兼六園&金沢城公園ツアー(2023/3/22)|アメリカ人2名様をご案内
こんにちは。全国通訳案内士のYUICHIです。
今回の記事では、コロナ禍明け、久しぶりの通訳ガイド業務を振り返ってみました。
コロナ禍が明け(明けたと言って良いのか分かりませんが)昨年10月に入国規制が緩和されたことにより、日本の観光地にはあっという間に訪日外国人観光客が戻ってきましたね。
それにともなって、全国通訳案内士である僕にも次から次へと通訳ガイドの依頼が舞い込んできました。
いわゆる「嬉しい悲鳴」って感じですね。
約3年振りの通訳ガイドの仕事に少し緊張感を持って臨みました。
当記事は北陸地方で通訳ガイド業務をする方や通訳ガイドを目指している人の参考になればと思って書いていますが、普通に旅行ブログとしても読めますので、電車で移動中などヒマな時にでも読んでいただければ幸いです!
今回通訳ガイドは、アメリカ合衆国コロラド州のシニア女性二人をご案内しました。
9:30にお客様が宿泊している「ひがし茶屋街」の「謡町(うたいまち)」という、町家風のオシャレなお宿へ迎えに行きました。
木虫籠(きむすこ)の格子窓が並ぶ粋な「ひがし茶屋街」を抜けて路線バスに乗り込みます。お客様は「マスクした方がいいかしら。バスの中は混んでいるでしょうしね」と仰って、ふたりともすぐにマスクを付けられました。
アメリカ国内でマスクを着用している人はほぼいないようですが、「それが日本のルールだものね」と快く付けていただけるところがアメリカ人らしいかなと思いました。
当然僕も、あいさつの時以外はマスク着用。こちらはサービス提供者ですからね。ツアー後、お客様の身に何かあったらマズいので。
兼六園
兼六園の最大の特徴は、宋時代の中国の「六勝」という考え方をもとに作庭されたことです。
詳しい内容は他の記事に譲りますが、なかなか共存が難しい2つの概念のペア3組を、ひとつの庭に共存させているところが特徴です。
これらの相反する概念を、見事ひとつの庭に実現させたのが「兼六園」ということなんですね。
この話をすると、お客様は兼六園の魅力のひとつに触れることができて、大変満足されていました!
金沢城
金沢城自体は江戸~明治時代に地震や火事のため、なくなってしまったのですが、2001年より始まった復元作業により、その威容が再び金沢のまちなかに蘇りました。
「アメリカにも木材を使ったログハウスはたくさんあるけど、こんなに優美でしっかりとした建築物って日本じゃないと作れないわよね!」
と、お客様は日本の木造建築の精巧な造りとデザインに度肝を抜かれていました。
時間が余ったのでランチをご提案
当初お客様は、兼六園と金沢城を4時間で廻るコースをリクエストされましたが、3年ぶりの通訳ガイド業務ということで、張り切って案内してしまい、実際には1時間ほど時間が余ってしまいました。
これはヤバい…。と思い、お客様にランチの提案をしたところ「いいわね。行きましょうよ!」と快諾を頂きました。
しかし、香林坊周辺で日本ならではのお食事処を探すのは難しく、近くにあるのは「ターバンカレー」という金沢カレーのお店くらい…。
お客様は日本のカレーライス自体には興味ありましたが、ルーが少し濃い目の金沢カレーは、少し重たくて旅行中は食べにくい…とのことでした(汗)
金沢城から玉泉院丸公園を抜け、香林坊までたどり着いてピン!と思いついたのが、「近江町市場」でした。
香林坊の交差点からは少し遠いけど、歩いて15分ほどで「近江町市場」に到着!
無事にアーケード街の中にあるお寿司屋さんに入って寿司ランチを楽しむことができました。ありがたいことに、僕も海鮮丼をおごっていただきました。ご馳走さまでした!
こんな時は、予定がきっちり決まっている団体ツアーと違ってFIT(個人向けガイドツアー)のメリットが活かされますね。
まとめ
今回は2023年3月22日に実施した金沢の観光地をめぐる通訳ガイド業務についてお話してみました。
これぞ日本文化っていう雰囲気を醸し出している金沢はやはり外国人観光客、特に欧米系のお客様には大変人気の観光地ですね。
3年ぶりに通訳ガイドとして、木虫籠(きむすこ)格子の町屋がひしめく「ひがし茶屋街」に到着した時は感無量の感覚に浸りました。
金沢は「空から謡が降ってくる」と言われるほど、庶民レベルで日本文化が浸透している粋な街。
外国人観光客にとっても憧れの観光地の一つといえます。
そんな金沢を、通訳案内士としてしっかり外国人観光客に発信していけたらと思います。
それでは、また!