活動記録

合掌造り集落&城端ツアー(2023/4/16)|インドネシアのご家族7名様をご案内

YUICHI

こんにちは。通訳案内士のYUICHIです。

今回の記事では、2023年4月16日に実施した通訳ガイド業務を振り返ります。

今回お客様をご案内した場所は、世界遺産に登録されている「白川郷・五箇山合掌造り集落」です。

お客様はインドネシア・ジャカルタからいらっしゃったご家族7名のグループ。

本当は富山県の「立山黒部アルペンルート」を希望されていたお客様でした。

ところが、ツアー実施日のWEBチケットが満席で予約できず、やむなく白川郷・五箇山に変更させていただきました。

とはいえ、白川郷と五箇山も世界遺産に登録されている人気観光地。訪日外国人観光客もたくさん訪れています。

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お客様のプロフィール

お客様はインドネシアのジャカルタからいらっしゃった家族グループ。

私にガイドを依頼してきた代表者様は、20代の女性。

お連れの方々は、自分のフィアンセと代表者さまの弟様、そしてお互いのご両親、合計7名という構成でした。

インドネシア人とはいっても中華系移民なので、日常会話では中国語を話されています。そのため、お客様たちは、英語の聞き取りはできたものの、話すほうは片言に近いレベルでした。

しかし、聞き取りさえできればガイドは充分成立します。

相手の英語をしっかりとヒアリングしてあげて、しっかりと要望や意図をくみとってあげながらガイディングするのがコツですね。

新高岡駅でお客様御一行と待ち合わせ

お客様は金沢を拠点に旅行中でした。当日はお客様ご自身で金沢からあいの風鉄道で高岡駅へ来ていただき、瑞龍寺口で待ち合わせました。

瑞龍寺口のバスターミナルで予め手配していた観光タクシーに乗り込み、まずは合掌造り集落へ。

白川郷|合掌造り集落が見渡せる城山展望台へ

まずは観光タクシーで直接城山展望台へ向かいます。

いつもは白川郷バスターミナル近くのシャトルバス(所要5分、料金200円)に乗って訪れる場所です。せっかく観光タクシーを利用しているのですから、今回はドライバーさんにお願いして、展望台まで連れていっていただきました(2024年5月現在、展望台へのタクシーの乗り入れ不可)。

僕の段取りとしては、城山展望台に到着後、高台からの美しい景色を観ながら合掌造りについて語らせてもらうつもりでした。

なぜ合掌造り家屋の屋根の傾斜が急なのかとか、茅葺屋根を葺き替えるのに100人もの村人に働いてもらって、費用が1,000万円かかっており、大変な苦労をして家屋を維持しているのだとか…そんなことを話そうと思っていたのですが…。

総勢7名のお客様は、合掌造り集落の風景をバックに家族で写真を撮るのに夢中になってしまい、とても口を挟める感じではありませんでした(汗)

若干出鼻をくじかれた形にはなりましたが、気を取り直して下の荻町合掌造り集落へ降りていきます。

タクシードライバーさんには、せせらぎ公園広場の駐車場に待機していただき、いよいよ合掌造り集落の散策です。

荻町は、59棟もの合掌造り家屋があり、白川郷・五箇山エリアで最大規模の集落です。

狭い土地柄のため大きな産業が育ちにくいこと、また冬には150センチを超える積雪があることから、白川郷の人々は皆で協力しあって合掌造りの家を守り、養蚕を生業として生活しています。

お食事処「いろり」でランチ

散策後は、「いろり」と言うお食事処で、白川郷の名物料理である飛騨牛や、山菜そばを食べてきました。男性陣はビールを飲まれるそうで、僕もご馳走になりましたよ!

いただいたのは白川郷ビール。苦味と酸味がちょっと強い印象。

荻町合掌造り集落は白川郷・五箇山エリアで最大級ですが、実際は1時間から1時間半もあれば充分散策できます。そのため、いつも高山、金沢、五箇山、高岡などと組み合わせてツアーを組んでいます。

菅沼合掌集落庄川沿いの小さな合掌集落はとてもrustic!

