
富山県の観光地といえば、立山黒部アルペンルートや黒部峡谷などが有名ですが、最近は東京からのアクセスの良さも手伝って、富山市も人気観光地のひとつとして選ばれる存在になっています。
僕、ユウナギの地元である富山県富山市は富山県内のほぼ中央に位置しています。
富山市の面積はなんと1241.77平方キロメートルもあり、日本一小さな県である香川県の4分の3程度の大きさなんですね。
そして富山市は人口約41万人の中核市。県内で一番大きな街です。富山駅には、ビジネスマン、学生、観光客など様々な層の人々が行き交っており、東京のちょっとした駅くらいの規模はあるかもしれません。
そう聞くと、せっかく東京のような大都市から地方へ旅行へ行くなら静かな場所を散策したいですよね。混雑しがちな都市部を避けて立山や黒部へ行った方がいいんじゃないの?って思う人も少なくないのではないでしょうか。
しかし、冒頭でも紹介しましたが、富山市には都市部のみならず、岩瀬や八尾など、静かに散策できる町がけっこうあるんですよ。
今回は、富山市まちなかエリアのほか、見どころ満載な富山市のいくつかの観光スポットをエリア別に紹介していきます。
ぜひ最後まで記事をご覧いただき、次の富山観光の参考していただければ嬉しいです!
富山市には何がある?エリアごとの見どころは?
そんな大きな富山市には、スタイリッシュな路面電車が行き交うまちなかエリア、江戸時代の面影を残した港町の岩瀬エリア、おわら風の盆で有名な山あいの町八尾エリア、自然が豊かな神通峡エリアなど数多くの見どころがあります。
富山駅&まちなかエリア|新旧の文化が華開くコンパクトシティ
富山市は、社会環境における幅広い課題に積極的に取り組んでおり、その実績が評価され、SDGs未来都市に選定されています。
まちなかエリアには、「富岩運河 環水公園」、「富山城址公園」、「富山市ガラス美術館」などおしゃれでキレイな散策スポットがありますが、それらはまさにSDGsを念頭においた富山市の整備計画の成果物といえます。
■ 富岩運河 環水公園(富山駅から歩いて10分)
元々、市街地と富山湾をつなぐ運河を行き交う船の船だまりだった場所と木材業者のための水路だった運河は「とやま都市MIRAI計画」によって整備が進み、1997年に富岩運河環水公園として生まれ変わりました。今では富山市のランドマークともいえる天門橋を中心に、清々しいウォーター・フロントが広がっており、散策しやすい遊歩道が張り巡らされています。
■ 富山城址公園(富山駅から歩いて15分、路面電車で7~8分)
戦後日本国内で最初に再建された富山城がたたずむ公園です。江戸時代には富山藩が置かれ、当時の富山城は越中富山の政治経済の中心地でした。2代富山藩主・前田正甫公製薬、売薬を奨励。近代に入って、薬をビンに詰めるためのガラス産業も発展。この周辺を歩くと、旧い時代の富山の雰囲気を味わえます。
■ 富山市ガラス美術館(富山駅から歩いて20分、路面電車で15分)
明治時代以降に盛んだった富山のガラス産業を象徴する美術館として、2015年の北陸新幹線開業と同時にオープンした美術館です。米国のガラス工芸家デイル・チフーリ氏のインスタレーション作品が観られる美術館としても知られています。
富山市まちなかエリアの観光について詳しくは以下の記事をご覧ください。

岩瀬エリア|北前船の交易で栄えた廻船問屋の町
岩瀬は、富山湾に面した港町です。富山市まちなかエリアから北へ10キロメートルほど離れた場所にあります。江戸時代から明治時代初期にかけて北前船の交易で栄えており、古い町の中心部には廻船問屋やガラス工房、陶芸工房などが立ち並んでいます。
岩瀬へは路面電車(富山港線)でアクセスするのが一般的です。古い町を散策する観光客のほか、海水浴を楽しむ地元の人たちも岩瀬を訪れます。
岩瀬の観光について詳しくは以下の記事をご覧ください↓

八尾エリア|おわら風の盆で有名な民謡の町
八尾は、「おわら風の盆」という民謡で有名な唄と踊りの町です。
富山駅からはJR高山本線で約25分「越中八尾駅」で下車すると坂の町の入り口に到着します。
八尾は周囲を小さな山々に囲まれ、しっとりとした坂の町。町では、年に一回(9月1日~3日)夜通し町流しが行われます。また、毎年5月には曳山祭りも開催されます。
何かと祭りや民謡ばかりが注目される八尾ですが、じつは穴場のグルメスポットでもあります。八尾さんのそばや豆腐は本当に絶品です。ぜひこれらの特産品を買ってかえって、美味しい和食を作ってみてくださいね。
八尾の見どころについて詳細は以下の記事をご覧ください↓

神通峡エリア|神通峡の景観が美しい河岸段丘の町が点在
大沢野は、神通峡沿いに南北に細長く発展した町です。
川に囲まれていることから隣接地域とは少し離れた感じで町が形成されています。
おすすめは、紅葉見ごろのシーズン。
神通峡のきれいな水の色と紅葉が絶妙な景色を見せてくれます。富山市で紅葉を観たいなら、いちばん最初におすすめしたいエリアです。
大沢野はカフェやベーカリーが点在するおしゃれな町でもあります。ただし、公共交通機関が充実していないため、マイカーやレンタカーでの移動が中心になります。
富山市の観光モデルコース
各エリアの特徴が分かったところで、富山市を観光するにあたり具体的なモデルコースを考えてみましょう。
観光するとなると、最初に気になるのが所要時間ですよね。以下は富山駅から各エリアへの移動方法と平均的に必要とされる移動時間と滞在時間です。
移動方法 | 移動時間 | 滞在時間 | |
まちなかエリア | 徒歩、路面電車 | 10分~20分 | 2~3時間 |
岩瀬エリア | 路面電車 | 30分 | 1~2時間 |
神通峡エリア | JR、路線バス | 40~50分 | 1時間 |
八尾エリア | JR、路線バス | 50~60分 | 1~2時間 |
このように見てみると、富山市の観光は、まちなかエリアで3~4時間、そこにプラスアルファで岩瀬、神通峡、八尾からいずれか一か所を追加することで、1日の観光モデルコースができあがりますね。
半日であれば上記4つのエリアの一か所だけを選べばいいわけです。
富山市の観光モデルコース まとめ
今回は富山市全域でおすすめできる観光スポットを紹介しました。いかがでしたか?
富山県の観光地といえば、立山黒部アルペンルートや黒部峡谷などが有名ですが、富山市も決して観光地として見劣りしていません。
富山市は、北陸の中ではかなり大きな都市ですが、静かに過ごせる場所もたくさんあります。大都市の機能性と地方ののどかさを合わせ持ったハイブリッドな街なのです。SDGsへの取り組みも積極的な都市なので、観光のみならず、移住だって検討してみても良いかもしれませんね。
それでは、最後まで記事をご覧いただきありがとうございました!
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