富山県 観光モデルコース 1泊2日 県東部編|アルペンルート、黒部峡谷ほか

こんにちは。全国通訳案内士のユウナギです。

今回の記事では、富山駅から1泊2日で行けるモデルコースを紹介します。

富山駅からの行き方、所要時間、注意事項などについて解説し、それぞれの観光地について詳しいことは別の記事でお話しします。

この記事を最後までご覧になれば、無理のない富山旅行の計画を立てることができます。ぜひ最後まで読んでいただければ幸いです。

立山黒部アルペンルートへの行き方と料金

立山黒部アルペンルートは、富山県立山町から長野県大町市を結ぶ広域山岳ルートです。

アルペンルートの中心となる室堂ターミナルまでの所要時間は以下のようになります。

アルペンルートの人気観光地、黒部ダムまでの所要時間は以下のようになります。

立山黒部アルペンルートには、美女平室堂大観峰黒部ダムなどの観光地に駅があります。そして、それぞれの駅はケーブルカー高原バスロープウェイなどで結ばれています。

そこまで聞くと、乗り換えのたびに切符を買うのは面倒だなと思うかもしれませんね。

でもご安心を。目的地までの往復切符または長野県への通り抜け切符を購入すれば、その切符一枚ですべての乗り物を乗り継げます。

立山黒部アルペンルートの切符の購入方法
富山地方鉄道「電鉄富山駅」または富山地方鉄道「立山駅」立山黒部アルペンルート公式サイトで購入できます。

立山黒部アルペンルートについて料金などの詳細は以下の記事をご覧ください。

立山黒部アルペンルート【準備編】|行き方、料金、所要時間などを徹底解説!

立山黒部アルペンルート【観光編】|室堂、黒部ダムなどの観光スポットを網羅!

アルペンルートにはたくさんの見どころがありますが、最も人気がある観光地は室堂です。

室堂は標高2,300メートルの高原地帯。立山三山を間近に見れるほか、みくりが池や地獄谷など、自然のダイナミズムを感じられるスポットが目白押しです。

春は「雪の大谷」、夏は夏山登山、秋は紅葉を観に訪れる人が多いです。

立山黒部アルペンルートへ車で向かう場合

富山駅周辺から車で富山地方鉄道「立山駅」まで所要1時間です。

一般車で「立山黒部アルペンルート」を経由して長野県へ抜けることはできません。

「黒部峡谷トロッコ電車」までの行き方と料金

黒部峡谷のトロッコ電車は関西電力のグループ会社である黒部峡谷鉄道株式会社が運行するディーゼル車です。トロッコ電車は、深い谷に挟まれた黒部川に沿って、黒薙鐘釣を経由し、欅平まで観光客を連れていってくれます。

富山駅からトロッコ電車終点の駅である欅平までの所要時間は以下のようになります。

トロッコ電車で黒部ダムへは行けないのでご注意ください。

黒部ダムへ行きたいときは、前項の立山黒部アルペンルートを利用することになります(ちなみに黒部ダムの住所は「富山県中新川郡立山町」です)。

他県から訪れた方は大変紛らわしく感じるのですが、このことはしっかりと覚えておいてほしいです。

黒部峡谷鉄道へ電車で向かう場合

以下は富山駅を起点とした黒部峡谷へのアクセスについて記載します。黒部峡谷トロッコ電車の料金はすべて窓なしの普通車の料金です。

窓付きのリラックス車両をご希望の場合は下記の料金(宇奈月駅以降)に530円が加算されます。

トロッコ電車は、乗車前に乗車券を購入する必要があります。

乗車券の購入場所は、黒部峡谷鉄道宇奈月駅または黒部峡谷鉄道の公式サイトです。

行き先/移動方法 富山駅からの片道料金 富山駅からの所要時間
富山駅 0
富山地方鉄道
宇奈月温泉駅 1,880円 約1時間30分
徒歩
宇奈月駅 約1時間40分
黒部峡谷鉄道(トロッコ電車)
黒薙駅 2,540円 約2時間30分
黒部峡谷鉄道(トロッコ電車)
鐘釣駅 3,290円 約3時間00分
黒部峡谷鉄道(トロッコ電車)
欅平駅 3,860円 約3時間30分

黒部峡谷でオススメの観光スポットは、総合的には鐘釣でしょうか。鐘釣であれば、所要時間を1時間短縮できます。

風景だけを比較すれば、鐘釣と欅平に大きな違いはありません。

あえて言えば欅平は、以下のような方にお勧めします。

  • 欅平よりもさらに深い峡谷の奥地へ行きたい方
    (大変危険なルートですが、この先に黒部ダムがあります)
  • 猿飛峡を訪れたい方
  • 人食い岩を観たい方

