富山湾に面している富山市には、有名な岩瀬港のほかにもいくつかの漁港があります。
皆さんはきっとこう思うでしょう。漁港がたくさんあるのになんで近くに海鮮レストランがないの?
残念ながら、富山市の漁港には海鮮レストランがないのです。射水市の新湊港にはあるんですけどね。
富山市の漁港と言えば岩瀬港が有名ですが、海のそばで海鮮系を食べられるレストランがないのです(岩瀬カナル会館というところに富山の魚を使った洋食屋さんはありますが)。
今回の記事は、そんな富山市内の港で海鮮系を食べられないかなと探している人に朗報です。
中心市街地から少し遠いですが、そこは自由気ままなひとり旅。電車と歩きでのんびり現地へ向かいましょう!
富山市の知られざるもうひとつの港町 「水橋」アクセス方法は?
水橋港は岩瀬から東へ5キロ行ったところにあります。実は2021年秋にこの漁港の街がある話題で盛り上がりました。
漁師さんによる海鮮食堂がオープン!
富山市ではじめての試みだけに、かなりの期待値があります!
しかし、富山市と言っても市の北端にある水橋という地区で、すぐ東側を滑川市と接しています。そして漁港まではあいの風とやま鉄道水橋駅から歩いて20分…。ちょっと遠いので、鉄道で旅行されている方はウォーキングも兼ねて行くつもりで行ったほうがいいですね。旅程は、食事時間を含めて富山駅から往復3時間くらい確保しておいたほうがよさそうです。
または乗り換えがちょっと手間にはなりますが、岩瀬浜駅からポートラム・フィーダーバスに乗って「水橋漁港前」で降りればすぐ目の前が水橋漁港ですよ。
それでは海鮮グルメの大ファンのために、どんな料理を楽しめるのかご紹介していきます。
富山市内で海鮮丼を食べるなら「水橋食堂 漁夫」に決まり!!
水橋が富山市の隠れた港町であることがわかりました。どこへ行って何を食べましょうか。
僕が紹介したいのは「水橋食堂 漁夫」です。
2021年秋、港町・水橋の地に誕生した海鮮レストランです!早速メニューをご紹介!
看板メニューはある名古屋めしの富山版!?
皆さんはひつまぶしを知っていますか?名古屋めしを代表する愛知県のソウルフードです。
そうそう、アレです。ご飯の上にうなぎの蒲焼をまぶしたお櫃(ひつ)をしゃもじを使ってご飯茶碗に取り分けて食べるやつ。
ひつまぶしは、お櫃に入ったうなぎ丼が、出汁やお茶が入ったヤカンや急須、そして刻み海苔、刻みネギなどの薬味が盛られた器、さらに空のご飯茶碗としゃもじをお盆に乗せて一緒に出されるのが定番スタイル。
基本的な食べ方としては、ご飯を少しご飯茶碗に入れてうなぎだけをまぶして頂く。次はうなぎをまぶしたご飯の上にさらに薬味を入れてそれを味わう。最後にうなぎ薬味を乗せたご飯の上から出汁やお茶などをかけてそれを味わう。
食べ方だけを聞くとなんかちょっと難しいですが、ひつまぶしとして出された食べ物を、どんな風に食べるかは人それぞれの自由。
ちなみに、僕は愛知県に5年間ほど住んでいた経験があるのですが、それまでひつまぶしと言うものまったく知らなかったので、初めてオーダーした時はとても新鮮で楽しく食べさせていただいたことを思い出します。食後にご飯茶碗がめちゃくちゃ汚くなりましたが(笑
それでは、ひつまぶし富山版、「漁師ひつまぶし」を頂いてみましょう。
水橋港で水揚げされた新鮮なフクラギ、真鯛、スズキ、甘えびのほか、富山湾のトップセラーであるホタルイカなどが丼の上に所狭しとまぶされています。
テーブルには濃い口、甘口両方の醤油が置いてあるのでお好きな方でお召し上がりを。刺身なので甘口の方がおすすめです。
ご飯の上に刺身載せると、それって寿司じゃないの?って思ってしまいますが、ほのかに甘味を感じられる県産米の上に新鮮な刺身を載せてパクリと頂く…それはそれで美味しいと思います。
富山の定番家庭料理 あら汁 を食べてみよう!
あら汁は富山県朝日町発祥の郷土料理ですが、富山の食卓ではよく登場する味噌汁の一種です。同店では水橋漁師鍋として出されています。
雪が降る寒い日に、肉厚な魚のアラとすり身を味わいながら、ダシの効いたあったかい味噌汁をズズッと飲むと北陸の旅情を感じることができると思います。
あら汁にトッピングされているシャキシャキな薬味のネギにアクセントがあって、僕はお気に入りです。
ところで、あら汁には魚の骨がいっぱい入ってるので注意しながら食べてくださいね。
インスタ映え間違いなし!水橋海鮮パフェ
海鮮ひつまぶしやあら汁鍋をたらふく食べた後は締めにデザートパフェにしよう!って思いますよね。ちょっと待ってください、この店で提供しているパフェはデザートではありませんよ!
実は、この「水橋海鮮パフェ」、側面からクリームように見えるのはご飯、ストロベリーのように見えるのはイクラなのです。
それらがミルフィーユのように重なって入っており、白身魚の刺身、かにの身、甘えびがトッピングされているれっきとしたお食事です。
パフェ用の器に水橋で水揚げされた海の幸が花束のようにきれいに盛られているので、話のネタやインスタ映えすること間違いなし!の一品です。
まずはトッピングされているツヤツヤの白身魚の刺身や甘えびを頂きましょう。そしてイクラとご飯のミルフィーユをスプーンでほじくりながら食べ進めます。
ふっくらとした白米とプチプチ食感のいくらが、口の中で混ざり合ってなんともいえない美味しさ。生きてて良かったと思える瞬間です(大げさかな)。
今回の記事で紹介するメニューは以上です。
他にも白えびのかき揚げ丼や海鮮にんにく醤油漬け丼も気になるメニュー。特に醤油漬け丼はトッピングに卵の黄身をのせたものや山芋をのせたものを選ぶことができます。
何度通っても味わい尽くせない海鮮メニューの奥深さ。皆さんも味わってみませんか?
Info.
水橋食堂 漁夫
営業時間 11:00-15:00(定休日:月 火)
住所 〒939-3515 富山市水橋辻ケ堂40-22
TEL 076-460-3758
それでは、良い一日を!