【英語の助動詞】覚えるのが難しい?よく使われる6つをマスターしよう

こんにちは。通訳案内士のYUICHIです。
英語の助動詞を覚えるのに苦労している人は多いのではないでしょうか。
そういうときは、それぞれの助動詞を日本語訳で覚えるのではなく、イメージをつかんでみるのがいいですよ。
当サイトでは、頻繁に使われる助動詞と、めったに使われない助動詞にわけて紹介します。最速で英会話を話せるようにようになっていただきたいので、本当に必要なことを優先的に覚えるようにしてくださいね。
この記事に最後まで目を通していただければ、助動詞を使って自分の考えを英語で伝えられるようになります。
ぜひ最後まで記事を読んで、英語の助動詞をマスターしてしまいましょう!
そもそも助動詞って何?
まずは助動詞の定義を確認しましょう。
助動詞とは読んで字のごとく、
動詞を助ける、補助する動詞 という意味です。
では、どのように動詞を助けているのか?というところを見ていきましょう。
以下の例文をご覧ください。
He works at McDonald’s every day. 彼は毎日マクドナルドで働いている。
work は「働く」、「働いている」という意味になります。
では、上記の文に助動詞 can を付け足してみます。
He can work at McDonald’s every day. 彼は毎日マクドナルドで働くことができる。
どうですか?動詞の意味が変わりましたね。
このように、助動詞は、もともと動詞が持っている意味に他の意味を付け足す機能を持っています。
can, will, may, shall|イメージをつかんでサクッと覚えてしまおう
助動詞の役割が分かったところで、実際に英会話でよく使われる助動詞を見ていきましょう。
can|「できる」という基本的な意味をおさえればOK
can は「〜できる」がコアの意味
can には、可能、可能性、能力、許可など色々な意味があります。
そのため、can は、辞書に以下のように色々な訳語が記載されています。
- 「〜することが可能である」→ 可能
- 「〜かもしれない」→ 可能性
- 「〜する能力がある」→ 能力
- 「〜してもいい」→ 許可
こうやって見ると、色々な訳し方があって、正直「覚えるのが面倒くさいな…」ってなりますよね。
でも、心配ありません。
「~できる」というコアの意味さえおさえておけば、応用的な意味は分かります。
その理由を説明します。以下の例文をご覧ください。
【例文】
① I can work 3 days a week. 私は週に3回働くことが可能です。→ 可能
② I can run 10 minutes. 私は10分間走り続けることができます。 → 能力
③ His story can be true. 彼の話したことは本当かもしれない。→ 可能性
④ Can I have lunch here? ここで昼食を食べてもいいですか?→ 許可
辞書通りの訳語を使えば、このように訳せますね。
しかし、英語では、いずれの例文も can のみで表現できます。
では、これらの例文のうち③と④を「~できる」だけで表現してみましょう。
③ His story can be true. 彼の話は本当になることができる。
④ Can I have lunch here? ここで昼食を食べることはできますか?
ちょっと日本語としては不自然ですが、なんとなく意味は分かりますよね。
これを日本語らしく表現を整えると以下のようになります。
③ His story can be true. 彼の話は本当になることができる。
→ 彼の話は本当かもしれない。
④ Can I have lunch here? ここで昼食を食べることはできますか?
→ ここで昼食を食べてもいいですか?
いかがでしょうか?
can に「できる」というコアとなる意味があることを知っていれば、以上のように、可能性だろうが、許可だろうが連想できますよね。
will|未来のことを表現する前向きな助動詞
will は未来のことを表現する
will は、以下のように動詞に推測や意思などの意味を付け足す機能があり、日本語にすると以下のように訳し分けることができます。
- 「〜するだろう」→ 推測
- 「〜するつもりだ」→ 意思
では、辞書に書かれている訳語を踏まえて、以下の例文をご覧ください。
【例文】
① The tour will be canceled tomorrow. そのツアーは明日キャンセルされるだろう。→ 推測
② I will go to America to study English. 私はアメリカへ行って英語を勉強するつもりだ。 → 意思
このふたつの訳語に共通して言えることがあります。それは両者とも未来について表現しているということです。
では、上記①と②の語末を、日本語で予定(未来)を表す「~する予定がある」という表現に言い換えてみましょう。
【例文】
① The tour will be canceled tomorrow. そのツアーは明日キャンセルされる予定だ。
② I will go to America to study English. 私はアメリカへ行って英語を勉強する予定である。
このように言い換えても、まったく違和感がありませんよね。
つまり、will が含まれている文を見て、「ああ、この文章は未来のことについて言っているんだな」という漠然とした感覚が身に付けばOKです!
