立山黒部アルペンルート 室堂|標高2450メートルの天空の世界

室堂は富山県の人気観光地「立山黒部アルペンルート」の高原エリアです。アルペンルート域内で最も観光客が多い目的地です。

「立山黒部アルペンルート」は世界屈指の豪雪地帯のため、冬(12〜3月)に訪れることはできません。しかし、春には雪解けや除雪作業が行われ、「雪の大谷」といって雪の壁の中を歩ける期間があったり、夏には雄山や剱岳などへの登山拠点として賑わったり、秋には高原の紅葉を楽しんだりすることができます。

室堂はなんと標高2450メートルもある高原エリアです。タテヤマリンドウやタカネツメクサなどの珍しい高山植物を見られたり、大きな火山湖や3000メートル級の山々なども見ることができます。

室堂への行き方

電鉄富山駅(富山駅から徒歩2分)から富山地方鉄道立山線または不二越・上滝線の電車に乗り「立山駅」へ。立山駅でケーブルカーに乗り換えて「美女平駅」へ。「美女平駅」から高原バスに乗って「室堂ターミナル」を目指します。

室堂の見どころ

立山玉殿の湧水

なんと室堂ターミナルの建物を出てすぐの場所に、立山連峰主峰の雄山の直下にある断層から湧き出る水があります。取水は無料。登山や周辺散策を計画している方は、空のペットボトルにおいしい水を詰めていきましょう。

雪の大谷

例年、アルペンルート全線が開業する4月中旬から6月下旬まで期間に開催される雪のフェスティバルです。室堂ターミナル到着直前の大谷エリアに高さ15メートルほど(冬の降雪量により高さは変わります)の雪の壁が人工的に作られます。当然、雪の壁は季節の進行とともに低くなっていきます。いちばん高い時期を狙って行くならアルペンルート開業直後がおすすめです。

周辺の道

室堂エリアの道はほとんどが舗装されていますが、中にはこのようにゴツゴツした道もありますので、登山靴の着用がおすすめです。

剱岳

室堂からは、日本一難易度の高い山として知られている剱岳も見られます。くれぐれも登山初心者の方は軽い気持ちで登らないように...。

みくりが池

直径600メートル、深さ15メートルの巨大な火山湖です。天気の良い日には陽の光が湖面にキラキラと反射する様子がきれいですよ。

みくりが池温泉

日本一高所にある温泉として知られています。レストランや宿泊施設もあることから、高原トレッキングの休憩所として賑わっています。お湯は白く濁っており、浴場には硫黄の香りが立ちこめていて旅情満点の温泉です。

地獄谷

標高2300メートルに位置している傾斜の緩やかな谷に囲まれたエリア。少し距離がありますが、みくりが池温泉から一部を眺めることができます。地獄谷は火山ガスが噴出しており中毒事故が発生していることから、現在は通行止めになっています。地獄谷付近を散策される際は、水にぬらしたタオルを口に当てるなど安全対策をしたうえで通行するようお願いします。

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