投稿者: YUICHI

  • 【穴場】猪谷関所館で富山藩の歴史を学ぶ。VRによる籠渡しも体験?

    【穴場】猪谷関所館で富山藩の歴史を学ぶ。VRによる籠渡しも体験?

    こんにちは。全国通訳案内士のYUICHIです。今回の記事では、日本の歴史が好きなインバウンド観光客にぜひ立ち寄っていただきたい富山県の観光スポットのひとつをご紹介します。

    猪谷関所館への行き方

    富山市の山奥に佇む猪谷関所館ですが、意外に富山駅からのアクセスは超簡単。電車に乗って50分〜60分ほどでたどり着けます。

    JR高山本線「富山駅」から特急ひだ、または各駅停車の電車に乗り、「猪谷駅」で下車。猪谷駅からなんと徒歩1分!

    【前提知識】富山県=富山藩ではない?

    これはよくある誤解なのですが、越中国、つまり現在の富山県のほとんどの地域は加賀藩領でした。

    しかし、1639年に加賀藩主・前田利常公が次男の利次公に婦負郡10万石を富山藩として分け与えたことで、越中国には加賀藩と富山藩が混在することになりました。

    以下は旧藩領および郡名と現在の地名を照らし合わせたものになります。

    旧藩領郡名現在の地名
    加賀藩(富山県内)射水郡高岡市、射水市、氷見市
    礪波郡砺波市、小矢部市、南砺市
    新川郡魚津市、滑川市、上市町、立山町、舟橋村、黒部市、入善町、朝日町
    富山市の一部
    富山藩新川郡富山市の一部(常願寺川と神通川に挟まれた地域)

    猪谷関所は加賀藩と天領に接する要衝地

    富山藩が誕生したとき、蟹寺にあった関所が西猪谷(猪谷関所館がある場所)に移転し、それを富山藩が管理することになりました。

    南に隣接しているのは天領(徳川幕府直轄地)。富山藩は「ご本家様に迷惑はかけられない」ということで、鉄砲2挺、槍2本、手鎖(現代の手錠)2個を用意して、厳重に警備を行いました。

    上の立場を重んじる、富山人らしい姿勢を感じますね。

    猪谷関所館でVR体験ができる?

    猪谷関所館では、江戸時代に飛騨と越中を往来するために使われていた「籠渡し」という乗り物(?)をVRゴーグルで体験できるコーナーがあります。

    しかも無料!

    猪谷は富山県と岐阜県の県境に位置するエリアです。今の感覚なら県境を越えるだけの話ですが、江戸時代の頃は飛騨国と越中国の国境に相当します。そのため、軍事上、治安上の理由から橋をかけることを許されませんでした。

    しかも国境間には深いV字峡谷の断崖絶壁が。人々はこの峡谷に架けられた縄を伝う籠に乗って移動していたのです。

    江戸時代ですから、もちろん動力は人のチカラでした。縄が切れる可能性もあったわけですから、江戸時代の人は本当に命懸けで国境間を移動していたのですね。

    VRゴーグルをかけて、当時の籠渡しが再現された仮想空間を移動するというちょっとしたアトラクションを楽しめます。

    このアトラクション、動力は何なの?って気になる方もいますよね。もちろん、館長(?)の方のチカラで動きます(笑)

    まとめ

    今回は富山市(富山藩)の南端、富山県と岐阜県の県境にある猪谷関所館を紹介しました。

    猪谷関所館では、幕藩体制が敷かれていた頃の国境の様子を窺い知ることができます。

    現在は県境に国道が通っているので、富山県と岐阜県を簡単に往来できますよね。

    しかし、江戸時代の頃、猪谷関所は富山藩と天領を分け隔てる国境。しかも険しいV字峡谷のため、籠渡しじゃないと行き来できない難所でした。

    猪谷関所館では籠渡しの様子のほかにも、今では考えられない当時のエピソードを色々と知ることができます。

    希望されれば館長(?)が猪谷関所について熱く語ってもらうことができます。

    かなりマニアックですが、歴史に興味のあるインバウンドのお客様なら喜んでいただけると思いますよ。

    ぜひ富山県で訪日観光ツアーを組まれる際は猪谷関所館を候補に入れてくださいね。

    それでは、また!