黒部峡谷鉄道へ車で向かう場合

富山駅周辺から車で黒部峡谷鉄道「宇奈月駅」までは、所要1時間30分(一般道)です。

とちの湯を越えて峡谷の奥へ一般車で行くことはできません。

トロッコ電車に乗って深い峡谷の奥へ入っていく旅はとてもスリリングで思い出深い体験になるでしょう。ただし、事前の準備はしっかりと整えておいてください。

その他の県東部観光地

それでは、最後に季節ごとのおすすめプランをご紹介。富山駅からのおおよその交通費と所要時間も記載します。

観光地 富山駅からの所要時間 富山駅からの片道交通費
【春】
春の四重奏(朝日町)  電車90分 1000円
入善フラワーロード(入善町) 電車90分 1000円
【夏】
魚津たてもん祭り(魚津) 電車30分
宮崎ヒスイ海岸(朝日町) 電車1時間20分
【秋】
入善町サイクリング 電車1時間
【冬】
宇奈月温泉 電車90分 1400円

旅程は県東部、県西部で分けるのがオススメ

最後に、全国通訳案内士である私、ユウナギから富山県観光についてアドバイスです。

富山市以外の観光地へ向かう場合、旅程の立て方を間違えると、時間や費用に大きなロスが出てしまうので注意が必要です。

以前に富山県を旅行された方であれば、富山県内の移動に移動が重なってしまい、ガソリン代や高速料金が高額になってしまったり、移動だけで1日が終わってしまったという経験をされた人もいるのではないでしょうか。

そこで富山市を離れて旅行するなら目的地をその日ごとに県東部か県西部に固定することをおすすめします。

富山県は、富山市西側を南北に貫く呉羽丘陵を境に、県東部と県西部のふたつの地域に分けることができます。ちなみに富山県民のあいだでは、それぞれを「呉東」、「呉西」と呼ぶことがあります。

県東部と県西部のあいだの距離感は、富山県内を旅行する上で重要です。

たとえば、天気が良いので、富山駅から氷見へ向かったとします。氷見は富山湾ごしに立山連峰を見ることができる絶景スポット。

そして、その日は宇奈月温泉に一泊することにしました。宇奈月温泉は富山県を代表する人気の温泉街。旅館に泊まれば、良質の温泉や富山の食材を使った絶品料理が食べられます。とても楽しい旅行になりそうですね!

しかし、この旅程では、相当な距離を移動することになります。

富山駅→氷見→宇奈月温泉は、なんと移動距離が150キロメートルです!

氷見は富山県西端の市。石川県と隣接しています。

富山駅からの距離は50キロメートル。

そして滞在先の宇奈月温泉は富山県の東に位置した山あいの町。

こちらも富山駅からの距離は50キロメートル。

はるばる富山までやってきて、トータルで150キロメートルの大移動になります。

実際に富山に着いてから150キロメートル移動するとなると…かなり大変ではありませんか?

150キロは東京から静岡市くらいの距離に相当します。日帰りで旅行するには厳しい距離ですよね。

また、電車で移動する場合、経由地の高岡、氷見間を走っている電車の本数はそれほど多くないので待ち時間が長くなることも。

東へ西へ無理な予定を組むと移動だけで1日が終わってしまうので、1日の移動は県東部なら県東部、県西部なら県西部だけを移動してくださいね。

まとめ |富山旅行は訪れる季節も考えよう

最後に、富山旅行で気をつけなければいけないことをもう一点。

富山県は日本有数の豪雪地帯です。時期によって開館してなかったり運休していたりする施設や路線が色々あります。

立山黒部アルペンルートと黒部峡谷鉄道は12月〜翌4月中旬まで休業になります。

休業していることに気付かずに、富山を訪れてしまってがっかりされる方が後を絶ちません(特に外国人の方)。

反対に5月頃に五箇山で雪を見てみたいという要望もけっこう寄せられます。しかし、五箇山は標高500メートルの山あいのエリアなので、雪が遅くまで残っているイメージがあるのですが、実際にはそこまで長く残っていることはありません。

また、富山県全体に関して言えることですが、夏は決して涼しくありません。 むしろ太平洋側より暑い日もあります。

以上のことを踏まえて、富山旅行を楽しんでいただければと思います。

以上、今回は富山市から往復6~8時間で行ける観光地を紹介しました。

それでは、良い一日を!

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