せせらぎ公園広場の駐車場で待機していた。タクシードライバーさんと合流し、次は富山県側の合掌造り集落である菅沼へ向かいます。

白川郷から菅沼へは、高速道路から行っても下道から行っても5分程度の違いしかないと言う事だったので、下道を選びました。

旅行中、観光タクシーや駐車場、高速道路などの料金は基本的にお客様持ちになります。なので、通訳ガイドとしては少しでもお客様の出費を抑えてあげる努力はしたほうがいいですね。

菅沼合掌造り集落は、合掌造り家屋がたった9棟。白川郷の荻町と比べてこじんまりとした集落です。まさに英語のRustic(のどかな)という形容詞がぴったりの場所。

しかし、侮るなかれ。見どころは満載です。

菅沼を含めたこの辺りは、日本最古の民謡である「こきりこ節」発祥の地なのです。皆さんも小学生の頃に一度は唄ったことがあるのではないでしょうか。

また、菅沼は加賀藩の領地であったことから、秘密裏に鉄砲の弾薬の原料である塩硝を生産していました。

五箇山は徳川幕府の天領と加賀藩の領地の境目付近にある地域です。そのため、江戸時代といえどもいつ戦が勃発してもおかしくない場所だったのです。

菅沼合掌造り集落の見どころのひとつである「塩硝の館」は、塩硝を作って生活していた当時の村人の生活スタイルが垣間見れる施設となっています。

菅沼合掌造り集落は小さくてのどかな集落ですが、そこで見聞きできることはとても内容が濃くて面白いですよ。

ここでもインドネシアのお客様は菅沼のどかな集落をみんなで写真を撮り合いながら、散策を楽しんでいました。

傾向としては、欧米系のお客様が戦国時代や江戸時代に関する話を真剣に聞いてくださるのに対して、アジア系のお客様はそれほど真剣には聞いてくれません。

どちらかといえば、アジア系のお客様は日本のアニメや最新の電気機器をネタに話すと喜ばれます。

城端|越中の小京都で曳山行事を紹介

いよいよ最後の目的地である城端へやってまいりました。

城端もそれほど大きい町ではなく、静かで歩きやすい街です。

しかし城端は菅沼同様に小さい町ながらも、話のネタとしてはボリュームが大きくなります。

今回は時間の都合上、城端曳山会館」のみをご案内しました。

意外にもお客様が私のガイディングネタの中でいちばん面白いと言ってくださったのは、城端の曳山行事に関するものでした。

城端曳山祭の日程が毎年5月5日なのですが、その日程が中国に古くから伝わる祭りの日程と同じだったことが利用だそうです。

城端曳山祭では、囃子と呼ばれる唄い手と三味線や鼓などの和楽器を演奏する人たちが、みやびな庵歌のメロディーにのせて唄と演奏を披露しながら、獅子舞や神輿と共に練り歩きます。

その雰囲気が中国系移民であるお客様の興味を誘ったようですね。

僕がお客様に英語で詳しく説明すると、曳山展示館の館内スタッフの方には大変感謝されました。スタッフの方々は、自分たちでは英語でしっかりと説明できなかったので助かりました!と仰っていました。

まとめ

今回は、2023年4月に実施した白川郷、五箇山世界遺産ツアーについてお話ししました。

インドネシアからいらっしゃった家族グループのお客様は、立山黒部アルペンルート旅行を大変楽しみにされていました。しかし、残念ながら予約枠がいっぱいで行くことが出来ませんでした。

案の白川郷・五箇山では、日本の原風景ともいえる、合掌造り集落の素朴でのどかな風景を見ながらゆっくりと散策を楽しんでいただけました。

通訳ガイドの仕事に携わっていると、乗り物が満席とか、土砂降りのため行きたかった公園に行けなかったとか、そういったことが多々発生します。

しかし、そんな時こそ機転を利かせてお客様を楽しませるのが通訳案内士の腕の見せどころというもの。

皆さんも、海外からお客さんを案内するときは、どんな状況でもお客さんを楽しませる工夫をしてみましょう。

それでは。最後まで記事を読んで下さってありがとうございました!

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管理人プロフィール
YUICHI
YUICHI
全国通訳案内士
富山県富山市出身。観光庁認定英語通訳案内士。

愛知県の航空機関連メーカーで務めたあと、全国通訳案内士国家資格を取得。英語通訳案内士として、年間20〜30組の訪日外国人旅行者を富山、石川、岐阜の観光名所・史跡へ案内している。

近年はHTML/CSSやPHP、Photoshopなどを使ってWEB制作にも携わっている。趣味はウォーキング、温泉、読書、料理など。

「せっかく富山を訪れたのなら、のんびり歩いてみませんか?」
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