  • 全国通訳案内士が勧める「訪日外国人」に案内すべき富山の観光地9選

    全国通訳案内士が勧める「訪日外国人」に案内すべき富山の観光地9選

    こんにちは。全国通訳案内士のYUICHIです。通訳ガイド業務が忙しく、なかなか新規投稿ができないところ、久々に記事を書いてみました!

    訪日外国人(特に欧米人)のあいだでは、高山金沢白川郷など、「日本らしさ」を感じられる観光地が大人気です。僕自身は高山や金沢に近いところに住んでいるせいか、しばしば外国人向けのツアーガイドをしてほしいという依頼を受けます。

    残念ながら、富山県となると、高山や金沢と比べて富山県内にはなかなか足を運んでもらえないのが現状…。

    そこで今回の記事では、通訳ガイドの視点で見た、ここなら外国人にも喜んでもらえるんじゃないかな?っていう富山県内の観光地9選を挙げてみました。

    「訪日外国人に富山の魅力を知ってもらいたいけど、どこへ連れていったら満足してもらえるのか…」とか「外国人の友達から富山県を案内してほしいと言われたけど、どこを案内したらいいのかわからない…」って悩みを持っている方に必見の内容となっています。

    ぜひ最後までお付き合いください。

    菅沼合掌造り集落(南砺市)

    菅沼は、白川郷、相倉と共に、世界遺産に登録された合掌造り集落です。

    白川郷は59棟もの合掌造り家屋が見られ、最も知名度が高く、商業施設や文化施設も多いので圧倒的な人気を誇ります。

    それに対して、菅沼には9棟しか合掌造り家屋がありませんが、観光客の少なさと相まって、これぞ田舎!というほのぼの感もあり、とても素敵な雰囲気があります。

    白川郷に比べて圧倒的に人もお店も少ないですが、その分田舎の魅力をしっかりと感じられるので、私のお客様たちにはとても満喫してもらえています。

    井波町(南砺市)|ものづくりの精神が息づく木彫り職人の町

    井波町は富山県西部の八乙女山の麓にあるこぢんまりとした門前町です。室町時代中期ごろに創建された井波別院・瑞泉寺を中心に町が形成されました。

    井波町は木彫り細工の伝統工芸が盛んな町です。町内には約200人もの彫刻師が住んでおり、120軒の工房があります。

    井波町の魅力は荘厳な瑞泉寺の伽藍を見学したり、彫刻師のお店を訪ねて秀逸な作品を堪能したりできるところにあります。また、木彫りのぐい呑みを作る体験施設もあるので、外国人のお客様にとっては日本の伝統工芸に直に触れる良い機会となります。

    城端町(南砺市)|「越中の小京都」と称えられる織物の町

    城端町は砺波平野の南端に位置する町で、城端別院・善徳寺というお寺を中心に栄えた門前町です。

    善徳寺の伽藍も圧巻ですが、町には格子戸の町家や石畳の通りなどが観られ、しっとりとした雰囲気を感じられます。

    そして、城端では毎年5月に城端曳山祭りが開催されます。山車が江戸端唄にのせて狭い町を巧みに練り歩いていく様子が観られるとても優美な曳山祭りです。曳山は年に一度しか観られませんが、城端曳山会館へ行けば通年優美な曳山の姿を拝むことができます。

