立山黒部アルペンルート

【立山黒部アルペンルート 室堂】見どころ&楽しみ方を徹底解説!

YUICHI

室堂は、立山黒部アルペンルートの中でもっとも来訪者が多い人気観光スポットです。「雪の大谷」という春期限定の雪のフェスティバルの会場として、また雄山山頂や剱岳への登山拠点としても賑わいます。

こんにちは。全国通訳案内士のYUICHIです。

今回は富山県の人気観光地、立山黒部アルペンルートで一番来訪者の多い室堂エリアを紹介します。

室堂は標高2450メートルの高原エリアです。当然冬は厳しく、富山県平野部と違って6月まで雪が残っており、夏や秋でも平野部より気温が10度ほど低い環境です。

そんな室堂では、珍しい高山植物が見れたり、大きな火山湖や3000メートル級の山々を訪れられます。

立山黒部アルペンルートへの旅行を計画している方が、最初に訪れたいと思う場所なので、まずは今回の記事でざっと見どころをおさえておきましょう!


室堂を訪れる前に知っておきたいこと

室堂へアクセスするには?

室堂を含め、立山黒部アルペンルートの乗り物を使ってそれぞれのエリアを訪れるには、富山県側からは立山駅、長野県側からは扇沢駅を経由することになります。

また富山地方鉄道やアルペン村ツーリスト(株)では期間限定で直通バスを運行しています。直通バスであれば富山駅や宇奈月駅から直接室堂へ向かうことができます。

※室堂を含め、立山黒部アルペンルートの観光地へは車での乗り入れができません。車の場合は立山駅周辺の無料駐車場を利用し、立山駅からケーブルカーに乗ります。

気になる室堂の気温・天気は?

室堂は標高2450メートルの高原地帯です。同じ時期の富山県の他の場所よりも気温が低いということを覚えておいてください。そのため服装については少し準備が必要です。

直日差しはとても強く人によっては暑く感じられることもあるでしょう。そのため、夏は薄手のパーカー、秋はウィンドブレーカー等調整しやすい服を1枚用意しときましょう。

雨については、さすがに日本海側・北陸の気候なので、急に降られる可能性も大です。しかし、せっかくの立山黒部アルペンルート旅行なので雨は避けたいですよね。

室堂にも雨の多い時期と少ない時期があります。

室堂の晴天率については、以下の立山黒部アルペンルート公式サイトも参考にしてください。

過去の天気(立山黒部貫光)

室堂へのアクセス、天候などについてさらに詳しいことは以下の記事もご覧ください。

https://walk-toyama.com/2022/08/05/prepare_for_alpine_route/

手荷物のコインロッカー

室堂に手荷物を一時預かりしてもらえる施設はありません。

高原バスホームからターミナルビル内に入って右側を進んだところにコインロッカーがあります。大きな荷物はそちらに預けるようにしましょう。



いざ観光!散策に出かけるならどこを目指す?

標高2450メートルの室堂は高原地帯です。周辺を散策すると平野部にはない草花や自然の造形が観られます。

■ 立山玉殿の湧水
立山連峰主峰の雄山の直下にある断層から湧き出る水が、室堂ターミナル出口そばにあります。取水は無料なので、登山や周辺散策を計画している方は、空のペットボトルにおいしい水を詰めていきましょう。

■ 雪の大谷
例年、アルペンルート全線が開業する4月中旬から6月下旬まで期間に開催される雪のフェスティバルです。室堂ターミナル到着直前の大谷エリアに高さ15メートルほど(冬の降雪量により高さは変わります)の雪の壁が人工的に作られます。当然、雪の壁は季節の進行とともに低くなっていきます。いちばん高い時期を狙って行くならアルペンルート開業直後がおすすめです。

■ みくりが池
直径600メートル、深さ15メートルの巨大な火山湖です。天気の良い日には陽の光が湖面にキラキラと反射する様子がきれいですよ。

■ みくりが池温泉
日本一高所にある温泉として知られています。レストランや宿泊施設もあることから、高原トレッキングの休憩所として賑わっています。お湯は白く濁っており、浴場には硫黄の香りが立ちこめていて旅情満点の温泉です。

■ 地獄谷
標高2300メートルに位置している傾斜の緩やかな谷に囲まれたエリア。少し距離がありますが、みくりが池温泉から一部を眺めることができます。

地獄谷は火山ガスが噴出しており中毒事故が発生していることから、現在は通行止めになっています。地獄谷付近を散策される際は、水にぬらしたタオルを口に当てるなど安全対策をしたうえで通行するようお願いします。
■ 雄山
標高3003メートルの山で、大汝山、富士の折立と並ぶ立山三山のひとつです。室堂ターミナルから2時間ほどで山頂まで行けるので登山初心者に人気の山です。
雄山は立山信仰の聖域であり、山頂には雄山神社峰本社が祀られています。山頂から眼下には雲海や室堂平を見下ろせる超絶景スポットでもあります。
2時間で山頂に行けるといっても、休憩施設のある一の越より上はかなり険しい傾斜になります。事前にしっかり計画し、万全な体調で登山してください。



室堂 まとめ

今回は立山黒部アルペンルートで観光客にもっとも人気のある室堂エリアを紹介しました。いかがでしたか?

室堂は、立山三山を間近で仰ぐことができ、みくりが池や雪の大谷など見どころが満載。立山黒部アルペンルートの中心をなす観光地です。

アクセス方法は、弥陀ヶ原や黒部ダムと同じく車での乗り入れができないので、アルペンルート内の乗り物を乗り継いで訪れることになります。

アルペンルートの他の観光地についてはコチラをご覧ください。

室堂は、標高2450メートルの高原エリアであり、珍しい高山植物や雷鳥(運が良ければ)を観察することもできる場所です。また、季節によってはかなり寒いですし、火山ガスが噴出する場所や険しい道もあるのでしっかりと準備を行ったうえで訪れるようにしましょう。

それでは、記事を最後まで読んでいただきありがとうございました。

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著者プロフィール
YUICHI
YUICHI
全国通訳案内士
富山県富山市生まれ。観光庁認定英語通訳案内士。
愛知県の航空機関連メーカーで務めたあと、全国通訳案内士国家資格を取得。通訳ガイドとして、訪日外国人の観光ガイドを主に富山、石川、岐阜の観光名所・史跡を案内する。近年はHTML/CSSやPHP、Photoshopなどを使ってWEB制作にも携わっている。趣味はウォーキング、温泉、読書、料理など。

「せっかく富山に来たのなら、たくさん楽しんでいってくださいね!」
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