may|丁寧さや自信のなさがにじみでる?控えめなイメージの助動詞
may の基本的なイメージは許可と推量
推量とは、根拠に乏しく、自分の主観による推測のことです。いずれの使い方にしても、may は非常に柔らかい印象を持ちます。
辞書通りの訳語を当てはめると以下の通り。
- 「~してもよろしいですか?」→ 許可(疑問形で)
- 「~しても大丈夫です」→ 許可
- 「~かもしれない」→ 推量
それでは、例文を見ていきましょう。
【例文】
① May I ask the way to Tokyo station? 東京駅への行き方を聞いてもいいですか?→ 許可
② You may have a seat here. ここに座ってもいいですよ。→ 許可
③ It may rain tomorrow. 明日は雨が降るかもしれない。→ 推量
①のような表現はとてもよく使います。何かをする際、相手の許可を得たいとき、とても丁寧な訊き方になります。ちなみに、僕はこの表現が好きです。音の響きも良いし、とても丁寧な印象を受けますね。
②は同じく許可を表しますが、can より丁寧な印象。
③は推量なので、少し自信のない言い方になります。話者の確信度は50%50%(フィフティー・フィフティー)くらいでしょうね。
shall|相手ファーストの上品な助動詞。しかしちょっとお堅い一面も?
shall のコアの意味は、相手の意向を尋ねること。ほとんどが疑問文で用いられる
shall はとにかく話し相手ありきの助動詞。以下が辞書に載っている訳語です。
- 「~しましょうか?」→ 提案
- 「~しませんか?」→ 勧誘
それでは、例文を見てみましょう。
【例文】
① Shall I bring your bag? あなたのカバンを持ちましょうか?→ 提案
② Shall we go to the park?(私たちは)公園へ行きませんか?→ 勧誘
①の意味で使う場合、必ず主語が一人称単数 I (私は)または一人称複数 we(私たちは)になります。
②の意味で使う場合、必ず主語が一人称複数 we(私たちは)になります。
いずれも相手の回答ありきの疑問文になりますね。僕のような通訳案内士が仕事でよく使う表現のひとつです。
ちなみに肯定文で使われる shall はもっとお堅い意味になります。法律文書などに登場する難しい使い方なのでここでは紹介しませんが、興味のある方は調べてみてくださいね。
would|形式上は will の過去形だが、色々な意味に変身するマルチタレントぶり?
would にはコアとなる意味がなく、色々な意味がある
would は、形式的には will の過去形です。しかし、過去形として使われるのは時制の調整上の場合がほとんどです。これについては説明が長くなるので、他の文法項目の記事で説明します。
むしろ、過去形じゃなく、現在について話すときによく使われます。少し変わりものの助動詞なのですね。
なので、まずは現在形としての使い方を覚えましょう。とりあえずは would が持つ意味については一つひとつ覚えていくしかないですね…(汗)
- 「~していただけませんか?」→ 依頼(疑問形で)
- 「よく~したものだった」→ 習慣
- 「おそらく~だろう」→ 推測
以下は例文です。
【例文】
① Would you show me your driver’s license? 運転免許証を見せていただけますか?→ 依頼
② I would often visit my aunt’s house when I was a child. 私は子供の頃、よく叔母の家に行ったものだった。→ 習慣
③ The height of Mt. Fuji would be about 3,800 meters. おそらく富士山の標高は3800mほどであろう。→ 推測
should|義務や推測の意味があるが、日本語の「~すべきだ」よりも語気が弱い
should には、義務や推測の意味があるが少し控えめ
should も 形式上は shall の過去形ですが、shall とは違う意味で使われます。
そして、残念ながら should には日本語にしっくりあてはまる訳語がありません…。
訳すとしたら以下のようになります。
- 「~すべきだ」、「~したほうがいい」→ 義務、提案
- 「~であってしかるべきだ」、「~のはずである」→ 推測
しかし、日本語で誰かに「君は~すべきだ」って言われると少し緊張しますよね。should はそこまで強い語調がなく、どちらかというと「~したほうがいいかも」くらいの柔らかさがあります。
【例文】
① You should take a bus to the station rather than walk. 駅へ行くなら、歩くよりバスを使ったほうがいいですよ。→ 提案
② He should be already in the class. 彼はもう教室の中にいるはずだが。→ 推測
なので、should こそはイメージをしっかり頭に入れておいたほうが良いでしょう。(←ちなみにこの部分で should が使えます!)
①については、日本語の「~すべきだ」よりも言い方がやや弱めです。あまりいい訳語が見当たりませんが、あえて訳すとしたら、「~したほうがいい」という感じになりますね。
②についても日本語ほど強くないんですね。あえて訳すなら「~のはずである」くらいでしょうか。
「日本語より弱気の should 君」のようなイメージを持っておくと覚えやすいかもしれませんね。
まとめ
今回は英語の助動詞に絞って、それぞれの意味を解説しました。
助動詞は日本語にない概念です。しかも、日本語に訳すと少し冗長なものばかりで覚えるのが難しいかもしれませんね。
そんなときは、少し日本語訳から距離を置いて、助動詞のイメージを思い浮かべられるようトレーニングするのがいいですね。
それぞれの助動詞が持つイメージを理解できれば、自然と色々なニュアンスの言い回しを使えるようになります。
そもそも助動詞は数が少ないので、習得にそれほど時間はかからないはずです。早くマスターしてしまえば、こなれた会話もできるようになりますよ。
それでは、また!