    また城端は絹織物の生産で栄えてきた町でもあります。養蚕の地である五箇山から絹糸を仕入れて、町の機織り工場で製品を製造・販売しています。

    このように、城端は古い街並みのほか、お寺や曳山、伝統産業である絹織物製品などを観られることから、「越中の小京都」と称されています。

    高岡市|大伴家持や前田利長など歴史上の人物が讃えた伝統文化が息づく

    高岡市は、江戸時代の大名である加賀前田家2代目当主・前田利長公が築いた町として知られています。

    富山県内では2番目に大きな町なので色々な見どころがあるのですが、外国人観光客にお勧めできそうな場所としては以下のようなところになります。

    • 瑞龍寺:仏殿、法堂、山門が国宝に指定された大型寺院
    • 勝興寺:本堂、大広間が国宝に指定された大型寺院
    • 高岡大仏:高岡鋳物職人の手によって、銅で造られた大仏
    • 金屋町:鋳物師が集まる町。千本格子と石畳の美しい景観は見応えあり
    • 山町筋:土蔵造りの家や御車山が収められている商人の町
    • 雨晴海岸:富山湾越しに立山連峰を拝める富山県屈指の景勝地

    高岡市は範囲が広いので、すべてを見て回るとなると丸一日は必要です。しかし、国宝や重要文化財、重要伝統的建造物保存地区などに指定された文化財や街並みが多く残っている都市なので、外国人のお客様にとって満足度の高い観光地だと思います。

    氷見市|海越しの山々を仰ぐ美食の町

    氷見といえば、ひみ寒ぶりをはじめ新鮮な魚介類や氷見うどん、氷見カレー、氷見牛などを食べられる美食の町として知られていますね。

    氷見は、和食または日本食を食べ慣れているお客様には超オススメです。

    富山県民なのに、金沢や高山ばかりガイドしている僕ですが、意外にもガイドデビューは氷見市でした。米国カリフォルニア州から金沢に滞在していた美食家のご夫婦から「ご当地でしか味わえないお酒や食べ物を探している」というリクエストを受けたのがきっかけです。

    氷見の観光スポットのひとつに「氷見番屋街」という商業施設があります。そこへ行けばとりあえず氷見の美味しいものをひと通り味わえるようになっています。

    お客様は富山の魚の種類の豊富さに驚いていましたし、地酒の美味しさにもとても満足されていました。

    また、氷見の伝統的な魅力として挙げられるのが「越中式定置網」です。「越中式定置網」は約400年にわたる先人の知恵が受け継がれており、魚を傷つけず、かつ鮮度を落とさない漁です。

    八尾町(富山市)|和の優美を体現する「おわら風の盆」発祥の地

    八尾といえば、有名なのが毎年9月1日〜3日に開催される「おわら風の盆」というお祭りです。

    「おわら風の盆」の歴史は江戸時代中期にさかのぼり、起源については諸説あります。

    加賀藩から「ここに町を作っても良いですよ」という許可がおりて、どれだけ唄ったり踊ったりしていてもお咎めを受けることがなくなったことで、町の人々が喜びのあまり三日三晩唄い踊り続けたというお話が有力だとか。

    哀愁漂う胡弓の音色、日本の伝統的な形式に則った民謡の唄、頭から足のつま先まで優美な動きを見せる踊りなど、外国人を虜にする要素がたくさん詰まった踊りです。

    年に一回、しかも3日間しか開催されないイベントのため、なかなかお客様をお連れすることはできませんが、おわら資料館や曳山展示館などでおわらの魅力を知っていただくのがいいと思います!

    上市町|多くの天災を生き抜いてきた信仰の里

    上市町には、大岩山日石寺や眼目山立山寺(さっかの寺)、穴の谷霊場など、種々の仏教系施設が多いことで知られています。

    上市町は、数多くの良質な農作物に恵まれた土地柄である一方で、数々の天災にも見舞われてきた場所でもあります。そのような自然に対する畏怖の念から、人々のあいだに神仏に対する篤い信仰心が生まれたのでしょう。

