インド人が見た立山黒部アルペンルート(2024/06/05)

YUICHI

こんにちは。全国通訳案内士のYUICHIです。

今回はインド人の団体ツアー客を立山黒部アルペンルートへご案内したときのことをお話しします。

富山市内のインド料理レストランのオーナーさんから依頼を受けた案件です。

お客様は長野県の松本に滞在され、立山黒部アルペンルートを通り抜け、立山駅から金沢に向かわれました。

今回の案件は僕にとって全てが初めての体験。なかなかの珍道中になりました。

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インド料理店から突然のご依頼が!?

今回のツアー案件は、富山駅近くにあるインド料理店のオーナーさんからのご依頼でした。マッチングサービス経由でもエージェント経由でもありません。

詳しいいきさつは聞いていませんが、オーナーさんはインド出身であり、知人かビジネスパートナーのような方から依頼を受けたのではないかと思います。

業務報酬は諸手当込みで50,000円。支払いはPayPalで。

富山駅ー松本駅 + 立山黒部アルペンルート(電鉄富山駅まで)の交通費を差し引くと、報酬としては平均的。 ツアー終了後にPayPalですぐに支払い対応していただいたのは有り難かったです。

ツアー中に同行していた旅行会社のCEOの方に話をうかがうと、同社はムンバイで人気の旅行会社さんとのこと。前回ベトナムやカンボジアへお連れしたときとほぼ同じお客様を、今度は日本へお連れしたようです。

松本(長野県)発で立山黒部アルペンルートを通り抜け

以下がお客様(旅行会社)のご依頼内容です。

インドからの団体ツアー客22名(引率のCEO含む)を松本でピックアップし、プライベートタクシーに乗せて次のルートで立山駅まで連れていってほしい。

松本 → 扇沢駅 → 立山黒部アルペンルート → 立山駅

その後、お客様ご一行は立山駅からは同じプライベートタクシー2台で金沢に向かうというご予定でした。

なかなか大掛かりな旅程です。僕は前回(2024年5月31日〜6月2日)のツアー催行中にこのご依頼を引き受けました。急な案件でしたが、たまたまスケジュールに空きがあったので対応することに。

本業で通訳案内業をするなら、フットワークの軽さも必要ですね。

お客様は圧倒的な自然の造形美や建造物に感動

今回の旅程のハイライトは、黒部ダムと閉幕間近の「雪の大谷」。

長野県側から立山黒部アルペンルートに入ると以下のような行程になります。

扇沢駅 ー[電気バス]ー 黒部湖(黒部ダム)ー[ケーブルカー]ー 黒部平 ー[ロープウェイ]ー 大観峰 ー[トロリーバス]ー 室堂 ー[高原バス]ー 美女平 ー[ケーブルカー]ー 立山駅

なかなか壮大な行程ですよね。ちなみにトロリーバスは今年(2024年)で現役引退となります。トロリーバスに乗るなら最後のチャンスですよ。

立山黒部アルペンルートについて詳しくは以下の記事をご覧ください。

インド人が見た立山黒部アルペンルート(2024/06/05)
インド人が見た立山黒部アルペンルート(2024/06/05)

黒部ダム

黒部ダム

黒部ダムは高さ186メートル、幅492メートルにも及ぶ日本最大のダムです。そして2億立方メートル分の蓄電容量(東京ドーム160個分)を誇り、関西地方へ電力を供給するとても重要な発電施設でもあります。

黒部ダムには人間の叡智と努力の結晶とか、自然と協調した姿とか、色々な見方がありますが、はるばるインドからいらっしゃったお客様方には写真を撮るのに夢中で、せっかく僕が準備したトークにはなかなか耳を貸してもらえませんでした。(泣)

以前白川郷へお連れしたインドネシアからのお客様のことを思い出します。アジア圏からいらっしゃったお客様は家族や仲間と写真を撮ることをとても重要視されているので、僕たち通訳案内士もそれに合わせてガイド内容を考えたほうがいいかもしれませんね。

雪の大谷(室堂)

雪の大谷(室堂)

「雪の大谷」は室堂ターミナルを出て歩いて5分ほどの地点から始まる壮大な雪の壁。全国的にも訪日観光客のあいだでも有名な観光スポットです。

ツアー催行日が6/5ということもあり、雪の壁のシーズンは終わりかけ。なので、雪の壁の高さは10メートル程度まで下がっていましたが、充分見応えはありました(ちなみに雪の大谷を見たのは僕も人生初でした)。

「雪の大谷」というと少し暖かい格好で出かけたほうがいいと思うかもしれませんが、6月に行くと気温は15℃〜20℃程度。半袖でも充分過ごせます。むしろ、日差しもあり少し汗ばむほどの陽気です。

目の前に雪の壁があるのに、気温を暑く感じるのは不思議な感じでした。

例によって、僕のウンチクトークを披露する余裕もなくお客様方は写真撮影に没頭…。挙句はCEOさんの写真撮影にみっちり付き合わされる始末でした。

CEOさんはオシャレにこだわりのある方でした。「YUICHI、雪の壁の前では厚めのシャツを羽織ったほうが似合ってる?それともTシャツだけのほうがいい?」とか「シャツのボタンを付けている写真と外している写真両方ほしいな」とか色々なリクエストを頂きました。(笑)

やはり、アジア圏のお客様には写真撮影対応やグループコントロールをメインにお世話させていただくほうが良さそうです。

まとめ

今回は富山のインド料理店のオーナーさんからいただいたツアー案件で、インドからいらっしゃった団体のお客様を、富山県屈指の観光地「立山黒部アルペンルート」へお連れしました。

なんと、催行日3日前に頂いたツアー案件で少し慌てました。富山駅からはるばる長野駅を経由して松本駅へ。お客様をピックアップして扇沢駅へむかい、立山黒部アルペンルートを通り抜けてきました。

お客様方は、黒部ダムと雪の大谷が見せる壮大な景色に感動されたようで、仲間や家族とワイワイ写真を撮って楽しんでいらっしゃいました。

通訳案内士の仕事としてはトークを披露するよりも、前回のインドネシアからのお客様同様、写真撮影のお手伝いやグループコントロールなどのお世話に集中したほうが上手くいくと感じました。

そもそも僕は立山黒部アルペンルートのご案内は初めてでした。それだけに、なかなかの珍道中でしたね。

しかし、当記事が、通訳案内士としてお仕事をされている方や、通訳案内士として仕事することを目指していらっしゃる方にとって少しでも有益な情報になれば嬉しいです!

それでは、また。記事を最後までご覧いただきありがとうございました。

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ABOUT ME
YUICHI
YUICHI
全国通訳案内士
富山県富山市出身。観光庁認定英語通訳案内士。愛知県の航空機関連メーカーで務めたあと、全国通訳案内士国家資格を取得。通訳ガイドとして、訪日外国人の観光ガイドを主に富山、石川、岐阜の観光名所・史跡を案内する。近年はHTML/CSSやPHP、Photoshopなどを使ってWEB制作にも携わっている。趣味はウォーキング、温泉、読書、料理など。

「通訳案内士になって、訪日観光客の皆様に日本の素晴らしさを体験していただきましょう!」
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