【富山のかまぼこ】有名な「梅かま」の巻きかまぼこをテイクアウト!
かまぼこは和食として食卓や料亭に登場する代表選手ですね。日本の伝統的な食べ物と言われるだけあってその歴史は平安時代まで遡るそうです。
かまぼこがコテコテな和食のイメージってのはすぐに納得できるけど、そんなに歴史が長いっていうのはちょっと意外ですね。
かまぼこはあっという間に腐ってしまう生の魚肉をうまく保存して食べたいという発想から生まれました。
四方を海に囲まれた日本は魚の種類だけでなくかまぼこの種類も豊富です。
この記事ではまず最初に仙台や京都など他の地方のかまぼこの特徴についてお話して、最後に富山のかまぼこがどんなものかを紹介したいと思います。富山駅周辺でも気軽に買うことができるので、男ひとり旅ならテイクアウトがおすすめ。ホテルに帰ってゆっくり食べるのもいいですよ。
まずは仙台や京都など他の地方で食べられているかまぼこを紹介し、その後に富山のかまぼこを紹介しますので、最後までお付き合いいただければ幸いです!
仙台の笹かま|伊達家の家紋から誕生?
仙台のかまぼこの特徴としては、その名前が示す通り笹の形をしていることです。
(僕には涙のようにも見えますが…)形は大体笹の形をしていますが、大きさはオムライスのように大きいものから手のひらサイズの小さいものまで様々です。
ところで、どうして笹の形?
一説によると、伊達家の家紋に表現されている竹、笹、雀のうち、笹の部分にちなんでいるのだそう。さすが名将・伊達政宗の土地ですね!
食べ方としては、5〜6分ぐらい焼いてガブリとかぶりつくのが定番?プリンプリンの食感に海の香りが漂います。重めの日本酒と合いそうですね☆
居酒屋さんでもよく出されるらしいので、仙台を訪れた時はぜひ食べたいローカルフードといえます。
京都のかまぼこは具材がいろいろでバリエーション豊か!その味わいや如何に?
四方を山に囲まれた京都は、海から遠いため魚料理に対する憧れが強かったそうです。
かまぼこの始まりは平安時代。新鮮な海の幸を求めた京の都の貴族のために魚の旨味が凝縮された絢爛豪華な保存食として振る舞われたのでしょうね。
京都のかまぼこはハモやタラなど新鮮な魚が遥か遠く若狭湾や大阪湾から仕入れられ、
職人さんの手によってまろやかで上品な味わいに仕上がります。地元民や観光客が集まる錦市場などで人気のお土産として販売されています。
また、玉ねぎ、ごぼう、たこなど魚以外の具材を入れてみたり、チーズ、クリームなど洋の食材を取り入れた、ちょっとひねりの入ったかまぼこが生まれるのも京都のかまぼこの特徴です。
富山ならではの「細工かまぼこ」とは
富山には巻きかまぼこと細工かまぼこの2種類があります。
巻きかまぼこは石川県でも見られる北陸のかまぼこの特徴です。
お隣の石川県でも見た目がナルトのような巻きかまぼこをしばしば見かけます。金沢ではおでんの具材として、富山ではそばのトッピングとしても大活躍!
関東の方はかまぼこというと板の上に乗っかっているイメージを持っているそうで、ナルトのような巻きかまぼこ見ると不思議な感じがするそうですね。
また、大抵のかまぼこには防腐のためにかまぼこの水分を吸ったり戻したりしてくれる木の板を使うのが定番のようですが、富山や石川では木の板ではなく昆布を敷いてかまぼこを保存します。
細工かまぼこは富山県の専売特許と言っても過言ではないローカルフードです。
貝殻、鶴、亀、鯛など縁起物はもちろんのこと、新幹線やバナナなどユニークなデザインをあしらったものなど、ありとあらゆる造形のかまぼこが職人さんの手で作られます。
そんな絢爛豪華なかまぼこが、お正月、子供の誕生日、結婚式など晴れの日の贈答品として人気があります。
それでは、富山のかまぼこどこで買えばいいでしょうか?
富山のかまぼこメーカー最大手「梅かま」
株式会社梅かまは富山市水橋地区の魚肉加工メーカー。設立から約80年の老舗メーカーです。板のついていない昆布巻、赤巻はもちろん、鯛に代表される細工かまぼこなどを製造販売しています。また、富山独自のかまぼこ文化を守るべく、職人さんのクオリティーは一級技能士(水産練り製品)製造やものづくりマイスターなどの資格よって担保されています。ちょっと話が外れますが、富山県はかまぼこのみならず独自の伝統文化の保存に熱心な県です。さて、どこで梅かまのかまぼこを買うことができるかが肝心なところですよね。
実は、富山駅直結の商業施設「とやマルシェ」内に直営店があります。帰りの新幹線で食べてもよし、お土産にしてもよし…ですね☆
梅かま とやマルシェ店
営業時間:8:30-20:30
住所:〒930-0001 富山市明輪町1-1-220 とやマルシェ内
TEL: 076-441-1176
まとめ
今回は富山のかまぼこについて、他県のかまぼこの特徴などと比較しながら語ってみました。いかがでしたか?
寒ブリと同じく、かまぼこは県民の生活文化にまで昇華している富山のローカルフードと言えます。
巻きかまぼこは、富山旅行の思い出としてホテルの部屋の中でゆっくりと酒のおつまみに、細工かまぼこは、身近な人が誕生日や結婚式などを目前に控えていればお土産に最適ですよ。
それでは、よい一日を!