    数多くの寺院があり、滝修行や写経体験ができるので、一部の外国人に人気の目的地となっています。

    日本のことが大好き、日本のことをもっとよく知りたい、そんなふうに思っている外国人のお客様をお連れするのにお勧めな町です。

    立山町|立山山麓に佇む豊かな田園風景を歩く

    立山町は立山連峰の麓に位置する自然豊かな町です。富山県の人気観光地として知られている「立山黒部アルペンルート」は立山町に位置しています。

    立山町は広大な中山間地域のため、ハイキングやサイクリングにうってつけの目的地です。主要駅である富山地方鉄道「五百石駅」の近くにある観光案内所ではレンタサイクルを借りることもできます。

    ハイキングやサイクリングのみならず、歴史スポットも充実しています。

    立山博物館へ行けば、富山県固有の「立山信仰」を知ることができる展示物が充実していますし、県内最大規模の神社である雄山神社を訪れれば、雄大な自然に包まれた厳かな雰囲気を感じることができるでしょう。

    滑川市|海沿いの宿場回廊でノスタルジーを感じながら散策

    最後に富山市の隣に位置する滑川市をご紹介します。個人的には、外国人観光客の皆さんに最も足を運んでいただきたい場所です。

    滑川市は藩政期に北陸街道の宿場町として栄えていました。街道沿いを歩けば、鍛冶屋や旅籠、お寺、商売屋などが観られ、至るところで歴史の息吹を感じられます。

    まとめ

    今回は全国通訳案内士の資格を持つ僕が、外国人観光客に訪れてもらいたい富山県内の観光地を紹介してみました。

    日本の伝統的な魅力を感じられる金沢や高山などと比べて、そのようなイメージが薄い富山県は、外国人を案内する立場にあるとどこへお連れすればいいのか困ってしまいますよね。

    しかし、富山県内にも歴史的な見どころは数多く存在します。それぞれが離れた場所に、こぢんまりと存在しているため、なかなか観光地としてのアピールが難しいかもしれません。

    しかし、そんな細やかな魅力を外国人に伝えてあげられるのも通訳ガイドの腕の見せどころです。ぜひ皆さんのガイディングテクニックで、富山県の魅力をアピールしていただければと思います。

    それでは、また!

  • 氷見 網元の家【濱元家】|富山が誇る定置網漁名家の歴史と栄華を知る

    氷見 網元の家【濱元家】|富山が誇る定置網漁名家の歴史と栄華を知る

    こんにちは。全国通訳案内士のYUICHIです。

    先日富山県の通訳案内士研修に参加したとき、富山県氷見市にある、定置網漁の網元の家・濱元家を訪れました。

    定置網漁とは、追いかけた魚を余すところなく捕獲する底引き網漁や巻き網漁とは違い、網の中に集まってくる魚だけを捕獲する自然にやさしい漁法です。

    濱元家は、そんな定置網漁の盛んな氷見を代表する網元の名家です。

    実は、濱元家は見学もできます。今のところ一回の受け入れ人数は2〜10名までなので、ひとり旅の方は残念ながら入れませんが、氷見の穴場的な観光スポットとしてお勧めしたいと思います!

    前田利家の書状に記されていた氷見網元の史実

    網元と言われても、どのようなお家柄なのか、現代人として生活している我々にはピンときませんよね。

    濱元家に関する史実は安土桃山時代末期の書物に見られます。

    前田家藩祖・前田利家が記した「塩鰤上納申し付け状」には、氷見のぶりを京都に送るよう命じたと記されていました。

    それ以来、濱元家は江戸時代から今日に至るまで、氷見で漁業を営んできました。

    なんと現在の当主は17代目になります。

    濱元家では、長い歴史に裏打ちされた漁師の誇りや技術を感じられそうですね。

    濱元家のお屋敷を見学

    それでは、濱元家の大きなお屋敷を見ていきましょう。

    現在の建物は大正時代に豊漁で財を成した14代目四郎三郎が建て直したものです。

    お屋敷の玄関からお邪魔すると、約20メートルの土間があり、それに沿って障子が並んでいました。

    間取りは広間、仏間、床間、座敷、茶室などで構成されています。

    出典:網元の家 濱元家

    広間には飛騨地方や五箇山で見られる囲炉裏が設置されており、ノスタルジックな雰囲気がありますね。

    部屋の境界である襖の上には、県内の立派なお屋敷によく見られる井波彫刻の欄間が見られます。

    なんとこちらは井波彫刻の代わりに絹を生地にして描かれたぶりの絵が!

