

    立山黒部アルペンルートや黒部峡谷で富山県の雄大な山の魅力を味わった方は、次に富岩運河や富山湾で水と親しむ旅を楽しんでみてはいかがでしょうか?

    それでは。記事を最後まで読んでいただきありがとうございました!

  • 【とやマルシェ】お寿司、お土産おすすめは?便利な富山駅構内の施設を網羅的に紹介!

    【とやマルシェ】お寿司、お土産おすすめは?便利な富山駅構内の施設を網羅的に紹介!

    とやマルシェは、JR富山駅構内東側にある商業施設です。富山ならではの飲食店や土産物店が集結しており、とても便利な施設です。

    とやマルシェの正式名称は「きときと市場とやマルシェ」です。県外から富山を訪れた皆さんは「きときと市場」って名前で覚えてしまいそうですが、富山県内には似たような施設に「きっときと市場」という商業施設があります。

    紛らわしいので、富山駅の案内所で「きときと市場とやマルシェ」への行き方を訊ねるときは、必ず「とやマルシェはどこですか?」と訊くようにしましょう。

    「きときと市場」と言ってしまうと、新湊という、富山から20キロメートルも離れた町にある施設を紹介されてしまいますのでご注意ください。

    とやマルシェの飲食店

    とやマルシェに入居している飲食店は、白えびやブラックラーメンなど、いずれも富山ならではの食事が楽しめるお店ばかり。富山初訪問の皆さんは、まずとやマルシェのお店で富山の味を試してみましょう。

    白えび亭

    もはや言うまでもないくらい全国的な知名度を獲得した白えび料理。

    その中でも白えび亭は「白えび天丼」を生み出した元祖と名乗れるほどのお店。白えび亭では、毎朝新湊漁港から直送される白えびを使っており、色々なバージョンの白えび料理を味わうことができます。

    廻る富山湾すし玉 富山駅店

    富山、石川両県で水揚げされた新鮮な魚介類をネタに頂ける富山県内人気ナンバーワンの回転寿司チェーン店。せっかくグルメでバナナマンが本店へ食べに行ったことでも知られています。

    とやマルシェ公式サイトより抜粋

    西町大喜

    昭和22年に創業した元祖富山ブラックラーメンのお店。戦後日本の経済復興を担った肉体労働者のため、塩分高めのラーメンを提供していたお店が今でも地元民に愛されています。

    初めて西町大喜のラーメンを食べる人はその塩辛さに度肝を抜かれることでしょう。ただし、本当に塩辛いので、健康に注意が必要な人は気を付けてくださいね。

    とやマルシェの食品・お酒

    富山や石川など北陸地方は押し寿司、昆布締め、一夜干しなど独特の食文化が魅力の地域です。とやマルシェでは日本海や北アルプスの雄大な山々で育まれた良質の食材と人の業で生まれた食文化に触れられます。

    越中鱒寿司 富乃恵

    富山市内に点在するこだわりのます寿司店がとやマルシェに集結!ます寿司はお店によって塩や甘味、旨味の加減が異なっており、好みも人によって様々。

    富乃恵では、各ブランドのます寿司の特徴を示したチャートを見ることができるので、自分にとって最高のます寿司に出会える手がかりを得られるはずです。

    とやマルシェ公式サイトより抜粋

    ダシの三幸

    出汁のみを取り扱っている珍しい店。鯛やふぐ、うなぎなど日本人なら皆好きな魚のほか、北陸の高級魚であるのどぐろも使われています。

    蒲鉾本舗 河内屋

    とやマルシェ公式サイトより抜粋

    魚津に本店のある蒲鉾専門店。選りすぐりの材料と立山連峰の伏流水を使って、手間暇かけて練り上げた逸品揃いの蒲鉾屋さんです。

    味の十字屋

    とやマルシェ公式サイトより抜粋

    漬け魚、一夜干しなど北陸の伝統の味を求めるなら味の十字屋がいちばん。味の十字屋は海、山、野、川から生まれる幸を色々な形で商品化しています。

    とやま地酒本舗 蔵の香

    とやマルシェ公式サイトより抜粋

    砺波の人気造り酒屋である若鶴酒造(株)の直営リカーショップ。主に同社の日本酒主力ブランドの「苗加屋」や北陸唯一のウイスキー蒸留所である三郎丸蒸留所の「十年明」や「SUNRISE」などを取り扱っています。

    富山の水と米を原料にお酒を造っているので美味しさは折り紙付きです。

    とやマルシェのお菓子

    富山には個性的な和菓子のお店が数多くあります。食品同様、いずれも個性的な形や味を持つものばかりなので、商品を観ているだけでも楽しめると思います。

    とやま銘菓

    富山のれん会が経営する和菓子銘菓のお店です。富山県内の和菓子メーカー18社の和菓子が集結しています。和菓子好きの人は絶対に外せないお店ですよ!

