富山市

【富山市の繁華街】中央通りさんぽーろの名所、名店を一挙公開!

YUICHI

「中央通りさんぽーろ」は富山市で3番目に大きい繁華街です。昭和から続く名店が軒を連ねており、近年では県外観光客の注目を集めている富山観光の穴場です。

今回ご紹介する「中央通りさんぽーろ」は富山駅から路面電車で15分の距離にあります。

「中央通りさんぽーろ」は富山駅、総曲輪に続く富山市で3番目に大きい商業エリアです。

明治時代より日本全国で近代化が進んだことで大きく発展をとげた街なのです。

しかし1990年代のバブル経済崩壊とともに人出が低迷。残念ながら多くの店が暖簾を下してしまいました。

それでも、中央通りには地元の方々との深いお付き合いで続いている名店が数多く存在しています。

今回は、富山市の名店を探すひとり旅ということで「中央通りさんぽーろ」をご紹介します。


中央通りさんぽーろの概要

「中央通りさんぽーろ」へは、JR富山駅構内にある、路面電車1番のりばから「南富山駅行き」に乗車し15分。商店街の入り口は「西町」電停のすぐそばにあります。

冒頭で説明したとおり「中央通りさんぽーろ」は、富山駅、総曲輪に次ぐ富山市の大きな繁華街ですが、バブル経済崩壊のダメージが強く、まだまだ回復途上の商店街です。

2015年の北陸新幹線開業以来、富山駅周辺は絶え間なく再開発が進みました。

それにつれて富山を訪れる観光客の数はうなぎのぼり。おかげで富山駅を行き交う人の数も年々増え続けています。

2020年には、富山市内の路面電車と港町岩瀬のLRTが統合され、人の交流がますます増えました。おかげで人の流れは富山駅に留まることなく、市街地の南側に位置する商店街にも波及効果が見られるようになりました。

「中央通りさんぽーろ」は北陸最大級のアーケード街として知られています。

昭和時代のような賑わいは戻ってきていませんが、昭和の高度経済成長時代の流れを受けて、アーケード商店街の長さは全長470mもあります。そこには昔ながらの呉服屋、和菓子店、映画館などが今でも健在しています。

今後人の流れがさらに加速することで、「中央通りさんぽーろ」の魅力に気付く人が増え、かつての賑わいが戻ってくることが期待できます。


ほくほく通り|立川志の輔さんの落語が聴ける寄席あり

「中央通りさんぽーろ」西町電停側の入り口から歩いて程なく右側に「ほくほく通り」という施設の入り口が見えます。

「ほくほく通り」の3階にある「てるてる亭」という演芸ホールでは、なんと落語家として有名な立川志の輔さんによる「志の輔のこころみ」という落語会が月1回のペースで公演されています。

ホールは檜造りで落ち着いた和風の空間となっており、志の輔ファンにはたまらない演出が観られますよ。


ギャルリ・ミレー|フランスの印象派画家ミレーの絵画を楽しむ

「ギャルリ・ミレー」は、フランスの画家 ジャン・フランソワ・ミレーを中心としたバルビゾン派の絵画が展示されている美術館です。北陸の大手金融機関である北陸銀行が所蔵。

入館料が300円とお手頃なので、買い物や散策ついでに立ち寄れるところがいいですね。

また、富山駅観光案内所で販売している「アートのまちめぐりパスポート(3ポイント綴りで600円)」があれば、1ポイント(200円)でお得に入館できます。

ミレーなどバビルゾン派の絵画は素朴で純粋なタッチのものが多く、富山の豊かな自然風景にも重なるところがあるので、商店街の散策ついでに立ち寄っていただければと思います。


蔵島屋|日本の古き良き伝統を伝える呉服店

「蔵島屋」はなんと創業明治36年の老舗呉服店。正統派の着物を取り扱う店として富山市内で有名なお店です。

ちなみに「蔵島屋」の店主さんの名前には、與一郎(よいちろう)、與八(よはち)、與士希(よしき)というふうに、名前に與の字が含まれています。

「蔵島屋」の伝統や家系を重んじる姿勢は、まるで徳川将軍家のようで日本の伝統文化を感じられますね。

平成以降の「蔵島屋」では、お店のコンセプトにも変化が見られ、和雑貨を販売したり、カジュアルに着こなせる男性用の着物や浴衣も取り揃えられ、レンタルにも対応するようになりました。

チンドンコンクールや山王まつり、花火大会など富山のイベント開催日に合わせて利用できるといいですね。


富山中教院|日本一小さな神社

中教院とは、明治新政府が国家神道の考え方を日本に広めるために設立した指導機関のこと。

東京の大教院が最高機関に置かれ、その下部機関として各府県に中教院、小教院が建てられました。

教導職(神社の神主さんやお寺のお坊さんに相当する人)が、国を想って皇族を敬うよう人々に教育していた時代が明治時代にあったのです。

指導機関は1672年の設立からわずか3年で解体されましたが、新たな神道教派の拠点となったり、大火事や空襲に見舞われたりして、時代の流れに合わせてその姿を変えていきました。