    井桁の梁組は輪島塗が施されており、下から見ても上から見ても圧巻です!

    今回、座敷ではお茶が振る舞われました。

    こちらは味噌蔵。こんな大きな設備を使って、いったいどれくらいの人が味噌を消費していたのでしょうか。

    濱元家 まとめ

    今回は氷見漁業において、中心的な役割を担ってこられた網元の家である濱元家のお屋敷をご紹介しました。

    天然の生け簀と呼ばれる富山湾ではなんと500種類以上の魚が取れます。

    とりわけ氷見市は漁業の盛んな場所で、グルメ志向の方にはとても魅力的な観光地といえます。

    濱元家の大きなお屋敷は、まさに網元が漁業を通して財を成してこられた結果であると言えるでしょう。

    皆さんも、氷見の濱元にある大きなお屋敷をご覧になって、安土桃山時代末期から続く氷見の漁業の繁栄に思いを馳せてみてはいかがでしょうか?

    それでは、また!

  • 【富山県観光を快適&お得に】フリーきっぷ/モバイルアプリのまとめ

    【富山県観光を快適&お得に】フリーきっぷ/モバイルアプリのまとめ

    こんにちは。全国通訳案内士のYUICHIです。

    富山県は地方のわりに鉄道やバスが多くて意外に便利。

    しかし、移動のたびにいちいち切符を買うのは面倒だし費用もかさむんだよね…、ってお悩みの人は多いのではないでしょうか?

    今回の記事では、そんな旅行者の皆さんのために富山県内を快適&お得に周遊できる方法をまとめてみました。

    お得に周遊するための方法には、紙版のフリーきっぷモバイルアプリがあります。

    世の中スマホを持ち歩く人が増えたとはいっても、まだまだ紙ベースの方がいいなって思っている人も少なくないですよね。

    そこで、今回はフリーきっぷをお求めの方向けに、紙版またはモバイル版フリーきっぷを使って行ける観光地や購入場所、料金などをご紹介させていただきます。

    各フリー切符の詳細について、もっと詳しく知りたい方は各項目の下部に掲載させていただいた記事をご覧いただければと思います。切符によって使える曜日や期間が限定されていたり、会員登録などの手続きが必要なものもあるのでしっかりチェックしておきましょう。

    これらを上手く活用して、少しでもお得に快適に富山旅行を楽しみましょう!

    各種フリーきっぷ(紙ベース)

    以下は紙のフリーきっぷの適用区間と購入場所、料金をまとめたものです。

    フリーきっぷ名主な行き先見どころ料金購入場所
    路面電車1日フリーきっぷ富山市まちなか
    岩瀬
    ガラス美術館
    富山城址公園
    森家
    650円とやま観光案内所
    鉄道線1日フリーきっぷ富山市新庄
    上市町
    立山町
    薬種商の館 金岡邸
    大岩山日石寺
    グリーンパーク吉峰
    2600円電鉄富山駅 乗車券センター
    あいの風・IR1日フリーきっぷ金沢市
    高岡市
    魚津市
    朝日町
    入善町
    兼六園
    瑞龍寺
    魚津水族館
    春の四重奏
    入善フラワーロード
    2000円あいの風鉄道 富山駅改札側