    取り扱い銘菓には以下のようなものがあります。

    中尾清月堂「中餅」、月世界本舗「銘菓月世界」、美都家「反魂旦」、富山不破福寿堂「鹿の餅」、おがや「銀杏餅」、佐々木千歳堂「みかさ山」、林昌堂「くろみつ玉天」

    七越

    昭和時代からロングセラーの大判焼(今川焼)のお店。丁寧な焼き加減と赤あん、白あんの上品な甘さが魅力の和菓子です。富山市内では大和百貨店やショッピングセンターアピアでも販売しており、富山で最も慕われているお菓子といっても過言ではありません。

    とやマルシェ公式サイトより抜粋

    フルール・リブラン

    和菓子も洋菓子も製造しているというマルチタレントのお店。基本は洋菓子の店なので、主力商品はケーキ。生クリームは甘さ控えめで大変上品。健康に気を使っている人にも食べやすくなっています。

    とやマルシェの雑貨・工芸品

    富山や石川は、加賀前田家が領民に奨励した経緯もあって、卓越した伝統文化や伝統工芸が華開いた地域。とやマルシェでは、気軽に北陸の伝統工芸に触れる機会があります。

    ふるまい屋 富山駅店

    ふるまい屋には、富山県内の優れた工芸品が集結しています。富山で盛んな伝統工芸をささっとチェックしてきましょう。もちろん気に入った工芸品があれば買ってみてくださいね(笑)


    とやマルシェ公式サイトより抜粋
    • 富山ガラス 富山市はガラス工芸の盛んな街。富山のガラス製品を置いて日常空間に彩りを
    • 高岡鋳物 おちょこや徳利、食器など能作ブランドの錫製品
    • 越中和紙 八尾、五箇山など山あいの町で生まれる紙の芸術は必見です
    • 城端絹織物 城端は養蚕業の盛んな五箇山に近いことから絹織物の製造が盛んな町です
    • 井波彫刻 井波は精巧な木彫りを魅せてくれる職人の町。県内の大きな古民家であれば高確率でお目にかかれます

    その他の便利なサービス

    とやマルシェには、手荷物預かりサービスやATM、外貨両替機、モバイルバッテリーサービスなど、痒い所に手が届くサービスが色々あります。しっかり活用して快適に富山旅行を楽しみましょう!

    O’CLOCCA by LO CCO

    O’CLOCCA(以下オクロッカ)は荷物の置き場に困っている観光客の強い味方。商品の配送や荷物の一時預かりなどに対応している施設です。


    とやマルシェ公式サイトより抜粋

    INFORMATION O’CLOCCA by LO CCO
    営業時間:9:00-20:30
    TEL:076-471-6640

    JR富山駅構内のコインロッカーは埋まりやすいので(特にイベント・コンベンション開催日は注意)手荷物預かりサービスを利用するのも一つの方法ですよ。クール便にも対応しているから生ものでも安心です。

    料金
    手荷物一時預かり(小)800円(税別)
    手荷物一時預かり(大)1,000円(税別)

    手荷物預かりは当日のみ。時間外になったら、着払いで荷物が自宅に発送されます。

    とやマルシェ まとめ

    今回はJR富山駅構内にある便利な商業施設とやマルシェを紹介しました。

    とやマルシェには、富山ならではの飲食店のほか、食品、お菓子、お酒のお店も入居しており、新幹線駅直下に立地している利便性から、観光客の皆さんにとても好評の商業施設です。

    富山には人気のお店が多く点在していますが、わざわざ足を運ぶとなると少し大変…。そのため、とやマルシェは、皆さんに富山の厳選されたグルメや工芸品に少しでも多く触れてもらうという重要な役割を担っています。

    富山を訪れるとどうしても、あれも食べたい、これも食べたい、あれも欲しい、これも欲しいって出てくると思うんですよね。そんな時はまずとやマルシェに立ち寄ってみましょう。

    きっと皆さんを満足させるお店があると思いますよ。

    それでは。記事を最後まで読んでいただきありがとうございました!