今回の記事では、富山県の数多くある銘酒の中から厳選した3銘柄を紹介します。
この記事は以下のような方が読むと役に立ちます。
・富山男一人旅から帰った後も、富山の地酒を自宅で楽しみたい方
・全国の色々な日本酒、未知の地酒に出会いたい方
ところで、富山県は全国でも指折りの米どころ。そして県内の多くの地域では、アルプスの雪解け水が地下を経由して湧き上がってきます。
米と水が美味しい富山県では、たくさんの素晴らしい日本酒と出会えます。
また富山県内にはたくさんの造り酒屋があり、同じ造り酒屋の中でも様々なタイプのお酒が造られます。
そこまでいくと、どの自分の好みに合っている銘柄を探すのはかなり大変ですよね…。
せっかく富山に来たのに、自分好みのお酒に出会えなければ、富山ひとり旅の楽しみだって半減してしまいます。
富山に35年以上も住んでいる僕でさえも、地元のお酒についてまじめに調べたことがなかったので、居酒屋で出されている「満寿泉」や「立山」などの定番銘柄を無条件に飲むしかありませんでした。
しかしそれでは、本当に富山の日本酒の魅力を知っていることにはなりません。
富山の日本酒について詳しく知っているのと知らないのとでは、富山で居酒屋巡りするとき満足度に大きな差が生じます。
富山の日本酒の特徴: 米の主張が少なく、淡麗辛口ですっきりした味わいのものが多い
富山は、日本酒王国と言われる新潟や山形などと同様に、米の旨味をしっかり感じられる日本酒が多いのが特徴です。
しかし、富山の日本酒は味わいの要素すべてにおいて絶妙なバランスを取っている印象です。以下のような特徴はほとんどの銘柄で感じられるのではないでしょうか。
・フルーツ香はあまり強くないが、まったくないわけでもない。
・昔ながらの淡麗辛口のみならず、モダンで洗練されたスタイルの銘柄もある。
富山のみならず県外の銘酒も飲みあさった僕が思うに、味や香りなどすべての要素においてド真ん中を貫いている印象があります。このことは、同じ日本海側で隣県の新潟県、石川県の日本酒と飲み比べてみるとよく分るはずです。
それでは、富山の地酒を飲み歩いてきた僕がオススメの銘柄を紹介しますね!
羽根屋純米大吟醸50翼(富美菊酒造)|有名航空会社のファーストクラスで採用された至高の味わい
富美菊酒造は、富山市の中心市街地から3~4キロメートルほど離れた場所にある造り酒屋です。先述した通り、モダンと伝統が融合した美味しい富山の日本酒の代表例といっていいと思います。
僕も、「羽根屋 純米大吟醸翼50」を飲んでみましたが、正直なところこんな良いお酒をそんなに安く売っていいの?と感じました。純米大吟醸クラス720mlで2,035円って、本当にコスパが素晴らしいです!
玉旭 ECHOES(玉旭酒造)|ワインのようにオシャレに楽しみたい逸品
おしゃれなラベルで思わずジャケ買いしそうな銘酒。甘くてフルーツ香が強い逸品。伝統的な日本酒からはかけ離れた印象ですが、それも日本酒の進化の過程と捉えれば今後も楽しみな銘酒です。どちらかと言えば日本酒が苦手な方でも楽しめる日本酒です!和菓子とのペアリングにも最適ですよ。
雄山錦大吟醸 医王山(成政酒造)|上品な香りの先に富山の酒造りの伝統が感じられる
しっかりとしたフルーツ香を持ち、かつ北陸の日本酒が得意とする米の旨味が十分に発揮されています。こんなにコスパが良いのって、許されるのかと思えるくらいの上質な味わいが体験できます。
今回の記事では、35年以上富山に住み、数々の富山の日本酒を飲み歩いてきた僕が、タイプ別に3本にしぼってご紹介しました。
まずはこの中から自分に合いそうな銘柄を試してみて、気に入ったらその銘柄を軸に富山の居酒屋を訪れてみることをオススメします!
今回の記事は以上です。それではよい一日を!