富山県西部

【高岡大仏】見どころは日本一のイケメン・ルックと地獄絵図?

YUICHI

高岡大仏は、奈良、鎌倉と並んで日本三大仏と言われています。

最近では日本一ルックスの良い大仏様としても評判です。

引用元:高岡大仏公式WEBサイト

高岡大仏は、あいの風とやま鉄道高岡駅から歩いて15分ほどの距離にあります。高岡でまち歩きをしていると不意にお目見えする大仏様ですよ。

高岡大仏への行き方

あいの風とやま鉄道「高岡駅」から高岡大仏へ行くのはとても簡単。「高岡駅」から10分ほど繁華街の中を歩けばたどり着きます。

所要時間行程
富山から30分富山駅-(あいの風とやま鉄道)→ 高岡駅-(徒歩)→高岡大仏
金沢から50分金沢駅-(IRいしかわ鉄道)→ 高岡駅-(徒歩)→高岡大仏
東京から2時間30分東京駅-(北陸新幹線)→新高岡駅-(JR城端線/バス)高岡駅-(徒歩)→高岡大仏

富山駅、金沢駅からなら高岡大仏へ行くのはとても簡単です。しかし、東京駅から直接行くとなると、新高岡駅からJR城端線や路線バスに乗り換えることになるので多少面倒かもしれませんね。

普通車用の駐車場は大仏様の背後に8台、西側に4台あります。停められる台数が少ないので混雑しているときはご注意ください。

満車の場合はやむなし、ということで有料の市営駐車場を使うしかないですね。

引用元:高岡大佛公式WEBサイト

高岡大仏のはじまりは?

現在の高岡大仏は高さ15.85mの阿弥陀如来像です。

奈良、鎌倉大仏より大きく、銅で作られているのが特徴。高岡大仏は高岡銅器の技術の結晶であり、地場産業の更なる発展を願って再建された大仏様なのです。

1200年代、高岡大仏が二上山に鎮座していたときは木造大仏でした。江戸時代に入り、前田利長が高岡城を築城したときに、高岡大仏も移転されました。

それ以後、二度の焼失を経て、1932年に現在見られる大仏様となりました。

高岡大仏はどうしてイケメン?

高岡大仏は日本一イケメンの大仏様として全国に知られているようです。

2015年に北陸新幹線が開通し、訪れる人が増えたことで言われはじめたのかなと思いきや、じつは昭和初期の有名な歌人である与謝野晶子もイケメンと賛美していたようですね!

昭和8年、与謝野晶子が高岡大仏を訪れたとき、以下のような歌が詠まれました。鎌倉大仏よりイケメンだったということですね。

鎌倉や御仏なれど釈迦牟尼は美男におわす夏木立かな

与謝野晶子

高岡大仏の台座内部にはすごい世界が?

こちらの項では、高岡大仏の台座内部で観られる絵画の中から4点を抜粋してご紹介します。

大日如来

大日如来は密教において最高仏と位置付けられており、宇宙そのもの、最高位の存在とされています。キリスト教のGod、ユダヤ教のYehvah、神道のアマテラスオオミカミに相当する仏様です。

余談ですが、キリスト教と仏教の大きな違いは、キリスト教の場合、最高位の存在が信仰の対象とされているのに対し、仏教はされていないことですね。

高岡では、大仏様をはじめ、様々な仏像を見かけることがありますが、穏やかに信仰されている感じが伝わります。

天人

天人とは、仏教の世界観において、実体で天界に住んでおられる神様です。

そのため寿命があり、欲界(欲に囚われた世界)または色界(欲望からは解放されているが、まだ色彩を有する世界)に住んでいるとされています。

地獄絵図

こちらの絵は仏教の世界観において、人間の心が生み出す地獄というものが表現されています。

キリスト教の場合「神を信じないものは地獄へ行く」と信じられてますが、仏教では「自らが生み出す苦しみの世界」とされています。つまり、地獄はどこかにあるのではなく、自らの心の状態そのものということ。

借金や重労働で苦しむ、失恋で落ち込む、病気で不安になるなど、全ては自分の心が生み出すものとされるのが仏教の考え方ですね。

諸行無常

仏教には諸行無常といって「全てのものは無から生じ、そして無に還る」という伝統的な考え方があります。

永遠に続く波、そして完璧な波というものはなく、絶頂にある波ですら一瞬にして消えてしまう。

同様に、永遠に続く「美しさ」や「権力」というものも無いということがこの絵で表現されています。

まとめ

今回は高岡市の見どころのひとつである高岡大仏を紹介しました。

高岡大仏は、奈良、鎌倉と並んで日本三大仏のひとつとして数えられています。しかも、最近では日本一のイケメン大仏としても知られるようになりました。

ほんとかどうかは、実際に足を運んでみて、そのご尊顔をご覧いただければと思います。

大仏様の台座内部にも不思議な世界が広がっているので、ゆっくりと見学することをお勧めしますよ。

鳳徳山大仏寺(高岡大仏)

住所  :〒933-0039 富山県高岡市大手町11-29
拝観時間:6:00-18:00
定休日 :なし

それでは、また!

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著者プロフィール
YUICHI
YUICHI
全国通訳案内士
富山県富山市生まれ。観光庁認定英語通訳案内士。
愛知県の航空機関連メーカーで務めたあと、全国通訳案内士国家資格を取得。通訳ガイドとして、訪日外国人の観光ガイドを主に富山、石川、岐阜の観光名所・史跡を案内する。近年はHTML/CSSやPHP、Photoshopなどを使ってWEB制作にも携わっている。趣味はウォーキング、温泉、読書、料理など。

「せっかく富山に来たのなら、たくさん楽しんでいってくださいね!」
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