    モバイルアプリ【my route】

    my route(マイルート)は皆さんの旅の移動に関して色々お手伝いをしてくれるアプリです。

    このアプリの中にフリーきっぷ機能が備わっています。

    モバイルきっぷをアプリ内で購入し、表示される電子きっぷを改札で提示することで、対象区間の電車を自由に乗り降りすることができます。

    会員登録をしなければいけないのが少し面倒ですが、お手持ちのスマホにインストールするだけで利用できるのは嬉しいですよね。

    フリーきっぷ名主な行き先見どころ料金
    殿様街道フリーパス金沢市
    南砺市福光
    南砺市城端
    南砺市井波
    兼六園
    棟方志功記念館
    善徳寺別院
    瑞泉寺
    1600円

    フリーきっぷ まとめ

    今回は富山旅行で役に立つフリーきっぷを紙ベースとモバイルベースに分けてご紹介しました。

    フリーきっぷがあれば、富山県を1日観光する方ならとても快適に移動ができるでしょう。しかし、フリーきっぷの種類によっては提供する曜日や期間が限られているものもあるのでご注意を。

    記事内の表や関連記事を参考に、皆さんの目的地に合ったフリー切符を購入してみましょう。

    きっと快適な富山旅行が実現するはずです。

    それでは。最後まで記事をご覧いただきありがとうございました!

  • 【岐阜県高山市を観光】古い街並みの見どころは?食べ歩きもお勧め!

    【岐阜県高山市を観光】古い街並みの見どころは?食べ歩きもお勧め!

    こんにちは。全国通訳案内士のYUICHIです。

    今回は岐阜県飛騨地方にある小京都・高山をご紹介します。

    意外にも、富山から高山へは気軽に訪れることができます。富山駅からJR高山本線や地鉄バス(濃飛バス)の高速バスなどで90分ほどで行けますので。

    岐阜県高山市は飛騨地方という地域に属しており、天領(徳川幕府の直轄地)だったこともあって、幕府の保護のもと大変豊かな町人文化が栄えました。今でも観光に力を入れている町なので、連休中はもちろん大賑わい。最近では訪日外国人観光客にも絶大な人気を誇ります。

    富山に長く滞在しておられる方なら、富山から足を伸ばして歴史的情緒の豊かな小京都を散策するのもいいかなと思って記事にしてみました。

    立山黒部アルペンルートや黒部峡谷などと同様、富山発の日帰り旅行にお勧めなので、ぜひ最後まで記事をご覧になっていただければと思います!

    高山への行き方は?

    富山から高山へ行くのは意外にシンプル。JR、高速バス、車などで簡単に立ち寄ることができますよ。

    以下にそれぞれの交通手段を使った場合の所要時間と料金をまとめてみました(2023年11月6日現在の情報)。

    所要時間(片道)料金(片道)
    電車(JR高山本線)で行く場合約1時間30分3,420円
    高速バス(地鉄バス/濃飛バス)で行く場合約2時間20分3,700円
    車で行く場合約2時間

    高速バスの場合は白川郷を経由するので、少し遠回りになります。白川郷へ立ち寄る場合を除いて電車がベストな選択肢となりますね。

    車で行く場合、富山ー高山間を直通している高速道路はありませんが、国道41号線を南下するだけなので、比較的楽に行くことができます。

    高山の見どころ5選

    高山の魅力はなんといっても江戸時代から続く歴史的情緒のある街並みです。以下のような場所が人気の観光スポットとして訪れられています。

    高山駅からの距離所要時間観光のポイント
    高山陣屋徒歩15分1時間〜1時間30分徳川幕府の代官が執務を行っていたとされる広間が圧巻!
    さんまち通り徒歩/まちなみバス(時計回り)
    15分
    1時間30分〜2時間町屋が軒を連ねるしっとりとした街並みが魅力
    宮川朝市徒歩/まちなみバス(時計回り)
    15分
    1時間日本には珍しい活気あふれる朝市。地元の人とのコミュニケーションも楽しみのひとつ
    高山祭屋台会館徒歩25分/
    まちなみバス(時計回り)
    20分
    30分〜1時間飛騨の匠による絢爛豪華な装飾が施された屋台は見応えあり!
    飛騨の里徒歩30分/
    さるぼぼバス15分
    1時間〜1時間30分雄大な自然環境の中で、飛騨各地から移築された古民家数棟が観られる