富山の中教院は、様々な困難を経て、現在は小さな神社として存在しています。

また中教院は今でも地名として残っており、その名は地元の人々に大変慕われています。「中教院前」としてバスの停留所名として使われているほか、「中教院の夜店」という名の納涼祭としても知られています。

明治初期に設立された神道組織の名残がある場所が見られるところに、古い伝統を大事にする富山らしさが感じられるのではないでしょうか。


「中央通りさんぽーろ」おすすめの和菓子屋・飲食店

最後に「中央通りさんぽーろ」で人気の和菓子屋と飲食店を紹介します。富山市のローカルフードを食べ歩くなら、「中央通りさんぽーろ」がおすすめですよ。

ウルワツ・アミーゴ

「ウルワツ・アミーゴ」は、南国のような雰囲気のおしゃれなレストランです。

「ウルワツ・アミーゴ」では、ピッツァのやフライドポテトのようなウエスタンのほか、ナシゴレン、ロコモコ、ナチョスなど、気分がワクワクしそうな南国料理がたくさん出てきます。

なかでもオススメは、白えびピッツァとウルワツ・サラダです。自家製のドレッシングが野菜のおいしさを引き立てており、野菜が苦手な人でもパクパク食べれますよ。

焼き鳥居酒屋 ひびきやキッチン2・3

「ひびきや」は、昭和初期に創業した老舗のお肉屋さんが営業している居酒屋です。お店の看板商品である、しっかりと味のしみ込んだ焼きとり(テイクアウトも可)には根強いファンがたくさんいます。

こじんまりとした昭和レトロスタイルの店内にはビートルズのプロマイドやポスターがびっしりと貼られており、良い雰囲気を醸し出しています。

代々引き継がれる自家製のタレと職人技によって出来上がる焼きとりに舌鼓。米の旨味を感じられる淡麗辛口の日本酒に合わせていただくのがお勧めです。

お昼限定でカレーやラーメンも食べらるので、ひびきやのファンになったらそちらも試していただきたいところです。

ハッピー食堂

こちらも昭和感が満載、昔ながらの定食屋です。

メニューには、ラーメン、カツ丼、オムライス、ハンバーグ定食など庶民の人気料理が目白押し。

特に焼きそばは人気があるので真っ先に試していただきたいメニューです。

時代は移り変わっても、下町風の佇まいとシンプルな味わいは失われておらず、根強い支持層に支えれたお店であることをうかがわせます。

先ほど紹介した「中教院通り」の北の端にお店があります。

お店を見つけるのは簡単ですよ。近くを通ると、美味しいにおいがしてくるので。

ハッピー食堂の詳細は以下の記事もご覧ください。

ハッピー食堂(富山市・中央通りさんぽーろ)の人気メニューは?

石谷のもちや

「石谷のもちや」は老舗の和菓子屋です。

あやめ団子、みたらし団子、三色団子が看板商品。

特に富山市内であやめ団子といえば、「石谷のもちや」と言われるくらい定評を得ているお店です。

厳選された県産もち米で造られた団子はコシが強く食べ応えが抜群。

特にあやめ団子は、沖縄産の黒砂糖、北海道産の小豆を使った黒蜜でコーティングされており、独特のもっちりとした食感と濃厚な味わいがあります。

「石谷のもちや」のあやめ団子は、食材の宝庫である日本列島で採られる最高の材料を使ってできた逸品と言えるでしょう。

「石谷のもちや」の詳細記事↓

https://walk-toyama.com/2023/07/14/ishitani-mochiya/


「中央通りさんぽーろ」まとめ

富山市で3番目に大きい繁華街「中央通りさんぽーろ」を紹介しました。いかがでしたか?

「中央通りさんぽーろ」には、明治以降に進められた日本の近代化の中で産声を上げた名店・名所がまだまだ残っています。富山観光の穴場としてお勧め&期待できるエリアですよ!

富山県は自然を楽しむ観光スポットが多いですが、たまには古き良き日本の文化の香りを求めて富山市の繁華街を歩いてみるのも良いものですよ。

それでは、最後まで記事を読んでいただきありがとうございました。

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著者プロフィール
YUICHI
YUICHI
全国通訳案内士
富山県富山市生まれ。観光庁認定英語通訳案内士。
愛知県の航空機関連メーカーで務めたあと、全国通訳案内士国家資格を取得。通訳ガイドとして、訪日外国人の観光ガイドを主に富山、石川、岐阜の観光名所・史跡を案内する。近年はHTML/CSSやPHP、Photoshopなどを使ってWEB制作にも携わっている。趣味はウォーキング、温泉、読書、料理など。

「せっかく富山に来たのなら、たくさん楽しんでいってくださいね!」
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