【写真あり】瑞龍寺(富山)の行き方、見どころ、所要時間などを解説
富山県高岡市にある瑞龍寺は、加賀藩二代目藩主前田利常が、初代藩主利長の菩提をとむらうために建てられたお寺です。1997年に山門、仏殿、法堂が国宝に指定されました。
実は2022年に国宝指定された勝興寺(1471年建立)よりも新しい曹洞宗のお寺で、境内の芝の青さやシンメトリカル(左右対称)な外観が大変美しく、訪れる人々を魅了します。
瑞龍寺へのアクセス
瑞龍寺へはJR「新高岡駅」とあいの風とやま鉄道「高岡駅」のあいだにある寺院です。どちらからも歩いて10~15分ほどの距離にあります。
富山駅、金沢駅から瑞龍寺へ行くときは以下のようになります。
所要時間 | 行程 | |
富山から | 30~40分 | 富山駅-(あいの風とやま鉄道)→ 高岡駅-(徒歩/バス)→瑞龍寺 |
金沢から | 50分 | 金沢駅-(IRいしかわ鉄道)→ 高岡駅-(徒歩/バス)→瑞龍寺 |
東京から | 2時間30分 | 東京駅-(北陸新幹線)→新高岡駅-(徒歩/バス)→瑞龍寺 |
瑞龍寺の見どころ・拝観所要時間
瑞龍寺は、一般的な観光客からお寺好きの人まで様々な人が拝観するので、所要時間は1~3時間とまちまちです。
瑞龍寺は敷地が大変広く、国宝に指定された山門、仏殿、法堂のほか、重要文化財に指定された総門、僧堂(禅堂)、大庫裡(台所)、回廊、そしてトイレの神様として親しまれている烏蒭沙摩明王(うすさまみょうおう)など見どころが満載です。
お寺が好きな人なら拝観だけではなく、住職さんやボランティアガイドさんから説明を受けたりするでしょうから、2時間程度ほしいところです。
国宝に指定された山門、仏殿、法堂。その理由とは
瑞龍寺の伽藍は、鎌倉時代に中国から禅宗とともに輸入された、七堂伽藍という建築様式をベースに建てられています。
総門(重要文化財)、山門(国宝)、仏殿(国宝)、法堂(国宝)がひとつの直線上に配列されており、それぞれの建物がシンメトリカル(左右対称)な形状をしています。
またその直線を挟んで、左に僧堂(重要文化財)、右に大庫裡(重要文化財)が配置されており、それぞれが回廊によってつながれています。また、上空から見たその伽藍配置もシンメトリカルな形状をしているのだから驚きですよね!
このように、瑞龍寺は大規模な禅宗寺院の七堂伽藍を現在も当時の姿そのままに残しており、歴史的・文化的価値の高さから国宝に指定されているのですね。
烏蒭沙摩明王(うすさまみょうおう)はトイレの神様!?
烏蒭沙摩明王は、禅宗の世界で「東司(とうす)の守護神」と呼ばれています。瑞龍寺では、本物が法堂で、レプリカが回廊で祀られています。
明王様がスゴんで左足を高くあげ、いまにも不浄な亥(いのしし)に罰を下そうとしている様子が鮮烈に分かりますよね。
頼りない表情を見せる亥が、ウチのわんこを思わせて、なんとも笑えます。
東司とはいわゆるトイレのこと。そのため、烏蒭沙摩明王は植村花菜さんのヒット曲「トイレの神様」と掛け合わせて人気を博している明王様なのです。
瑞龍寺ではライトアップイベントも
国宝瑞龍寺では、定期的にライトアップ+αのイベントが開催されています。
以下は仏殿を使ったプロジェクションマッピングです。7種類の光のファンタジーが楽しめます!
ライトアップだけでもワクワクするのに、門前市や夏祭りまで楽しめるので、もはや行かなかったら人生損をするレベルです!(←言い過ぎかも)
まとめ
今回の記事では、富山県高岡市のまちなかに佇む国宝瑞龍寺を紹介しました。
瑞龍寺は、1997年に国宝指定された仏殿、法堂、山門のほか、境内に敷きつめられた青い芝生や白い砂利、そして全体的にシンメトリカルな外観など見どころが大変多い寺院です。
お寺好きな人も、それほど好きではない人も、高岡に立ち寄ったらぜひ観ておきたい伽藍です。
皆さんも富山県西部を観光する際は、ぜひ瑞龍寺に立ち寄ってみてください。ついつい長居したくなるかもしれないので、半日くらいの旅程を確保しておいてくださいね!
それでは。記事を最後まで読んでいただきありがとうございました。