城端(富山県)の見どころは?|善徳寺、門前町、曳山会館など見どころ満載の小さな町
城端は金沢と富山に挟まれた美しい小さな町です。
城端は江戸時代より門前町として栄えており「越中の小京都」と呼ばれています。
同じく小京都と称される金沢や高山ほど大きな町ではありませんが、古き良き日本の姿を数多く残しています。
城端は、江戸時代に織物産業が盛んでした。
そのため、町の人は町と産業の永続的な繁栄を願って町独自の祭りを行うようになりました。
城端への行き方
富山駅から行く場合、あいの風とやま鉄道の普通列車で高岡へ行きます。高岡駅からは、JR城端線または世界遺産バスに乗り換えます。
城端別院善徳寺
城端別院善徳寺は町の中心にあります。寺院の正門はエレガントで人目を引きます。
城端別院善徳寺の歴史はとても古く、本堂は、1471年に一向宗の最高僧の一人であった蓮如によって金沢に建立されました。
時が経つにつれてお寺が家族や親戚に受け継がれたため、本堂は別の場所に移されたのです。
天正10年(1559年)、本堂は相次ぐ武将の乱による荒廃を経て、最終的に城端城址に移されました。これが城端別院善徳寺の成り立ちです。
曳山祭会館
城端曳山祭は毎年5月4日と5日に開催されます。祭りの歴史は大変古く、1724年から始まっており、2023年で300周年を迎えます。
2016 年 12 月にはフェスティバルはユネスコの無形文化遺産に登録されました。
曳山(ひきやま)とは、日本の伝統的な祭りに使用される和式の山車のこと。城端には伝統的な山鉾が合計6基あります。
城端曳山まつり屋台館には常時3台が展示されています。
残りは山倉(町の山車蔵)に保管されています。
一つひとつが長さ約6m、重さ7tで、地元の名工による豪華な装飾が施されています。
各曳山には、以下の神さまに乗っていただくこととされています。
- 恵比須(商売の神様)
- 大黒天(金運と幸福のインドの神)
- 布袋(人間関係を良くする中国の僧侶)
- 関羽 (並外れた勇気を持つ有名な中国の戦士)
- 堯王(仁徳をもって国を治めたとされる中国の伝説上の帝王)
- 寿老人(中国の道教で信仰される長寿の神)
城端の町では、地元の人々は神の像を家に一晩お招きして祝福していただくことができます。ただし、希望者はとても多く、一生に一度しか依頼することができません。
曳山祭りの期間中は、庵屋台、神輿、獅子舞、曳山が善徳寺を出発し町内を練り歩きます。
曳山車の軋み音に乗せて庵唄が唄われるのが城端曳山祭りの特徴です。
庵唄は江戸の「江戸端唄」に由来する情緒あふれる唄です。
町の人が精巧に作られた山車を眺めながら、明るい雰囲気を楽しんでもらいたいという想いを込めて造られました。
音楽は「囃子」と呼ばれる日本の伝統的な笛と太鼓と三味線の音で構成されています。
地元の人々は報酬を支払うことで、演奏者を家に招いて演奏を披露してもらうことができます。どれだけのお金を払えばいいのか想像もできませんが、自宅で庵唄を披露してもらえるなんて最高に幸せなのでしょうね。
「越中の小京都」城端 まとめ
城端町の紹介はいかがでしたか?
同じ小京都と称される金沢や高岡ほど城端は有名ではありませんが、ご紹介した通り、小さくてもたくさんの魅力がつまっている古い町です。
日本の伝統文化の魅力に興味がある人なら、県内数多くある観光地の中から「越中の小京都」城端を選んでみてはいかがでしょうか。
それでは。最後まで記事を読んでいただきありがとうございました!