
南富山駅は路面電車最南端の駅です。また、富山地方鉄道というローカル電車の接続駅でもあります。
この駅には新旧それぞれの路面電車が乗り入れるほか、立山と富山を往復する電車が行き交います。
しかも何やら不思議な遮断機が設置されています。撮り鉄さんや鉄道マニアにとっては必見の駅と言えます。
しかも、そこには市内最強の温泉施設があったりもします
路面電車の電鉄富山駅・エスタ前から南富山駅までの区間は路面電車の本線と言われており、富山駅から南富山の街までを結んでいます。
この路線はライトレール(現 富山港線)や環状線が完成するずっと前から存在していました。
僕が小さかったころからまったく同じ姿で現在も走っています。昭和、平成、令和と時代が進んでも40年もの間ほとんど同じ光景。変わらない光景というのは愛着もひとしお…です!
そんなレトロな雰囲気の南富山駅エリアは、観光客の立ち寄らない穴場と言えます。
富山市観光、他に何かないかな?って考えている人にお勧めしたいエリアなので、ぜひ最後まで記事をご覧くださいね。
レトロバージョンの路面電車をゆっくり見物@南富山駅
本線(富山駅ー南富山駅)や呉羽線にはレトロな雰囲気が目を引く路面電車が走っています。 外観はベージュとグリーン。
中を覗くと座席が向かい合って並んでいます。しかもそれぞれの席の前にはなぜか小型のテーブルが取り付けられています。
僕のような、ノートPCやタブレットなどを日常的に使うモバイルのヘビーユーザーにとって嬉しい備え付けです。
座席のほか、床や天井などには木に使われており、温かい雰囲気が感じられます。
人間、なんだかんだで自然に近いところに居た方が気持ちが安らぎますよね。
照明にも昔の電車で使われていた灯具を使用。ノスタルジックな雰囲気がたまらないですね。
レトロ電車は、土、日、祝日のみの運行です。
時間がせわしなく流れる平日を避け、 あえて休日の運行に限定するところも粋な計らい。
実はこのレトロ電車、予約すれば貸し切りしていたらしいんです!
コロナ禍がまだ落ち着いていない2022年現在は残念ながら対応していないようですが、今後の動向が注目されますね。
ちなみに、環状線には黒や白の近未来的でスタイリッシュな外観が特徴のセントラムというタイプの車両が走っています。こちらは富山城址公園やガラス美術館へ行くときに便利です。
明治時代に全国で活躍した路面電車
それではここで路面電車にまつわるトリビアをひとつ。
路面電車の歴史は明治28年に開業した京都電気鉄道が始まりです。
それ以降、昭和の初期まで全国の大都市を中心に次々と路面電車が整備されていきました。
現在は街の中を移動する乗り物としては、地下鉄やバスが主流ですが、当時は全国いろんなところで路面電車が見れたんですね。
現在、路面電車が残っている都市といえば、札幌、豊橋、広島、松山、高知、長崎などが有名ですね。
富山県では富山市と高岡市が路面電車を運行しています。
富山市は富山地方鉄道株式会社の運行で本線、安野屋線、呉羽線、環状線、富山港線の5路線、高岡市は万葉線株式会社の運行で高岡軌道線、新湊港線の2路線。
同一の県で2社7路線もあるのです!
日本最大級の規模を誇る広島市の広島電鉄が9路線なので、大都市に匹敵する路線も持つことがわかります。
なるほど、富山や高岡の鉄道会社は小さな都市なりに頑張っているんですね!
レトロな南富山駅エリア まとめ
今回は南富山駅エリアを紹介しました。
初期の路面電車やレトロ電車が行き交う南富山駅エリアには、昭和の面影が色濃く残っています。
戦後から昭和の高度経済成長期を駆け抜けてきた日本の姿に思いを馳せながら、南富山駅エリアを散策してみるのもいいものですよ。
それでは、記事を最後まで読んでいただき、ありがとうございました!
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