    高山陣屋

    出典:飛騨高山観光公式サイト

    高山陣屋は、日本で唯一江戸時代から現存している主要建築物です。元々金森氏という大名が飛騨国を治めていたのですが、江戸幕府の命令で国替となり、その後は江戸幕府の天領(直轄地)になりました。

    高山陣屋は、幕府から派遣された代官が執務を行うお役所として機能していたのです。

    御役所や御用場など、今でいうところの会議室やオフィスがあり、そして居間や台所などの生活空間が当時の姿のまま残っています。

    江戸時代にはこの種類の建物が60ヶ所以上あったそうなのですが、現存しているのはこの高山陣屋のみとなっているので、江戸時代の姿を未来へ語り継ぐための重要な建造物なのですね。

    高山陣屋の詳細記事もご覧ください▼

    さんまち通り(伝統的建造物群保存地区)

    出典:岐阜県観光公式サイト

    歴史的建造物が多く立ち並ぶ高山。その中にあって、さんまち通りは町の中心部、商人町として賑わったエリアです。

    「さんまち」というのは、実際には上一之町、上一之町、上一之町、下一之町、下二之町、下三之町という6つの町を総称したもので、国の重要伝統的建造物群保存地区、通称「重伝建」に選定されています。

    重伝建に選定された地区では、古い町の保存のため、住人が所有している建物を「売ってはいけない」、「壊してはいけない」、「貸してはいけない」ことになっています。古い街並みを守るためには大変な苦労が必要なのですね。

    個々の建物は、建物同士が密着しており、間口が狭く奥行きのある長屋造りになっています。細長い家屋なので外窓がなく、彩光するために所々に「明りとり」と呼ばれる隙間が設けられています。

    宮川朝市

    出典:岐阜県観光公式サイト

    宮川朝市はなんと江戸時代から続く朝市です。江戸時代後期に養蚕の市場が開かれていたのが起源のようです。

    養蚕の取引のほか、ついでに野菜やその他生活用品などが売られるようになり、徐々に規模が拡大していきました。

    その後は時の権力などに翻弄された歴史があり、開催地が変わったり、朝市が夜市になったり、闇市に変貌したりしました。

    やがて昭和後期に見られた国の経済成長期に並行する形で観光ブームが沸き起こり、現在ではもっぱら観光客向けの商売へと変わっていきました。

    市場の形態自体は色々変わってきましたが、さまざまな困難を乗り越えて今だに存続しているのは、朝市自体に大手ショッピングモールや商店街では得られない魅力があるからなのでしょうね。

    高山祭屋台会館

    出典:岐阜県観光公式サイト

    高山祭屋台会館では、例年春と秋に行われる高山祭で使われる屋台を観ることできます。

    高山祭の屋台は国指定重要有形文化財になっており、飛騨の匠が造り上げた、なんとも絢爛豪華な装飾が施された屋台のほか、日本一大きいとされる神輿などが展示されています。

    高山観光 まとめ

    今回は、富山駅から2時間以内に行ける県外の観光地として岐阜県高山市をご紹介しました。いかがでしたか?

    戦災にあって昔の姿を残していない富山市と違い、高山市は江戸時代からの街の風景が保存されており、飛騨の小京都と呼ばれています。

    新しい建物が立ち並ぶ富山市を観光した後は、高山のような古い街を訪れて見比べてみるのも楽しいですよ!

    以下の記事では、富山駅から60〜90分で行ける近隣県の観光地を紹介しています。興味のある方はぜひご覧ください。

    https://walk-toyama.com/2023/11/06/matome-neighbours/

    それでは。最後まで記事をご覧いただきありがとうございました。